flumpoolも活動休止に追い込まれた“現代病”「歌唱時機能性発声障害」とは

※佐藤凉子オフィシャルブログ

flumpoolも活動休止に追い込まれた“現代病”「歌唱時機能性発声障害」とは

12月8日(金) 18:07

ボイストレーナーの佐藤凉子が7日にアメブロを更新。12月6日に活動休止を発表したロックバンド・flumpoolのボーカルである山村隆太が診断された「歌唱時機能性発声障害」について言及した。

自身の生徒にもこの症状に悩むボーカルが数人いるという佐藤。問題は発声や歌い方ではないとし、症状について「歌っている時に、中音域から高音域にかけて声がひっくり返りやすくなり、声が出にくくなり、ひっくり返るのを恐れて肩や首や喉をしめつける癖が付いていき、ピッチ(音程)がとりづらくなり、上手く声が出ないのを体でカバーしようとする」と説明した。声帯の開閉に関わる粘膜や筋肉に脳から指令が行かなくなる「脳の誤作動」とも言われており、「今までどう歌っていたのかわからなくなる」と訴えるという。

ケア方法については、生徒と一緒に今まで数十パターンの試みをしているが、「医学的にもはっきりとした治療法がうまれていない」とし、それぞれの体に合うものや、やり方の好みや、性格、体質、持病に合わせて色々試しているという現状をつづった。

さらに佐藤は「ボイストレーナー歴は29年目になりましたが、昔は、この症状は皆無でした」と続け、「昔はなくて今あるもの」を長年活動するレジェンドボーカルに質問したところ、全員が「『イヤモニ』の耳の返しの音量のバランスの問題ではないか」と答えたという。「イヤモニ」とは歌手が音声や音響をチェックするために使用する「イヤーモニター」のこと。もともとは大きな会場でライブをするアーティストが、ステージ上でメンバーやサポートミュージシャンとテンポや音を合わせるために装着していた。

佐藤によれば、今までイヤーモニターが大音量だったり、自分の声を大音量に耳に返していた人が、声の出が悪い時に自分の声や息の微妙な調節がわからなくなり、無理矢理歌ってしまい発症することが多いのだという。しかし一方で「『イヤモニ』のバランス問題だけではない何かが複合的に絡み合っている現代病なのであろうとも考えています」と、改善策を見つけている最中だと語った。

最後に、「この症状になってしまった人をそばで見ていてどれだけ努力をしていて頑張っているか、どれだけ辛いかが、十分わかるので、これからも全力で研究し、サポートしていきたいと思います」「生徒さんのファンの皆様、音楽関係者の皆様に、この現状をご理解いただけたらと思い、長々書かせていただきました」と締めくくった。

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