「若尾文子映画祭Side.A & Side.B」予告編明るく純粋な「青空娘」から情念の「妻は告白する」まで幅広い魅力

若尾文子の魅力がほとばしる

「若尾文子映画祭Side.A & Side.B」予告編明るく純粋な「青空娘」から情念の「妻は告白する」まで幅広い魅力

4月7日(月) 8:00

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昭和を代表する映画女優・若尾文子の5年ぶり3度目となる映画祭、「若尾文子映画祭Side.A & Side.B」の予告編(https://youtu.be/llrcQKbitwo)が公開された。

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今回は初の試みとして〈Side. A〉〈Side. B〉と2つに分けて実施。〈Side. A〉では初披露する「青空娘」「最高殊勲夫人」の4K版を目玉に、明るく純粋な若尾を堪能できる作品18本を上映。〈Side. B〉では同じく初披露の「妻は告白する」「清作の妻」の4K版を目玉に、濃厚な若尾文子を堪能できる作品を同じく18本上映する。人間の表と裏、光や影などいくつもの顔やそれら女性の人生を演じた若尾の魅力をスクリーンで堪能できる貴重な機会となる。

明るく純粋な若尾文子が輝く〈Side. A〉からは、逆境に負けない少女役を演じた「青空娘」のヒロイン・夕子(ゆうこ)の姿をとらえている。やむなき事情で別の家庭を持った実の父に呼び戻され、東京で本妻と腹違いの兄や姉たちと住むことになるのだが、本妻からは家政婦扱いを受ける夕子。それでもめげずに明るく「青空さん、こんにちは」と呼びかける、まるでディズニーヒロインのような可憐な姿から本映画祭の予告が始まる。そしてポップなラブコメディ「最高殊勲夫人」からちょっと甘えた喋りで「私の死ぬほど好きな恋人は…その…今いないの!」と、本当に好きな相手を目の前にして素直になれないツンデレぶりを切り取った。

濃厚な若尾文子が香り立つ〈Side. B〉からは海外にファンも多い増村保造監督の傑作「妻は告白する」。山で亡くした夫に対する殺害の関与を疑われ「あたしが滝川を殺した、そういえばいいんですかッ」と感情を抑えながらも裁判で反論する妻・彩子が確認できる。次に、貧しさから妾になり故郷で村八分にされる悲しい女を演じた「清作の妻」のヒロイン・お兼(おかね)。執着と愛と寂しさが入り混じり、初めて心を通わせた人間を離すまいとする「あんた、あたしを捨てたらいけんよ、2度と一人になりたくない」というお兼のセリフが切ない。若尾の魅力がほとばしる珠玉のシーンをふんだんに盛り込み、ラストは「だって好きなんだもの、あなたが」という胸を射るストレートな告白で締められる。

<Side.A>6月6日~6月19日、<Side.B>6月20日~7月3日、角川シネマ有楽町にて一挙上映、6月21日~大阪シネ・ヌーヴォ、以降全国順次上映。

【作品情報】
清作の妻

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(C)KADOKAWA
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