4月2日(水) 0:30
2025年1月の金融政策決定会合において、日本銀行は政策金利の引き上げを決定しました。政策金利の引き上げに伴って、各銀行は預金金利の引き上げを行っています。
例えば、みずほ銀行・りそな銀行・三菱UFJ銀行の1年ものの定期預金金利は、2025年3月3日現在で0.275%です。引き上げ前の金利は0.125%であったため、預金の魅力が以前よりも増しています。
しかし、総務省統計局の「2020年基準 消費者物価指数」によると、2025年2月分の物価上昇率は、前年同月比で3.7%の上昇でした(総合指数)。預金の金利が上昇しているとはいえ、物価上昇率には到底及びません。
資産の大半を預金で保管していると、実質的な価値は目減りしてしまいます。得られる利息収入以上に支出が増えれば、家計にとってはマイナスとなるため、やはり投資を行う必要性は高いといえます。
家計の資産を守るためには、資産の一部を投資に回し、物価上昇率以上のリターンを目指す必要があります。政府は2024年にNISA制度を拡充し、投資の促進を進めているため、有効活用するとよいでしょう。
「投資をしたことがないから、何を購入すればよいのか分からない」という方は、私たちが納めた年金保険料を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のポートフォリオを参考にしてみてください。
GPIFは2020年以降、国内債券・国内株式・外国債券・外国株式に25%ずつバランスよく投資しています。その結果、2001年度以降、2023年度までの年金積立金の実質的な運用利回りは年平均で4.24%となっています(途中で資産構成は変更している)。物価上昇率を上回るリターンを得ているため、参考になるはずです。
投資信託のなかには、GPIFが運用しているように国内債券・国内株式・外国債券・外国株式に25%ずつバランスよく投資できる銘柄があります。つまり、一般家庭においても、運用の専門家であるGPIFと同じ程度のリターンを得られるのです。
通常の投資では運用益の部分に20.315%が課税されますが、NISAを活用すれば、得られた運用益に課税されません。家計を守るためにも、資産を預金だけで持つのではなく、一部をNISAで運用することは有意義です。
今後も政策金利の引き上げが行われると、預金金利も引き上げられるでしょう。預金金利が引き上げられると、家計が得られる利息収入が増えます。しかし、物価上昇率を見ると、喜んでばかりはいられません。ある程度リスクを取って運用しないと、実質的な資産の価値が失われてしまう点には注意が必要です。
ここ数年は、個人でも投資しやすい環境が整備されています。運用の専門家であるGPIFのポートフォリオを参考にすれば、投資初心者の方でも、手間をかけずに物価上昇率以上のリターンを得ることは十分に可能です。
資産を守るためにも、資産を預金だけで保有するのではなく、自分のリスク許容度の範囲内で投資を行うとよいでしょう。
株式会社みずほ銀行円預金金利
株式会社りそな銀行 円預金金利
株式会社三菱UFJ銀行 円預金金利
総務省統計局 2020年基準消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)2月分
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF) 年金積立金の運用目標
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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