広末涼子に近しい関係者が“引退を勧める”本当の理由。16歳のデビュー時から変わらぬ素顔、「純粋すぎる性格」が命取りに

広末涼子:公式インスタグラムより

広末涼子に近しい関係者が“引退を勧める”本当の理由。16歳のデビュー時から変わらぬ素顔、「純粋すぎる性格」が命取りに

4月14日(月) 23:53

提供:
広末涼子容疑者(44)と関係が近く好意的な人たちが、「引退したほうがいい」と口を揃えている。今回の逮捕劇による汚名はいつかそそげるだろうから、それが理由ではない。

俳優としての才能がないからでもない。2022年、権威ある映画賞の1つ「キネマ旬報ベスト・テン」の助演女優賞を獲ったほどの実力を持つのだから。引退が勧められているワケはほかにある。もっと根元的な問題だ。

16歳の時に見せていた“自分の本質”

筆者が広末容疑者と初めて会ったのは1997年3月。本人が16歳のときだった。今になって思うと、このときの広末容疑者は自分の本質を垣間見せており、その後の波乱万丈を予感させていた。

東京・半蔵門のTOKYO FMで会った広末容疑者は「初めまして!」と大きな声を上げた。質問に対する答えは「がんばります」といった抽象的なものが多かった。会話の間は絶えず屈託のない笑みを浮かべていた。目はキラキラと輝いていた。一方で会話の内容は幼く、警戒心が一切感じられなかった。親戚のおじさんと接しているような態度だった。あまりに無邪気で子供っぽかったこので、「本当に16歳か?」と思ったほどである。

10代の女性芸能人の中にも計算高い人がいる。陰険な人も。だが、広末容疑者は驚くほど純粋だった。

純粋すぎるというのは必ずしも誉め言葉ではない。やさしい、ウソがつけない、損得勘定をしないといった長所があるものの、一方で自分の感情の赴くままに行動しやすかったり、思い込みが激しかったり、騙されやすかったりするといった短所もある。先のことに対する想像力も欠けがち。なにより、傷つきやすくストレス耐性が低いとも言われる。これまで見聞きしてきた広末容疑者そのものである。人の心は大人になってもそう変わらない。

このあと、広末容疑者は好きな同年代の男性にフラれると、激しく動揺した。失恋した10代半ばが深く悲しむのは不思議なことではないものの、見ていた人が驚くほどの取り乱しようだった。

「精神状態の悪い時期がある」

免罪符にはならないが、今回の逮捕劇も「純粋過ぎる」ことを前提に考えると、理解に近づく。過去の奇行やトラブルもそうだ。

自己推薦入試で合格した早稲田大学に1999年4月の入学式から3カ月も登校しなかったのは単なる身勝手と非難されるが、本人は裏口入学などと陰口を叩かれたことを悩み苦しんでいた。

入学辞退すら考えた。どうしたらいいのか分からず、早大の先輩である吉永小百合(80)に秘かに相談している。超人気アイドルの自分が早大に合格したら、どれだけ騒ぎになるのかが想像できていなかった。

広末容疑者の不可解な言動を読み解くもう1つのキーワードは「精神状態の悪い時期がある」(広末と近しい映像関係者)。彼女の近辺の人たちの間でよく言われることである。ストレス耐性が低いから、酷く嫌なこと、あまりに辛いことなどがあると、自分を見失いやすくなったり、混乱に陥りやすくなったりする。

広末容疑者とシェフ・鳥羽周作氏(46)とのW不倫が露見した2023年6月、当時の夫であるキャンドル・ジュン氏(51)が会見したが、その中でこう口にした。

「過度にプレッシャーを受けたり、(自分で)不条理と思ったりすることがあると、眠ることが出来ず、常に何か書いていないと心が収まらず、誰かに連絡したり、豹変してしまう」(キャンドル氏)

ありのままの広末容疑者を知る人たちの彼女の人物評は一致している。

不倫騒動後、初の主演映画の撮影に

この投稿をInstagramで見る 広末涼子 Ryoko Hirosue(@ryoko_hirosue_official)がシェアした投稿
広末容疑者は7日に交通事故を起こす前、奈良県内で主演映画『おんおくり』の撮影に臨んでいた。この撮影中、広末は監督と演技プランなどをめぐって口論になった。その時点で既に何か酷く辛いことがあって、自分を見失っていたのか。あるいは監督の主張が理不尽と感じ、混乱に陥ったのか。いずれも言い訳にはならないが、逮捕の数時間前となる撮影中の時点で、既に平常心を失っていたのは確かだ。

その後、新東名高速道路を使い、乗用車で帰宅の途に就く。事故前の静岡県浜松市内のサービスエリアでは見ず知らずの人に「広末で~す」と話し掛けている。事故後も道路に座ったり、歩き回ったり。さらにケガの治療のために搬送された同県島田市の病院で看護師に軽傷を負わせてしまったとされ、この件で8日未明に傷害容疑で逮捕された。だが、その後の取調官と言葉のキャッチボールができないこともあった。

これでは警察が飲酒や薬物摂取を視野に入れるのも無理はない。だが、広末容疑者をよく知る人ほど飲酒や薬物摂取はないと思っていた。逮捕も含め、ストレスが重なり、混乱が止まらなかったのだと考えられていた。

事実、薬物検査は陰性。体内から薬物は検出されなかった。それでも警察が都内にある広末容疑者の自宅を家宅捜索したことを行き過ぎと見る向きがあるが、かつて交際していた俳優の1人に大麻取締法違反での有罪歴があることが影響したのではないか。薬物摂取の疑いが視野にある容疑者の場合、警察が交遊関係も考慮するのは珍しいことではない。

『おんおくり』は広末容疑者とシェフ・鳥羽氏とのW不倫が1年10カ月前に発覚してから、俳優としての初仕事。良い演技をしようという気負いもあっただろう。ストレスとなっていたはずだ。キャンドル氏とは2023年7月に離婚している。

独立のマイナス面が及ぼしたもの

俳優復帰よりも遥かに大きなストレスにつながったと思われることがある。2024年2月、デビューから26年にわたって所属した俳優事務所「フラーム」を退社したことである。個人事務所を設立し、社長になった。

フラームは有村架純(32)や戸田恵梨香(36)、田中みな実(38)らがいる有力事務所。W不倫が発覚した直後、同事務所は広末容疑者に無期限謹慎処分を言い渡したが、本人はそれを突っぱねる形で独立した。当時、広末容疑者が「あの事務所は私のお陰で大きくなった」などと放言したと芸能界内で伝えられた。感情がそのまま言葉になってしまったのだろう。ストレス管理などのケアをしてくれる人がいなくなった。

現在の芸能界は独立が流行している。独立したら、事務所に支払うマネージメント料の30~40%がなくなり、収入がかなり増える。

ただし、プラスばかりではない。個人事務所の施設料、事務員、マネージャーらの給料などが必要となる。広末容疑者の個人事務所設立の経緯はほかの俳優たちと異なるが、独立のマイナス面は同じだ。

広末容疑者は3月28日に放送されたフジテレビの番組で事務所運営について、こう語っている。「今まではお仕事のオファーを、全てチェックすることはなかったのですが、最初から全部チェックさせてもらっている」「自分が指示するとか、(スタッフを)育てるとか、偉そうな立場になったことがなかったので、最初はそれが難しくて」「(仕事相手などとWeb会議サービスの)ZOOMとかで話したりすると、言うべきことは言わなきゃって全部言って、退出した瞬間に涙が出てくる。悔しい!みたいな……」(『ザ・共通テン!』)

自分でも気づかぬうちに相当強いストレスがあったのではないか。

過去の奇行やトラブル、W不倫によって俳優の仕事は激減していた。ドラマ、映画の仕事はほかの俳優との共同作業であり、制作費も制作期間もバラエティの2倍以上あるので、リスクを負う覚悟をしてまでトラブルを起こしかねない俳優を起用する制作者は少ない。まして個人事務所なので、違約金が発生した際の支払い能力にも不安が残る。

だから広末容疑者に好意的な人たちは「引退したほうがいい」と口々に語る。うらぶれたり、再び辛い思いをして打ちひしがれたりする広末容疑者の姿を見たくないのだ。

<文/高堀冬彦>

【高堀冬彦】
放送コラムニスト/ジャーナリスト1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員

【関連記事】
広末涼子(43)の復帰計画を阻む“誤算と慢心”「私が大きくした会社なんだから」
広末涼子、約25年ぶりライブ決定も「あれは10代だったから歌えた歌」拭えない“不安要素”
可愛すぎる女芸人「おかもとまり」の今。離婚、精神病院入院を乗り越えて
朝ドラ『あんぱん』と大物アーティストの主題歌が「ミスマッチ」の声多数。違和感を覚える二つの理由
三浦大知「半分余っています」チケットの“売れ残り”告白が話題に。“ちょっと興味あるから行こうかな”ができない二つの要因
日刊SPA!

生活 新着ニュース

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ