4月21日(月) 14:40
「富裕層」に明確な定義はないようですが、年収2000万円以上が1つの目安になるようです。
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、年収2000万円を超える給与所得者は、全国で約30万人いて全体の約0.6%に該当します。
また、株式会社野村総合研究所の調査では、純金融資産1億円以上を保有する世帯のことを「富裕層」と分類しています。そのため、年収が2000万円に届かない場合でも、資産運用や投資などによって多額の資産を築いていれば、富裕層とみなされるケースもあるでしょう。
株式会社Modern Standardによる、都心の高級マンション居住者を対象とした実際に乗っている自動車メーカーの調査によると、国産メーカーでランクインしたのはトヨタのみでした。しかし、トヨタは2位という高い順位を獲得しています。
特に、トヨタの高級車ブランド「レクサス」がトヨタ車の3割を占める結果となっており、富裕層からの信頼が厚いことが分かります。中でもレクサス「RX」などのSUVモデルは、洗練されたデザインや走行性能、高い安全機能を備えており、富裕層からの支持を集めているようです。
上位のランキングは、以下の通りです。
1位:メルセデス・ベンツ
2位:トヨタ
3位:ポルシェ
4位:BMW
5位:アウディ
アメリカの自動車情報サイトによる調査では、年収25万ドル(約3730万円)以上の富裕層に最も人気があった車が、フォードのピックアップトラック「F-150」だったようです。この結果からも分かるように、富裕層の中には、実用性や利便性を重視して車を選ぶ方もいます。
このような選択の背景には、以下の理由が考えられます。
・維持費や燃費のコストを重視している
・周囲からの嫉妬や誤解を避けたい
・資産をほかの目的に活用したい
・環境への配慮や先進性を重視している
高級車やスポーツカーは、購入価格が高額なだけでなく、保険料やガソリン代などの維持費が割高になる傾向があります。そのため、日常での使いやすさなどを重視して車を選ぶ方も一定数いると考えられます。
「富裕層」は、明確な定義こそないものの、一般的な目安として年収2000万円以上、あるいは純金融資産1億円以上が1つの目安となるようです。富裕層が保有する車のメーカーのランキングでは、トヨタ(レクサス)が国産メーカーで唯一、全体の2位にランクインしていました。
富裕層の方が車を選ぶ基準として、高級感だけでなく、維持のしやすさや日常使いでの利便性などを考慮している可能性があります。トヨタの「レクサス」は、洗練されたデザインや乗り心地のよさを備えており、富裕層の方の価値観に合致しているのかもしれません。
「富裕層はスポーツカーや外国車に乗る」といった従来のイメージは、少しずつ変化しているようです。
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査(22ページ)
株式会社野村総合研究所 NRI野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計
株式会社 Modern Standard 都心高級マンションに住む人がリアルに乗っている車のメーカー・車種ランキング2023
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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