提供:Ameba News/ブログ発
20代で乳がんを患った妻・千恵さんが、みそ汁づくりを通して幼い娘に生きる力を伝えようとしたノンフィクション『はなちゃんのみそ汁』(文藝春秋)の著者・安武信吾さんがアメブロを開設。2008年7月に千恵さんが死去してから15年。ブログでは、大学生になった娘との日常を中心に、千恵さんが生前につづったブログを振り返りながら発信している。
■「僕と出会わなければ」
8月23日に更新したブログでは「運命とは皮肉なものである。付き合い始めてすぐ、千恵は乳がんを発症」と回想。その際に「僕と出会わなければ、彼女はがんにならなかったのかも、なんて考えたりして、眠れない夜が続いた」という。しかし「闘病中の千恵がつづったブログ『がんと恋愛事情』を読んだとき、ざわざわしていた心が、少し落ち着いた」と述べ、当時の千恵さんのブログを紹介した。
■がんと恋愛事情
同ブログでは続けて、2006年12月21日に公開した千恵さんのブログを引用。乳がんや子宮がんなど女性特有のがんには「告知後に最大の難関が待ち受けている」として「女性に生まれたからには、誰だって恋愛をしたい。結婚もして、子どもだって産みたい」「でも、私のように若年でがんになったほとんどの人は、それをあきらめることが多い」と記した。
しかし「恐れずに恋をしてほしい。受け止めてくれる人は、必ずいるはずだから」とコメント。「何をするにも、あきらめたらそこでおしまい。夢を現実に変えていくのは、自分の思いと行動しかないから」と千恵さんの言葉をつづり、ブログを締めくくった。