【写真】井上瑞稀、共演の茅島みずき&莉子に「気を遣わせちゃった」
人気漫画を実写ドラマ化した「霧尾ファンクラブ」に出演する井上瑞稀。主人公・藍美(茅島みずき)と波(莉子)に思いを寄せられる霧尾賢を演じるが、第1話ではほとんど表情が見えず、井上が演じていると明かされたのは第1話のエンドクレジット時だった。
そんなシークレットなキャラクターの井上に、撮影裏でのエピソードはもちろん、自身の高校時代の思い出や、小学校時代はモテモテだったという当時の“モテ”エピソードを聞いた。
■本作は「いい意味で裏切られた作品」
――すでにクランクアップされているとのことで、撮影を終えての感想を教えてください
ひとまずはよかったなと。時間に追われて大変なときもありましたが、その中でも笑いの絶えない現場だったので、濃い時間を過ごさせていただきました。「こんなにステキな現場があるんだ!」と感動するぐらい、いい現場でした。
――原作の印象はいかがですか?
最初はコメディー漫画だと思っていたので、笑いながら読んでいたのですが、だんだん青春群像劇として人と人との関係が描かれるようになっていき、最後は感動していました。実は最初からちゃんと伏線が張られていて、いい意味で裏切られた作品でした。
■霧尾を演じる際は「留める演技を意識」
――霧尾のどういうところに魅力を感じましたか?
どこにでもいる高校生でありながら、どこかつかめなくて。過去に囚われながら生きている青年ですが、この物語は霧尾くんを中心に動いている作品なので、求心力のような人を寄せつける魅力があるんだろうなと感じています。
――演じるうえで意識したこと、こだわったところを教えてください。
霧尾くんは表情を見せないので、声がカギになってくるだろうなと思いました。なので、そこは大事にしました。あと、ドラマを観ている人に霧尾くんの表情を想像する余白が必要だと思ったので、すべてをわからせるのではなく、「この人はなにを考えているんだろうな」で留める演技を意識していました。
――漫画原作のキャラクターで、ちょっと神格化されているような役柄でしたが、演じるのに難しさを感じるところはありましたか?
漫画原作はプレッシャーがありますよね。一つ漫画としての正解がある中で、それを生身の人間が演じるのはとても面白いことだと思いますが、漫画のものまねをしてもいいものにはならないので、生きた人間が演じる意味は、ずっと模索していました、なので、原作を大事にしつつ、生きた感情を大切にして演じるようにしていました。
■シークレットゲストのはずが「ちょっとヒントをあげすぎました」
――第1話の放送まで、誰が霧尾を演じているのかはシークレットになっていました。そのことにプレッシャーを感じたりはしましたか?
いや、全然(笑)。でも、ファンの方の間で「(霧尾は)井上くんでは?」という声があがって、ザワザワしていたみたいですね。あれは(藍美役)の茅島みずきさんと作間龍斗が共演映画の完成披露試写会で“スティックシュガー”の話をしたからそうなったみたいなんですけど、ちょっとヒントをあげすぎましたね(笑)。でも、それで気づくファンの方はすごいなと思いました。
――先ほど「すごくいい現場だった」と言われていましたが、現場ではみなさんとどういう話をされていたのでしょうか?
本当の高校生のような会話でした。それこそ、ご飯を食べるときは班みたいな感じで、みんなで囲んでお弁当を食べたりしていました。あと、学校での撮影だったので、卓球で遊んだりとか、撮影していない時間もつねに会話が絶えない現場でした。でも、それはキャストだけでなく、監督やスタッフさんもそうで、全体がコミュニケーションを取り続けているような感じで、すばらしい現場だなと思いました。
■横尾監督は「アイデアを絶対否定しない」
――藍美役の茅島みずきさんと波役の莉子さんは、今回で4度目の共演だったそうです。茅島さんは莉子さんを「母親のよう」、莉子さんは茅島さんを「妹みたい」と言われていましたが、その中で井上さんはどのようなポジショニングだったのでしょうか?
井上は井上ですね(笑)。僕は「みんな、頑張ろうぜ!」みたいに盛り上げるのがうまくないので、“話しかけられたら返す”というのしかできなくて、申し訳なかったです。
――井上さんも茅島さんも人見知りで、最初はちょっと距離があったとか?
そうですね(笑)。でも、全体での撮影が増えてくると自然に距離が近づいていったと思います。僕がこんななので(笑)、茅島さんと莉子さんには気を遣わせちゃったなと思っています。
――演出を手掛けられた横尾初喜監督の存在も大きかったそうですね。
大きかったですね。撮影現場において監督が大きな存在というのは、どの作品でも同じだと思いますが、横尾監督は僕たちと同じ目線になって考えてくれたり、僕らが出したアイデアも絶対に否定しないんですよね。それだけでなく、監督はそれぞれキャストの人生相談にも乗っていて、本当にキャストとスタッフの間に垣根がなくワンチームだなと思いました。
■霧尾の降臨ソングは「壮大な曲(笑)」
――藍美と波のかけ合いがドラマの見どころになっていると思いますが、彼女たちのキャラクターとしての魅力をどう感じていますか?
だたの日常会話がそこまで面白くなるのかと驚きました。漫才じゃないですけど、ボケとツッコミの役割がしっかりできていて、本当にすごいなと思いました。それを演じる茅島さんと莉子さんのリアルな温度感の会話は見ていても心地よかったですし、生身の人間がやることで、よりシュールに感じて、僕も思わず笑っちゃう瞬間がありました。
――全体を通してのお気に入りのシーンはありますか?
音楽が面白かったですね。霧尾くんが登場するたびに“霧尾の降臨ソング”みたいなのが流れるんですけど、それがとんでもなく壮大な曲なんですよ(笑)。霧尾としてはたいしたことを言っているわけでもないのに、藍美ちゃんからしたらありがたいことに聞こえるんでしょうね。そのときの僕が“後光”が指している感じになっているのも面白かったです(笑)。
■井上、高校時代の思い出は「修学旅行」
――撮影を通して高校生活を疑似体験することで、高校時代に「こんな青春を送りたかったな」と思ったことはありましたか?
高校時代の僕はすごくひねくれていたんですけど、ありがたいことに、わりと高校生活を楽しませてもらっていたんですよね。だから、やりきった感はあるんですけど、文化祭には一度も出られなかったので、それは出てみたかったですね。
――高校時代の一番の思い出は?
修学旅行かな。北海道に行ったんですけど、僕のクラスメートは同業者が多くて、みんなよりも少し早めに社会に出ているんですね。だから、ちょっとませているところがあって、みんなが歩いてホテルに戻っているところを、僕らは出てはいけない範囲まで行ってしまってタクシーで戻ったり(笑)。そういうおふざけをよくしていて、とても楽しい高校時代でした。
――霧尾はいわゆる“モテキャラ”ですが、井上さんの学生時代の“モテ”エピソードを教えてください。
僕、モテないです。あまりしゃべらないから、誰も話しかけてこないし。なんなら、学校では“寄ってくるな”オーラを出していたので、学生時代は全然モテませんでした(笑)。でも、小学校の低学年くらいまでは、めちゃくちゃモテてました。チョコレートもたくさんもらったり、メモ帳をやぶったようなお手紙もいっぱいもらいました。
■KEY TO LITメンバーの〇〇に大笑い
――ドラマのキャッチコピーが「腹筋崩壊!涙腺崩壊…」なのですが、井上さんは最近、腹筋が崩壊するほど笑ったり、涙腺が壊れるほど泣いたことはありますか?
KEY TO LITとしての仕事は、まだ雑誌の取材くらいしかしてないのですが、佐々木(大光)は面白いなと思いますね。一人で現場を盛り上げて、一人で満足して帰っていくという(笑)。わんぱくで面白いヤツだなと思いますね。だから。よく大光に笑わされています。
“涙腺崩壊”エピソードとしては、この前、「35歳のラブレター」という映画を観てきたんです。僕は重岡(大毅)くんが大好きなんですけど、重岡くんのよさが全部出ている映画だなと思って感動し、めちゃくちゃ泣きました。
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。
すごくわかりやすい作品なんですけど、実は緻密な伏線があって、人間の感情をすごく繊細に描いているんですよね。僕は原作を読んだときに「やられた!」と思いましたが、ドラマもそうなっていると思います。最後まで観ていただいたら、この作品の面白さがより伝わると思うので、ぜひご覧ください。
取材・文=馬場英美
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