オンラインカジノ客の摘発が増え、ヘビーユーザーたちが逮捕の可能性に震えている――。かつては大手メディアでさえ大々的に広告を打っていたものが、今になって逮捕者続出の背景とは?その真相に迫る!
オンカジの借金を返すために闇バイトの道へ
西日本の地方都市に暮らす太田靖子さん(仮名・39歳)。彼女には21歳の息子がいるが、「闇バイト」で逮捕され現在服役中だ。
「息子が闇バイトを始めたきっかけは、ギャンブルにお金を使いすぎたせい。もともと店舗型の闇カジノに出入りしていて心配してたんです。その店が昨年の夏には摘発されて一時閉店となりほっとしていた直後、闇カジノに行けないからとオンラインのほうを始めてしまいました」
クレカを取り上げるも…“オンカジ”への止まらぬ課金
太田さんの息子はクレジットカードを持っていなかった。2年前にソーシャルゲームで数十万円課金したため、激怒した太田さんが彼のカードを取り上げたのだ。
「息子が所持していたのはキャッシュカードのみ。それでも周囲からお金を借りてまでオンラインカジノに注ぎ込んでいたんです。闇バイトに手を出したのも、返済に困ったからでしょう。お金を借りていた先輩に仕事を勧められたと聞いています」
闇バイトの内容は大麻の売り子。昨年末に現行犯逮捕となった。
「息子がこうなったのは、きっと私が育て方をまちがったせい」と太田さんは自身を責め続けている。
取材・文/週刊SPA!編集部
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