「TOHO-ONE」
4月14日(月) 6:55
本日、東宝株式会社の中期経営計画が発表され、同社のさまざまなサービス、事業を横断する新プロジェクト「TOHO-ONE」の開始が発表になった。
東宝グループは映画、演劇だけでなくアニメやゴジラのオンラインショップやアニメーション、ゲーム、商業施設の日比谷シャンテなど、多方面に事業を展開しており、興行やオンラインショップだけでなく、次世代の才能に注目する活動なども実施。広範囲のコンテンツとIP(Intellectual Property=知的財産)を観客に届けている。
2026年春にスタートを予定している「TOHO-ONE」は、東宝グループのコンテンツ・IPのファンを対象に、グループのサービスを横断するものになりそうだ。
詳細はこれから順次、発表が予定されているが、すでに実施されている商業施設のポイントサービスや、オンラインショップなどのサービスの内容を参考に推測すると、TOHOシネマズや劇場での入場料金や、商業施設、オンラインショップでの買い物に応じてポイントが付与され、それらを使って映画を無料(もしくは割引)で鑑賞したり、ドリンクやポップコーン、演劇のパンフレットと引き換えたりできるのではないだろうか。
現在、TOHOシネマズではシネマイレージのサービスが実施されているが、多くの観客が入場時にドリンクやポップコーンを購入しており、作品によってはグッズも購入しているため、おそらく新サービスの方が、より特典は充実すると予想される。チケット代の高い演劇に足を運ぶファンは、さらに多くのポイントが貯まることになるのではないだろうか。
なお、シネマイレージのお知らせページにはリニューアル後の年会費は500円と記載されており、毎週火曜日はシネマイレージデイで1300円で映画鑑賞できるため、一般料金の方は火曜日に1回映画を観れば、それだけで年会費は回収できる。
また、すでに発表になった資料には「会員限定特典として、TOHOシネマズの無料鑑賞やTOHOスタジオ特別ツアー、映画、演劇の限定イベントなど」の記載もある。本サービスは単なる“ポイント付与事業”ではなく、会員限定のサービスやイベントへの参加、限定グッズのプレゼントなども予想される。
シネマイレージについてはすでにリニューアルの告知が出ており、詳細は2025年冬発表とあるが現在のサービスはおそらく「TOHO-ONE」に引き継がれ、利用に応じての無料鑑賞やイベント参加、グッズ獲得はパワーアップしたかたちで継続すると予想される。
現在、映画館、劇場は各社とも入場者サービスや、つながり(エンゲージメント)の強化に力を入れており、「TOHO-ONE」の詳細発表も大きな注目を集めることになりそうだ。
■シネマイレージリニューアルのお知らせ https://www.tohotheater.jp/news/renewal.html
■TOHO-ONEプロジェクト https://www.toho.co.jp/company/ir/disclosure