スギ花粉に悩む友人は「月3000円」前後で根治療法が受けられたとのこと。自分も「イネ科」の雑草の花粉の影響で受診したら、対症療法のみで月々「5000円」程度の出費! 保険適用でも治療が異なるのですか?

スギ花粉に悩む友人は「月3000円」前後で根治療法が受けられたとのこと。自分も「イネ科」の雑草の花粉の影響で受診したら、対症療法のみで月々「5000円」程度の出費! 保険適用でも治療が異なるのですか?

4月10日(木) 20:30

花粉症は日本人の多くが抱えている疾患であり、春になると鼻水などに悩まされる人は多いでしょう。花粉症の治療には、薬物などによる対症療法と、根治療法であるアレルゲン免疫療法などがあり、花粉症の種類や症状によって保険適用での治療法が異なります。 本記事では花粉症で病院を受診した際の治療とその費用について解説します。

一般的な花粉症治療とは?

花粉症の症状を和らげる方法として、薬物による対症療法と、アレルゲン免疫療法による根治療法があります。対症療法は、症状を抑えるための一般的な方法です。抗アレルギー薬の服用や、点鼻薬・点眼薬を利用します。
 
根治療法であるアレルゲン免疫療法の1つに、舌下免疫療法があります。舌下免疫療法はアレルゲンを毎日、少量ずつ舌下に投与します。舌下免疫療法が日本で保険適用となるのは、花粉症ではスギ花粉のみです。
 

保険適用で可能な花粉症治療

花粉症の治療には保険が適用されるものがありますが、治療内容によって選択できる治療が異なり、費用も変わります。
 

保険適用となる治療

保険適用となる薬には、抗アレルギー薬、点鼻薬、舌下免疫療法などがあります。抗アレルギー薬や点鼻薬はヒノキやイネ科なども保険適用となりますが、舌下免疫療法や一部の注射治療は保険適用になるものの、現時点ではそもそもスギ花粉に対するものしかありません。
 
病院を受診し保険適用で薬を購入する場合は、初診料や処方料、調剤料なども追加でかかります。
 

抗アレルギー薬(飲み薬)

花粉症の治療に使用される飲み薬の抗アレルギー薬の薬価は、一般的な薬で1錠あたり72円ですが、ジェネリック医薬品では31~41円程度と低価格です。1日2回の服用の場合、40日間の投与では、通常の薬で5760円、ジェネリックでは2480~5760円となります。
 
これに対し、健康保険が適用されると3割負担の場合、1ヶ月あたりの自己負担額は740~1700円程度に抑えられます。一方、市販薬を購入する場合は、40日分で1300~5400円程度の費用がかかります。
 

点鼻薬

花粉症の初期治療で使用されるステロイド薬の薬価は、1本あたり約900~2000円ですが、健康保険が適用されると自己負担額は1本270~600円程度になります。一方、市販薬を購入する場合は1本あたり約800~2800円の費用がかかります。
 

抗アレルギー薬(注射)|スギ花粉症のみ

抗アレルギー薬であるゾレア注射は、IgE抗体を用いた治療で、スギ花粉症の症状を抑える効果が期待されます。保険適用時の自己負担額は1回あたり8700~1万7000円程度となります。
 

舌下免疫療法|スギ花粉症のみ

花粉症の舌下免疫療法では、薬代は3割負担で月3000円前後かかり、治療期間は3~5年とされています。ただし、現在イネ科の花粉に対する舌下免疫療法は実施されていません。
 

花粉症の治療が保険適応かどうか、事前にクリニックで確認しよう

花粉症治療において、保険が適用となる治療法は花粉の種類により異なります。スギ花粉症では、根治療法である舌下免疫療法や特定の注射療法などさまざまな治療が保険適用となりますが、イネ科の花粉症では治療は対症療法のみに限られています。
 
花粉症の治療の際は、医療機関で自分の症状や治療法、治療費を確認、場合によっては市販薬を使用するなど自分の症状に合った適切な選択をすることが重要です。
 

出典

厚生労働省 花粉症特集 はじめに~花粉症の疫学と治療そしてセルフケア~
環境省 厚生労働省 花粉症対策
厚生労働省 薬価
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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