4月2日(水) 17:20
輸入車専門の買取サービス「外車王」を運営するカレント自動車は、輸入車に関心のある150人を対象に、輸入車オーナーの年収に関する調査を実施しました。輸入車オーナーの年収分布は表1の通りです。
表1
年収帯 | 割合 |
---|---|
0~300万円 | 8.7% |
300万~500万円 | 14.1% |
500万~700万円 | 22.8% |
700万~1000万円 | 24.8% |
1000万円以上 | 29.5% |
出典:カレント自動車株式会社「輸入車オーナーの年収の実態に関するアンケート」を基に筆者作成
輸入車オーナーの中でも年収700万円以上の割合が54.3%と高く、高所得層が多いことが分かります。
また、エム・アール・アイリサーチアソシエイツ株式会社の調査によると、国内で1000万円以上の高級モデルを展開するレクサスやメルセデス・ベンツの所有率は、世帯年収によって大きく異なることが分かりました。
世帯年収別の「保有している車のブランド」は表2の通りです。
表2
200万円未満 | 200万円~400万円未満 | 400万円~600万円未満 | 600万円~800万円未満 | 800万円~1000万円未満 | 1000万円以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|
レクサス | 2.6% | 4.6% | 15.0% | 14.4% | 16.3% | 43.1% |
メルセデス・ベンツ | 7.9% | 8.8% | 10.6% | 13.9% | 12.0% | 39.4% |
BMW | 8.3% | 7.3% | 15.1% | 11.5% | 16.1% | 39.4% |
ボルボ | 11.4% | 7.1% | 8.6% | 11.4% | 17.1% | 41.4% |
出典:エム・アール・アイリサーチアソシエイツ株式会社「3万人データから解く新たな消費者像『仮説検証』から『仮説発見』へ 自動車メーカー編」を基に筆者作成
世帯年収1000万円以上の層では、レクサスの所有率は43.1%、メルセデス・ベンツとBMWでは39.4%、ボルボが41.4%と、他の年収帯と比べて圧倒的に高くなっています。高級車の購入や維持に十分な経済的余裕があることが理由と考えられます。
車は高額な買い物であるため、年収とのバランスを考慮しながら購入することが大切です。
一般的に、車の購入費用は年収の半分程度に抑えると、無理なく支払える範囲とされています。その理由の一つがカーローンの利息負担です。
カーローンを利用すると、元金に加えて利息の支払いが発生するため、想定以上に返済額が膨らむことが考えられます。購入費用を年収の半分程度にとどめることで、負担を軽減したり滞納リスクを抑えたりしながら無理なく返済を続けられるでしょう。
例えば、年収400万円なら200万円程度、年収500万円なら250万円程度の車が目安です。ただし、年収200万円の場合、必ずしも100万円の車を購入できるとは限りません。
生活費やその他の支出を考慮する必要があるため、年収だけで判断せず、全体の収支を踏まえて購入計画を立てることが重要です。
実際に購入できる車の価格は、単に年収の額だけで決まるわけではありません。家族構成や住宅ローンの有無などによって大きく左右されます。
年収はあくまで目安と考え、生活費の収支や貯蓄額、将来の支出などを総合的に考慮した上で、自分に合った車を選ぶことが重要です。
車を購入する際は、本体価格だけでなく、維持費や初期費用についても考慮する必要があります。購入時には各種税金や登録料などが発生し、車両価格の10~20%程度の初期費用がかかるのが一般的です。
また、車を維持するためには、駐車場代やガソリン代をはじめ、車検費用、自動車税、保険料など、年間で30万円以上の費用がかかることを想定しておくことが大切です。
車を購入する際、予算を超える車に魅力を感じることもあるでしょう。工夫次第で、希望の車に手が届く可能性があります。ここでは、その方法を紹介します。
カーローンを利用する場合、頭金を用意すれば借入額を抑えられ、結果として毎月の返済負担を軽減できます。ただし、必要な資金が貯まるまで待つ必要があるため、すぐに車が必要な場合には不向きかもしれません。
毎月の返済額を減らす手段としてボーナス払いを併用する方法もあります。ただし、ボーナス月の負担が大きくなる点や、設定後の変更ができない点には注意が必要です。
新車では予算オーバーでも、中古車なら手が届く場合があります。高級車でも、年式や走行距離によっては、新車価格の半額以下で購入できることもあります。
ただし、中古車は経年劣化による故障や不具合が発生しやすいため、購入時のチェックが重要です。
高級車を購入し、無理なく維持するには最低でも年収700万円以上、できれば1000万円以上が目安となります。一方、年収500万円であれば、軽自動車やコンパクトカーが金額的に現実的な選択肢といえるでしょう。
カレント自動車株式会社輸入車オーナーの実態に関するアンケート
エム・アール・アイリサーチアソシエイツ株式会社3万人データから解く新たな消費者像「仮説検証」から「仮説発見」へ 自動車メーカー編(12ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
家の近くの駐車場を借りているAさん。買い物から帰ってきたら見知らぬ車が停まっていて…絶対やってはいけないことは?