吉本ばなな×奈良美智『ひな菊の人生』を湯浅政明監督が劇場アニメ化アヌシー映画祭への選出も決定

『ひな菊の人生』

吉本ばなな×奈良美智『ひな菊の人生』を湯浅政明監督が劇場アニメ化アヌシー映画祭への選出も決定

4月15日(火) 6:20

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これまでに30カ国以上で翻訳・出版され、著者累計発行部数が700万部を超えるベストセラー作家・吉本ばななの小説『ひな菊の人生』の劇場アニメ化が決定。2026年に全国で公開される。

1998年11月号から2000年1月号まで月刊誌「CUT」で連載され、吉本による小説を読んで喚起されたイメージを奈良美智が描き、またその絵の力をイメージしながら吉本が書くというやりとりから生まれた物語を映画化するのは、『ピンポン THE ANIMATION』や『映像研には手を出すな!』などを手がけ、『犬王』で第80回ゴールデングローブ賞にもノミネートされた湯浅政明監督。2025年2月に設立した自身のスタジオ「ame pippin」の第1作目として、ファンタジックなイメージとともに新しい映像体験に挑む。

脚本は『散歩する侵略者』『寝ても覚めても』など、黒沢清監督や濱口竜介監督といった日本の名だたる実写映画の作品で活躍する田中幸子が手がけ、幼少期のキャラクターは、世界の主要美術館に所蔵され、アジアでも絶大な人気を誇る奈良の原作挿画をもとに制作される。なお吉本の小説がアニメ化されるのは本作が初となる。

主人公は、幼い頃にただひとりの家族だった母を事故で亡くしたひな菊。彼女を唯一支えた親友のダリアが母の故郷ブラジルへと旅立ち十数年。大人になったひな菊は、叔父と叔母が営むお店で焼きそばをつくりながら居候生活をしている。そんなある梅雨の日、母を亡くした夜と同じ土砂降りの中、ブラジルから1通の手紙が届く。そこには遠く離れ、2度と会うことのなかったふたりの孤独な魂の不思議なつながりが記されていて──。

また、世界最大規模のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際アニメーション映画祭2025「Work in Progress」部門への選出が決定。現地時間6月13日(金) には湯浅監督らが登壇し、現地のファンや世界の関係者に向け、現在製作中である本作のプレゼンテーションを行う。なお本作は、同映画祭のクリスタル受賞歴もある気鋭の仏スタジオ「Miyu Productions」との共同製作となる。

■原作:吉本ばなな コメント
常に同じものを見ている感じがする湯浅監督に撮ってもらうのは、私の夢でした!
湯浅監督は真の意味で「動き」を表せる人です。登場人物たちそれぞれの内面が動きになる瞬間を見ることができて幸せです。

■脚本:田中幸子 コメント
湯浅監督&ばななさんの原作&奈良さんのキャラ!この企画に携われてとても光栄です。監督の溢れる想像力を必死に受けとめ、人間のやさしさと繊細さと強さ、主人公の心の動き……大切にしたいことが山ほどあります。

■監督:湯浅政明 コメント
ばななさんの中でも終始絵が想起される小説で、生々しく怖い部分がありながら、最後のくだりは、昔、自分が夢想していたような、とても嬉しい内容でした。
半径100メートルくらいの下町の焼きそば屋さんの人生を、宇宙規模で描きたいと思います。

<作品情報>
『ひな菊の人生』

2026年公開

「ame pippin」公式X:
https://x.com/amepippin_info

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