4月3日(木) 1:10
LCCは低価格で提供している航空会社とされていますが、大手航空会社と比較してどれくらいの金額差があるのか表1にまとめました。
なお、料金は片道の航空券代金とし、国内線(東京〜沖縄)、国際線(東京〜オーストラリア)を例に挙げて作成しています。また、沖縄は那覇空港、オーストラリアはシドニー空港ですが、東京は羽田と成田の両方を含みます。料金は2025年5月1日を指定したものです。
表1
国内線
(東京〜沖縄) |
国際線
(東京〜オーストラリア) |
|
---|---|---|
大手航空会社 | 1万6890円〜5万5710円 | 13万1650円〜51万740円 |
LCC | 8990円〜1万7180円 | 8万9960円 |
差額 | 7900円〜3万8530円 | 4万1690円〜42万780円 |
※筆者作成
表のように、国内の利用では8000円〜4万円程度の差があり、海外の利用では40万円程度の金額差が生じる可能性があります。
今回は片道の航空券代金で比較しており、実際に往復する場合は、倍以上の差額になると考えられます。
LCCは、大手航空会社で提供される無料のサービスをなくしたり、業務を簡素化して人件費を削減したりして、運賃を安くしているようです。具体的な違いは、以下の通りです。
●食事や飲み物の提供、映画や音楽の視聴などがない、もしくは有料となる
●機種は小型機が多く、座席が高密度に配置されている
●預け荷物が有料となる
●チェックインカウンターがターミナルの端にある
LCCでは、食事や飲み物の提供は有料となっており、大手航空会社のように無料のサービスはほとんどないとされています。また、映画や音楽の視聴、アメニティの提供もしておらず、提供している会社でも有料となっている場合が多いようです。
さらに、多くのLCCでは小型機が多く、座席が高密度に配置されているため座席間の幅が狭い可能性があります。
機内に持ち込む荷物については、大手航空会社ではサイズ制限はあるものの基本的に無料で受け入れてもらえるとされています。しかし、LCCでは荷物の受け入れに対して追加料金が必要とされているようです。
またLCCの場合、チェックインカウンターは空港ターミナルの端に設置されていたり、経費削減のため係員を配置せず、自動チェックイン機のみだったりするケースもあります。
LCCと大手航空会社では、行き先によって10万円以上も金額差が生じる可能性があります。そのため、LCCを利用すれば航空券にかかる費用を安くおさえられるでしょう。
しかし、食事や飲み物の提供、荷物の受け入れ、座席指定、受託手荷物などのサービスは有料となる可能性があるため、これらのサービスを利用すると料金が高くなるかもしれません。
事前に、どのサービスにどれくらいの料金がかかるのかを確認して、トータルの金額を把握したうえで利用を検討する必要があります。
また、LCCの方が座席の間隔が狭く、長時間のフライトは疲労がたまる可能性も否めません。料金だけではなく、行き先やサービス内容なども含めて自分にあった航空会社を検討するとよいでしょう。
大手航空会社とLCCではサービスの内容が似ているとしても、LCCは有料サービスが多い傾向にあるようです。さらに、LCCは大手航空会社よりも座席間隔が狭くなっており、長時間のフライトは疲れがたまる可能性があります。
LCCで必要なサービスを全て受けようとすると、意外に料金が高くなるかもしれません。そのため、事前に確認してから利用を検討するとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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