2025年4月13日より大阪・夢洲で開催中の大阪・関西万博。数々の国や企業が独自のパビリオンを用意するなか、入口に約17メートルにもなる「ガンダム像」を設置しているのが「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」だ。
【写真】「ガンダム」シリーズでもおなじみの「ハロ」が案内役に
「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」は、株式会社バンダイナムコホールディングス(以下、バンダイナムコ)による民間パビリオン。内部では「機動戦士ガンダム」(以下、ガンダム)シリーズで描いてきた「宇宙での暮らし」や「まだ実現していない科学技術」が体験できる。
今回は、4月9日に行われたメディア向け内覧会に潜入。ついに明かされた、パビリオン内部をレポートする。
■アムロ・レイの名言も飛び出す開会式からスタート
内覧会に先駆けて行われた開会式では、関係者のあいさつとテープカットを実施。バンダイナムコの代表取締役社長である浅古有寿さんは「未来を担う子どもたちに、このパビリオン内での体験を通じて新たな夢を持ってもらえたら、こんなにうれしいことはございません」と、アムロ・レイの名言を交えながら語った。
さらに、「ガンダム」シリーズ総監督の富野由悠季さんからのメッセージも。「『GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION』でご覧いただいたものは、言ってしまうとまだ夢物語。ですが、『そういう可能性があるから、未来に対して絶望しないでいただきたい』と言えることが大事なんです。未来につながる研究やビジョンに触れると、50年、100年経っても人類の未来のためにやるべき仕事があるんだ、という希望を感じることができます」と読み上げられた。
その後はテープカットが行われ、開会式が終了。ついにパビリオン内部へと入場する。
■軌道エレベーターに乗って「ガンダム」の世界へ!
このパビリオンの体験内容は、「西暦2150年、『ガンダム・オープン・イノベーション・コンソーシアム』(以下、GOIC)という架空の企業が運営する軌道エレベーターに搭乗し、『夢洲ターミナル』から地上3万6千キロメートルの高さにある巨大宇宙ステーション『スタージャブロー』を目指す見学ツアーに参加して…」というもの。
エントランスで、モビルスーツの歴史や、平和な世界でのモビルスーツの社会実装などといった「GOIC」の事業内容について解説される。その後は「ガンダム」シリーズのマスコットキャラクター「ハロ」が登場し、参加者を案内してくれた。
次のエリアは軌道エレベーターの搭乗ロビーとなっており、5つのエレベーターが並ぶ。薄暗い部屋の中に近未来な照明が並び、ドキドキが止まらない。ハロが軌道エレベーターについて解説してくれるので、よりリアリティを感じられるのもポイントだ。
エレベーター内部「スペースキャビン」では、動き出すと揺れや振動が激しく起こり、本当にエレベーターに乗っているかのよう。窓を再現したスクリーンは、ターミナル内部から外、宇宙へと移り変わり、ぐんぐん上昇していく。
■ファン必見!歴代シリーズのモビルスーツが多数登場
宇宙に達すると、周囲には宇宙に漂うゴミを指す「スペースデブリ」を回収するモビルスーツの姿が。「ガンダム」の世界観である「宇宙世紀」のモビルスーツだけでなく、「新機動戦記ガンダムW」に登場した「トールギス」など歴代シリーズのモビルスーツも見られるので、シリーズファンにはたまらない。
軌道エレベーターが止まり、次のエリアである「スタージャブロー」内へと移動。ここは各壁面が窓を模したスクリーンとなっており、宇宙空間を観察できる。しばらくハロの解説とともに空間を飛び回るモビルスーツを見学していると、中央のスクリーンで一つのスペースデブリが暴走を始める。
暴走するスペースデブリから宇宙ステーションを守るため、何機ものモビルスーツがこちらに超接近しながら応戦。来場者に危険が及ぶため、緊急退避用ポッドへと移動するようにハロが誘導してくれる。
緊急退避用ポッドに行くと、その後の戦闘がさらに大きなスクリーンで見られる。臨場感のある音やパイロットたちの会話が増え、揺れも激しくなっていくなか、「これまでか!?」というタイミングで“あの”モビルスーツが登場!その先の光景は、自分の目で確かめてほしい。
最新映像とパビリオン空間を用いて描かれた「ガンダム」の世界が広がる「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」。ファンは何度でも足を運びたくなること間違いなしだ。
取材・文・撮影=織田繭(にげば企画)
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