4月4日(金) 1:10
ヘッドライトは、夜間や悪天候時に前方を照らし、ドライバーの視界を確保するだけでなく、対向車や歩行者に対して自車の存在を知らせる重要な役割を担っています。ヘッドライトが切れていると、ドライバー自身の視界が狭くなり、危険を察知するのが遅れる可能性があるでしょう。
また、対向車や歩行者から見ると、ヘッドライトが切れている車は認識しづらい可能性もあるため、事故につながる危険性があります。特に夜間は、ヘッドライトの光が周囲の状況を把握するために重要な役割を担う傾向があるため、ヘッドライト切れは重大な事故につながりかねません。
このような危険性を防ぐため、道路交通法ではヘッドライト切れを「整備不良」とみなし、違反対象としています。
警視庁によると、ヘッドライト切れが認められた場合、「整備不良尾灯等違反」に該当し、違反点数1点と反則金が科せられます。
反則金の額は車種によって異なりますが、普通車の場合は7000円、オートバイ(原動機付自転車を除く)は6000円、原動機付自転車は5000円と定められているようです。
車検は、検査時点での車両の状態が保安基準に適合しているかを検査するものであり、その後の車両の状態を保証するものではないようです。そのため車検直後であっても、ヘッドライトが切れる可能性は十分にあり得るといえるでしょう。
ヘッドライト切れを予防するためには、日頃から運転前にヘッドライトの点灯を確認する習慣を付けるとよいかもしれません。
ヘッドライトだけでなく、ブレーキランプやウインカーなども含め、すべてのライトが正常に点灯するかを確認しましょう。ヘッドライトのバルブは消耗品であるため、定期的に交換することも有効な予防策となる場合があります。
バルブの寿命は車種や使用状況によって異なる可能性がありますが、一般的にHIDは1500時間から2000時間程度、LEDは5万時間程度といわれているようです。
ヘッドライト切れは、ドライバー自身の視界を妨げるだけでなく、周囲の車や歩行者にとっても危険を伴う可能性があります。そのため、道路交通法ではヘッドライト切れを「整備不良」とみなし、違反対象としているようです。
車検に通った後でも、ヘッドライトのバルブは消耗品のため、切れてしまう可能性は十分に考えられます。日頃から、運転前にヘッドライトの点灯を確認する習慣を身に付けるなどして、安全運転を心がけましょう。
e-Gov 法令検索道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)
警視庁交通違反の点数一覧表
警視庁反則行為の種別及び反則金一覧表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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