助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、春に気をつけておきたい赤ちゃんのスキンケアについて教えてくれました。暖かくなり、外で遊ぶ機会も増えていますよね。春になると紫外線も強くなってきて、汗をかきやすくなるなど肌トラブルも増えてきます。ぜひ、確認しておきましょう!
春は紫外線も強くなってきて暑くなる日もあれば、まだまだ肌寒い日もあり、不安定な天気が続きます。花粉や汗、紫外線など肌への影響もありトラブルが多い時期です。
そこで今回は、春のスキンケアについて気をつけてほしいことをお話しします。
寒暖差が大きい春。肌への影響は?寒暖差が大きい春は朝夕は寒いものの、日中は汗をかくほど暑くなることもあり、あせも(汗疹)などの肌トラブルも起こりがちです。 また、暖かくなることで薄着になり、肌の露出も増えてくるため、肌への紫外線のダメージを受けやすくなります。春は黄砂やPM2.5などの大気汚染物質が増加する季節でもあり、これらが肌に付着すると、活性酸素が増え皮膚のバリア機能が壊されてしまい、肌の乾燥やかゆみなどの肌トラブルを起こしやすくなると言われています。
さらに、春は冬に続いてまだまだ乾燥する時期なので、注意しましょう。
春の服装や汗対策は?少し肌寒い日も、日差しが強くなる日中や体を動かして体温が高くなると、代謝の良い乳幼児は汗をかいていることもあります。
カーディガンなどを羽織る場合には、薄手のもので綿素材のものを選ぶようにしましょう。こまめに脱ぎ着ができるよう、薄手のものを重ね着するようにするのも良いかと思います。
汗をかいたあとは、下着もこまめに替えてあげると良いでしょう。 あせも対策としては汗はこまめに拭くようにしますが、
肌への負担を軽減するために拭くときには摩擦を避けて押さえ拭きにしたり、濡れたタオルやノンアルコールのウエットテッシュなどでやさしく拭くようにしましょう。春の紫外線対策は?春になり暖かくなると薄着になり、肌の露出も増えてきます。秋冬は長袖で紫外線などから守られていた肌が、急に露出する機会が増えることで肌への紫外線のダメージを受けやすくなります。
日差しが強いときは、薄手のカーディガンなどで、肌の露出を避けるようにしましょう。また長時間、外へ出るときなどは、日焼け止めなどを塗るのも良いでしょう。
日焼け止めは、肌への刺激が少ないせっけんで洗い流せる、乳幼児用のものを選ぶようにしましょう。洗い方やスキンケアは?汗によるあせもや、紫外線による肌へのダメージに加えて、黄砂やPM2.5などの大気汚染物質が肌に付着すると、活性酸素が増えて皮膚のバリア機能が壊されてしまい、肌トラブルを起こしやすくなると言われています。
汗がたまりやすい陰部や首や脇の下などを重点的に、低刺激のボディーソープやせっけんでしっかり洗うことが大切です。しかし、肌を摩擦で刺激しないように、泡タイプのボディーシャンプーやボディーソープ、せっけんなどをよく泡立て、たっぷりの泡で洗うようにするのがポイントです。
お風呂上がりには、クリームタイプの保湿剤で全身しっかりと保湿しましょう。外遊びで汗をたくさんかいて帰ったときには、毎日のお風呂以外でもシャワーなどでせっけんやボディソープを使わずに汗を流すのも良いかと思います。
まとめ気候が良くなって外遊びが楽しくなる時期、肌トラブルなく過ごせるといいですね。
引用・参考文献:『赤ちゃんのスキンケアがよくわかる本』主婦の友社杉山剛著
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀 2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。
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