髭男爵・ひぐち君は今 ピーク時の月収は1000万円で貯金を切り崩して勉強中

※ひぐちカッターを披露

髭男爵・ひぐち君は今 ピーク時の月収は1000万円で貯金を切り崩して勉強中

2月8日(木) 13:29

「ルネッサ~ンス」の持ちネタで知られるお笑いコンビ・髭男爵(山田ルイ53世・ひぐち君)だが、2010年代に入ってテレビの「ネタ番組」が消えて以降、活動のあり様を少しずつ変化させている。ちなみに、髭男爵としてコンビの売り上げはピーク時は月1000万円だったが、現在は「雀の涙…よりは貰っていて、鳩の涙くらい」だそう。テレビではほぼ見なくなってしまった彼らは今、何をしているのか。

コンビとしては、いわゆる「営業」の活動をメインにしている。一方で男爵こと山田ルイ53世は、2015年に出版した書籍「ヒキコモリ漂流記」が話題になり、重版もかかった。それからも文章執筆やラジオパーソナリティに勤しんでおり、活動の幅を広げている。一方の執事・ひぐち君はと言うと…自分の強みをここ数年模索し、「ワイン」という道にたどり着いた。長い時間をかけて「ワインエキスパート」の資格を取得し、仕事に繋げるべく国内外のワイナリーを訪れ、知見を深めている。何故ワインを勉強しようと思ったのか、今後どう仕事にしていきたいのか。44歳になったひぐち君に話を聞いた――。

◆仕事での一言でワインを勉強しようと思った

ひぐち君:僕らはワイングラス片手に「ルネッサ~ンス」というネタをやっているため、知り合いからワインエキスパートの資格を取った方がいいんじゃないの? と言われるようになりました。元々、ワイン関連の仕事も時々ありました。ある時、ボジョレーヌーボーのイベントに出たんですよ。フランス大使館の人も来るような格式高い大々的なパーティだったのですが、「今年のはどうですか?」と聞かれて「重たいですね」とトンチンカンなことを言い失笑されました。ボジョレーヌーボーはガメイという品種の新酒なので、重いわけがないんです。恥ずかしい思いをしたと同時に、これまで「ルネッサ~ンス」やってきたし、勉強してエキスパートを取れば、仕事につながるんじゃないかな、と思ったのです。

――そこからひぐち君は勉強を開始したのだが、何しろ問題が難解だった。これは無理だな、とばかりに2年放置していたが、新たなる仕事を山田ルイ53世がこなしているのを脇目で見ていたこともあり、勉強の再開を決めた。ワインスクールは皆勤賞で修了し、1次試験、2次試験と突破し2015年11月にワインエキスパートの資格を無事取得した。

ひぐち君:それまで本当にワインのことは知らなかったんですよ。せいぜい、赤と白の区別くらいですかね……。テイスティングもあるので、飲まなくてはいけないのですが、ワイン代がむちゃくちゃかかるんです。ワインバーでは、100万円は使ったと思います。当時、お酒に弱くて、カンニング竹山さんから、「酒飲まないのに、大丈夫か?」なんて言われていました。でも、勉強すればするほど、不思議と飲めるようになり、種別や産地別の香りの違いなども分かるようになり、勉強が面白くてたまらなくなりました。

◆ブレイクから10年、貯金を崩しながら勉強の生活

髭男爵は結成から10年間の下積み時期を経た2000年代中盤、テレビのネタ番組隆盛の頃に大ブレイクを果たす。1日に何本ものテレビの仕事が舞い込み、休みは皆無に近かった。だが、2010年代に入り、ネタ番組ブームが終わってからは休みができ始めた。行けなかった旅行には行けるようになったが、仕事の本数は減っていった。それでも食べていける理由は、テレビ時代に培った知名度とイメージを生かした「営業」活動を続けているからだという。ワインの仕事は「まだまだですよ」とのこと。

ひぐち君:営業に行くと子供達はスギちゃんのことは知ってるけど、僕らのことは知らない。何せテレビによく出ていたのは10年前の話ですから。でも、この格好ですから芸人であることぐらいは理解してくれているみたい。

――エキスパートの資格を取得して以降、最近はワインの仕事も増えてきましたか?

ひぐち君:ワインに関してはまだ勉強中です。まだ明確な仕事にはなっていないけど、これが一つの道かな、というのは理解しています。ワインを買ったり、飲みに行ったりするのですが、先々月分の請求は50万円……。貯金を崩す時もあります。

――大ブレークした時の貯金はまだ残っている?

ひぐち君:いえ、あの時のお金はすべて無くなりました。お金貰えるようになってから、値段を見ずになんでも買ったり…。半日空いたら北海道へ行って味噌ラーメンを食べたり、九州に豚骨ラーメンを食べに行ったりもしました。突発的な思い付きですから空港のカウンターで1人7万円も払って買うんですよ。もちろん後輩の分も僕が払いました。その頃はブランド物なんて持つことがなかった恋人(現在の妻)にも一日で50万円分の買い物をしたり。

◆「誰が見るんだよ」と言われたブログを続ける理由

彼には、ブレークしてお金が大量に入ろうが仕事が減って暇になろうが、10年間、一貫して変わらないものがある。それは丸10年を迎えるブログの更新だ。2008年4月に開始したアメブロだが、初期の頃から徹底してウサギの写真を掲載し、ウサギのことばかり書いている。

ひぐち君:ブログはウサギオンリーと決めています。開始当初は文章で勝負したいと思っていたんですよ。でも、何日か書いているうちに、マネージャーから「全然おもしろくないからさ。誰が見るんだよ」と言われて自分には文才ないことが分かりました。そこで事務所に言われたのは、「ウサギ飼ってるんだからウサギ載せりゃいいじゃん」ということです。それでウサギのことばかり書くようになったのですが、やるからには続けようと思いました。毎日の歯磨きみたいな感覚で、ウサギの写真とほぼ一言。

ブログで長い文章を書く人はいますが、「長い文章のブログを見ると疲れる。でも、ひぐち君のブログは文章1行だから家に帰った時にホッとできる」というコメントを読者からいただいたことがあって「あぁ、そういう需要もあるんだな」とわかりました。

そのお陰で、2017年は365日で362回更新しています。市川海老蔵さんみたいに一日に何回も更新はしていませんが、「コンスタント性」では僕はけっこうアメブロの芸能人の中でも上位なんじゃないですか?

――ブログを10年更新していて、何か変わったエピソードなどはありますか?

ひぐち君:毎日見てくれている方が、コメント欄でウサギの白内障を指摘してくれた事がありました。「ちょっと目が白くないですか?」と。そのコメントを見て病院につれていったらやはり白内障という診断が出て。ブログでウサギのことばかり書いていると、こんなこともあるんだな、と思いました。ブログの面白いところは、最初は意識してはいなかったのですが、ずっと見てくれている方がいることに気付くんですよ。ウサギが亡くなった時に、「ずっと見ていましたけど、初めてコメントします」なんてコメントがある。インスタやツイッターではこういったコメントはないですね。ブログは毎日習慣で見ているのかな、と感じます。

――今後の活動はどのようになっていくでしょうか。

ひぐち君:男爵さんからは「ワインの勉強もいいけど、お笑いの勉強もしてよ……」ということも言われます。でも、男爵さんは本を書いたり、ラジオ出たりして活躍しています。僕はワインでやると決めたのだから、お互い別の分野をそれぞれやっていければいい。そのうえで、営業やテレビも含め、コンビでできる仕事もやっていけばお互い仕事の幅がより広がる。ウサギの生活レベルだけは落としたくないので、引き続き頑張りたいです。最近はキャベツが高くて…柔らかい葉はウサギに与えて僕は芯を食べています。

――最後に、ひぐち君オススメの「安くてもおいしいワイン」、教えて下さい。

ひぐち君:「安くてもおいしいワイン」ですか? 赤は山梨県のダイヤモンド酒造のマスカットベーリーAですね。白も、山梨県の勝沼醸造の甲州。皆さんに日本のワインをもっと飲んで欲しいですね。

ワインが好きで詳しい芸能人は今も昔もたくさんいるが、やはり手の届かない高級なもののイメージは強くある。「ワインにも、もっと安くておいしいものがある、ということを伝えること。芸人という立場があるので、その役はやらせていただけるかと。ワインは高級なものというイメージを払拭したい」と真摯に語ってくれた。「ルネッサ~ンス!」から十数年、あの姿でレポートするひぐち君をまたテレビで見られる日を楽しみに待つことにしよう。

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