1日3時間の“ちょっと使い”なら「エアコン」と「電気ヒーター」のどちらがコストをおさえられる?

1日3時間の“ちょっと使い”なら「エアコン」と「電気ヒーター」のどちらがコストをおさえられる?

4月12日(土) 19:30

春先はまだ朝晩が冷える日もあるため、1日数時間だけ暖房器具を使用することもあるでしょう。例えば1日3時間だけ使用するのであれば、エアコンと電気ヒーターのどちらが安く済むのでしょうか。 本記事では、エアコンと電気ヒーターを1日3時間使用した場合の電気代を比較するとともに、それぞれの特徴をご紹介します。 エアコンを3時間使用した場合の電気代 まずは、エアコンを1日3時間使用した場合にかかる電気代を確認してみましょう。   電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間×電気代単価」で計算できるため、消費電力をエアコンのカタログや取扱説明書などで確認する必要があります。例えば、暖房時の消費電力が915ワットのエアコンだと、0.915キロワットで計算できます。   電気代単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が「31円/キロワットアワー」を目安単価と定めているため、こちらを使用します。エアコンを3時間使用した場合の電気代は「0.915キロワット×3時間×31円/キロワットアワー=約85円」となります。   1週間に換算すると約595円、1ヶ月(30日)に換算すると約2550円の電気代がかかる計算です。   電気ヒーターを3時間使用した場合の電気代 次に、電気ヒーターを1日3時間使用した場合の電気代を確認します。例えば、消費電力が1000ワットの電気ヒーターだと電気代は「1キロワット×3時間×31円/キロワットアワー=93円」になります。   エアコンを1日3時間使用した場合の電気代が約85円なので、電気ヒーターの方が1日あたり8円ほど高くなるようです。1週間に換算すると約56円、1ヶ月に換算すると約240円の差が出るため、電気代だけで考えるのであれば、電気ヒーターよりエアコンを使用した方が節約になる可能性があります。   エアコンと電気ヒーターの暖まり方の特徴 エアコンと電気ヒーターでは、暖まり方に違いがあります。エアコンは部屋全体を暖めるのに向いています。温度設定や風量調整などによって暖めるスピードもコントロールできるでしょう。   ただし、暖める範囲が広い分、部屋全体が暖かくなるまである程度時間がかかります。そのため「短時間ですぐに暖まりたい」というときには向いていない場合もあるかもしれません。   部屋全体を暖めなくてもいいので足元だけをすぐに暖めたいときや、洗面所などエアコンの風が届かない場所を暖めたいときなどは、部分的に暖められる電気ヒーターの方が適していると考えられます。   しかし、「やはりエアコンを使用したい」という人もいるでしょう。エアコンで部屋をできるだけ短時間で暖めるためには、以下のことを実践してみることをおすすめします。 ・吹き出し口の角度を下向きにする ・風量を「強」または「自動」に設定する ・サーキュレーターを併用して空気を循環させる   1日3時間の使用ならエアコンの方が電気代が安い可能性がある 春先になると朝晩だけ冷える日も多く、1日のうちに短時間だけ暖房器具を使用することもあるでしょう。例えば1日3時間使用する場合、エアコンより電気ヒーターの方が電気代が高くなる可能性があります。   部屋全体を暖めるエアコンよりも、部分的な暖めに適している電気ヒーターの方がすぐ暖まるという特徴があります。そのため、「ちょっと使い」には電気ヒーターの方が適しているかもしれません。   しかし、電気代のことを考えてエアコンを使用するのであれば、効率よく部屋を暖めて電気代を節約できる方法を実践してみましょう。   出典 公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?   執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー 【関連記事】 エアコンとヒーター、暖房の電気代が一番安いのはどっち? オイルヒーターは暖かいけど「電気代がやばい」!? エアコンと比べて実際どうなの? 「エアコン・電気毛布・こたつ」一人暮らしにおすすめの暖の取り方って?

新着ニュース

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

注目の芸能人ブログ