お米の値段が5キロ「5000円超」で食費がキツイ! 夫は「パックご飯のほうが安いんじゃない?」と言うけど、実際どっちが安上がり? 1ヶ月分のコストを比較

お米の値段が5キロ「5000円超」で食費がキツイ! 夫は「パックご飯のほうが安いんじゃない?」と言うけど、実際どっちが安上がり? 1ヶ月分のコストを比較

3月28日(金) 17:10

最近お米が高騰し、安くても5キログラム4000円、高いと5000円を超えるケースも見られます。こんな状況が続くと、「5キロ5000円のお米を買うなら、パックご飯のほうが安上がりなのでは? 」と考える人もいるかもしれません。 本記事では、お米を買って炊いた場合と、パックご飯をレンジで温めた場合のコストを比較し、その差を見ていきます。 炊飯とパックご飯、それぞれ1ヶ月分のコストは? 5キログラム5000円のお米を炊いて食べる場合と、パックご飯をレンジで温めて食べる場合のコストを比較してみましょう。本記事では、4人家族が1食180グラムのご飯を1人朝晩2食ずつ、つまり家族で1日8食食べると仮定して考えます。   炊飯のコスト お米を炊いた場合、お米の購入費用と、炊飯器の電気代、米とぎや炊飯に使う水道代がコストとしてかかります。   農林水産省によると生米は炊飯すると約2.2倍にふくらむとされています。つまり、1食分のご飯180グラムを炊くには、約82グラムの生米が必要です。1日8食×30日間で必要な生米の量は19.68キログラムなので、5キログラム5000円のお米を購入した場合、その購入費用は約1万9680円となります。   次に電気代を考えます。環境省の「2024年度省エネ性能カタログ」によると、一般的な炊飯器の消費電力は炊飯1回で121.5ワットアワー、保温時が1時間あたり14.1ワットアワーです。   1日2回炊飯し、1回につき2時間、1日合計4時間保温すると仮定すると、1日の消費電力は299.4ワットアワー、1ヶ月で約8982ワットアワー(8.982キロワットアワー)となります。   電力単価を公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める1キロワットアワーあたり31円と仮定すると、「8.982キロワットアワー×31円」を計算した278円が1ヶ月の電気代です。   最後に水道代ですが、炊飯時に使う水の量は、生米の重量の約1.4倍と言われています。米とぎで3回程度とぐと仮定し、その際に使用する水も含め、合計で約4.5倍の水を消費するものとして計算してみましょう。   1ヶ月分19.68キログラムの生米の4.5倍の水を使うと考えるので、1ヶ月で使う水の量は88.56キログラム(88.56リットル)となります。水道代を1立方メートル(1000リットル)あたり200円と仮定すると、水道代は約17.7円となります。   なお、厳密に言えば水の取り替えで流した水には下水道代がかかりますが、水道代自体がごくわずかであるため計算は割愛します。   これらを合計すると、5キログラム5000円のお米を1日8食炊いたときの1ヶ月のコストは約2万円になります。   パックご飯のコスト 次にパックのご飯のコストを考えます。パックご飯の場合、パックご飯の購入費用、レンジで温める際の電気代がコストとしてかかります。   パックご飯の価格は商品によりますが、筆者の近所のスーパーでは3食約366円(1食122円)で売られているので、この数字を使って考えましょう。   1日のコストは122円×8食=976円、1ヶ月(30日間)だと976円×30日=2万9280円がパックご飯の購入費用です。   次に電気代を考えます。1ヶ月分240食を1食あたり500ワットで2分間加熱した場合の消費電力は4キロワットアワーです。電力単価を1キロワットアワーあたり31円とすると、1ヶ月で124円の電気代が発生します。   これらを合計すると、パックご飯を使った場合の1ヶ月のコストは約2万9500円になります。   米の価格は高騰しているがパックよりは低コスト お米の価格は高騰し、5キログラム5000円を超えるケースも見られるようになっています。しかし、コストの面で考えると、依然として、米を買って炊飯するほうがパックご飯よりも安いことが分かりました。   1ヶ月あたりのコストを比較すると、お米を炊いた場合は約2万円、パックご飯を利用した場合は約2万9500円となり、炊飯のほうが約9500円も安いのです。年間に換算すれば、10万円以上の差が生じる計算になります。   もちろん、パックご飯には炊飯の手間が不要で、保存しやすいといった利点があり、月に9500円くらいの差ならパックご飯でもいいと考える人もいるかもしれません。もちろんすべての食事をパックご飯に置き換えるのではなく、炊飯とパックご飯を半々くらいにするのも悪くない選択肢です。   お米とパックご飯のコストを意識しつつ、利便性とのバランスを考えながら、自分に合った方法を選んでみてはいかがでしょうか。   出典 環境省 省エネ性能カタログ 2024年度 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A   執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 【関連記事】 「お米」が高くて困っています!「政府備蓄米」の放出も検討されているようですが、「お米の価格」はいくらくらい安くなりそうですか? 「お米が高いよね」と職場で話していたら、同僚が「農家から直接買えばいいじゃない」と言っていました。農家から買うって、どうやって買うのでしょう? 去年まで10kg「3500円」だったお米が、現在は「6000円」に! かなり家計が圧迫されてるけど、2025年「お米の価格」は安くなる? 見通しを解説

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