大量の雪解け水がダムに流れ込む春。満水になった湖から柳の木々が生えているかのように見えるのが、山形県・飯豊町の絶景「白川湖の水没林」だ。この景色を眺めて散策しながら楽しめる展覧会とワークショップ「樹から樹々 そしていま、ある森の中で」(山形県・飯豊町)が4月27日〜5月18日の22日間、数馬の森と白川湖岸公園内で開催される。主催は飯豊町 中津川の森人会。入場無料。開催時間は9時~17時。
豊富な広葉樹を活用して制作や造形活動を行う「飯豊町 木の作り手プロジェクト」に参加した2人のアーティスト、画家の大窪美咲さんと木炭画家の伊藤大悟さんの展示。大窪さんは、飯豊のブナやサクラの枝ペンを自作して、登った秋の山の豊かさを描き、伊藤さんは木炭を自作し「命は闇の中で瞬く光」をテーマに、農村文化ヤハハエロにちなんだ作品を制作した。会期中には、出品者による造形ワークショップやギャラリートークなど、作家と共にアートに触れる催事も開かれる。
新緑の季節、湖畔には飯豊山の山並みが連なり、美しい若葉を芽吹かせた木々に囲まれた湖面が、空を映して輝く。早朝、木々に朝霧がかかると、まるで物語の一幕のような幻想的な風景を見ることができる。湖が満水になっている2カ月しか見ることのできない景色を楽しみながら、芸術を堪能する機会だ。
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