新社会人必見!?リーアム・ニーソンに学ぶ『プロフェッショナル』仕事の流儀

ニーソン演じる殺し屋から学ぶ、仕事の美学!(『プロフェッショナル』)/[c] FEGLOBAL LLC ALL RIGHTS RESERVED

新社会人必見!?リーアム・ニーソンに学ぶ『プロフェッショナル』仕事の流儀

4月13日(日) 7:30

硬派な佇まいと190cmを超す屈強なスタイルを活かして、近年はアクション映画を主戦場にタフな男に扮してきたリーアム・ニーソン。最強のおじさんとして数々の悪を成敗してきたニーソンの最新作『プロフェッショナル』が公開中だ。
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『プロフェッショナル』は4月11日(金)より公開

“殺しのプロ”を演じる本作をはじめ、ニーソン作品といえばその道のスペシャリストとしてのスキルや知識を駆使した鮮やかな戦い方や信念といった“仕事の流儀”が持ち味の一つ。新年度がスタートしたいまこそ、ニーソンの背中から仕事への向き合い方を学んでいきたい!

■仕事の相手には最大のリスペクトを…『プロフェッショナル』

これまでの殺し屋とはひと味異なる慈悲深いキャラクターに扮している(『プロフェッショナル』)

ニーソンの故郷である北アイルランドを舞台にした最新作『プロフェッショナル』は、北アイルランド紛争に揺れる1970年代が舞台。殺し屋の正体を隠しながら海辺の田舎町で静かに暮らすフィンバー・マーフィーは、ある殺しを機に引退を決意する。しかしその矢先、都会でテロを起こし町へと逃げてきたIRA(アイルランド共和軍)過激派といざこざとなり、殺るか殺られるかの戦いに身を投じることに…。

血塗られた過去に葛藤するフィンバーは、これまでにニーソンが演じてきたような死体の山を次々と築き上げる“殺しのプロ”とはひと味異なり、ターゲット一人一人の最期の瞬間にしっかりと向き合っていく真摯な男。殺す前には祈りなど好きなことをしゃべらせて、そして「安らかに眠れ」と慈悲を与えて始末する――。その姿はもはや聖職者のようだ。

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近所の子どもに危険が及ばないように気を配るフィンバー(『プロフェッショナル』)

同業者の若者ケビン(ジャック・グリーソン)の将来を案じて戦いに加わらないように助言したり、知り合いの娘を巻き込まないように家に帰したりと、プロとしての周囲への配慮も万全。シニアの円熟というニーソンならではの魅力を活かした思慮深い殺し屋像は唯一無二だ。

■どんなトラブルにも冷静に対応…『96時間』

娘を傷つける者は絶対殺すマン、ブライアン・ミルズを演じた『96時間』

ニーソンのアクション俳優化の転機となった作品という意味で外せないのが、人気シリーズの1作目の『96時間』(08)。本作は、友人とヨーロッパ旅行中に誘拐された娘のキム(マギー・グレイス)を救出すべく奮闘する元CIA工作員、ブライアン・ミルズ(ニーソン)の活躍を描く。

電話中のキムが何者かに襲われそうな状況になると、すぐに録音を開始。娘に対し「お前はすぐにさらわれる」と現実を突きつけながらも、犯人の髪の色や体の特徴を伝えさせ、その録音を聞き返しながら現場を検証するなど、娘のピンチにもミルズは危機管理のプロとして冷静な対応で人身売買組織への手がかりを着実につかんでいく。

拷問は吐かせても終わらない!(『96時間』)

また自ら「相手を震え上がらせる能力」と語る特殊なスキルこそミルズの真骨頂で、犯罪組織のアジトに乗り込んでは、下っ端から相手を皆殺しに。主犯格に対しては電気椅子の拷問で娘の居場所を吐かせると、電源をオンにしたまま部屋を去る鬼畜ぶりを発揮。なにがあっても最後まで手を抜かない姿勢は見習いたい(?)ところだ。

■頭で忘れても体が覚えていれば問題なし…『アンノウン』

ニーソンが記憶喪失の男を演じた『アンノウン』

『フライト・ゲーム』(14)、『ラン・オールナイト』(15)など、これまで何度もタッグを組んできたジャウム・コレット=セラ監督との初タッグとなったのが『アンノウン』(11)だ。

※以下、ネタバレあり

頭では覚えてなくても体が覚えてる!(『アンノウン』)

本作は、交通事故によって記憶喪失になった植物学者マーティン(ニーソン)が、曖昧な記憶をたどっていくうちに実はスゴ腕の殺し屋だったことが判明するというニューロティック系サスペンス。

自分が誰なのかを確かめようとするも一向に記憶が戻らないマーティンだが、戦いとなると話は別で「お前を殺す技術だけは忘れていない」と自然と体が反応し、立ちはだかる敵を次々と撃退。手に職をつけることの大切さを、本作を通じて学べる(?)はずだ。

■備えあれば憂いなし、準備は徹底的に…『ブラックライト』

危険な影の世界に生きる男を演じた『ブラックライト』

2022年の『ブラックライト』で演じたのは、危機が迫った潜入捜査官を救いだすという任務をこなす“影のフィクサー”トラヴィス・ブロック。救出した捜査官から「FBIが一般人殺害に関与している」と明かされたことをきっかけに、FBIに渦巻く巨大な陰謀に家族もろとも巻き込まれてしまう役どころだ。

命の危機と隣り合わせの職業柄、家のロックを何度も確認するのはもちろん、孫の誕生日にスタンガンをプレゼントしたり、娘の家に勝手に監視カメラを付けたり、訪れた場所の出口の数を把握していたり…と異常なまでの心配性のトラヴィス。娘から「病気だ」と呆れられるほどとはいえ、常に最善の準備を怠らない姿はプロの鏡だ。

■金のためではなく誇りのために働く…『アイス・ロード』

苦労人なトラック運転手のプライドを体現した(『アイス・ロード』)

最後に紹介したいのが、大型トラックの運転手マイク・マッキャノンを演じた『アイス・ロード』(21)。本作はカナダの鉱山で労働者が閉じ込められる崩落事故が発生し、救出に必要な坑口装置を届けるため、トラックドライバーたちがアイス・ロードと呼ばれる凍結した湖を命懸けで激走するカーアクション。

腕は確かだが喧嘩っ早く、イラク戦争により失語症を患った弟ガーティ(マーカス・トーマス)と共に仕事を転々とする生活を送るマイクは、巨額の報奨金に釣られて命懸けのミッションに手を挙げるが、一筋縄ではいかないトラブルに見舞われることに…。

こんなことになっても諦めない!(『アイス・ロード』)

ある邪魔者の目論みに気づき頭にきたマイクは、金は二の次に、意地でも仕事をやり通すことを決意。危険を顧みずに仕事を遂行しようとするマイクの果敢な姿に加えて、実際に氷の穴の中で撮影を行ったというニーソンの役者魂からも、誇れる仕事をすることの大切さを学べるはず。
極寒の撮影にも自ら挑む根性がスゴい(『アイス・ロード』)


ニーソン演じるその道のエキスパートによる仕事の流儀が堪能できる『プロフェッショナル』をはじめとする今回紹介した作品を胸に、仕事というハードな戦いの日々をサバイブしていきたい!

文/武藤龍太郎


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