【写真】多忙な毎日にゲームオーバー寸前の礼子(江口のりこ)多部未華子が主演を務める火曜ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)の第1話が4月1日に放送された。子育てをする専業主婦・詩穂(多部未華子)と育児と仕事の両立に燃えるママ・礼子(江口のりこ)の本音にSNSでは共感の声が集まった。(以下、ネタバレを含みます)
■「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」とは?
本作は、2019年にドラマ化もされた「わたし、定時で帰ります。」(新潮文庫)で知られる朱野帰子の小説をドラマ化したもの。
専業主婦になることを選んだ女性・村上詩穂(多部)が、ひょんなことから働くママや育休中のエリート官僚パパなど“対岸にいる人たち”と出会い、交流していく姿を描くといったストーリーだ。
今やどんな立場であっても生きていく以上は誰かがやらなければいけない“家事”という仕事。「実はみんな同じように毎日の家事に泣いたり悩んだりしているんだ」とホッとしてクスッと笑える、“家事”という終わりなき仕事をテーマにした新たなお仕事ドラマとなっている。
■専業主婦は「時流に乗り遅れた絶滅危惧種」との発言に肩を落とす
時は2023年、詩穂は働くママが主流となった昼間の街で自分と同じような主婦仲間を見つけられず焦っていた。「…あれ、今日もまた誰ともしゃべってない?」と。
そこで、同じ年頃の子を持つ親子が集う手遊び教室に足を運ぶことに。詩穂は同じような境遇の主婦とつながりを持つことを期待していた。そこで、話しかけてくれたのが育児と仕事の両立に燃えるママ・礼子(江口)であった。
しかし、最初こそ気さくであった礼子は、詩穂が専業主婦だと知るやいなや、距離を取るように。他のママ友相手に詩穂を「今時専業主婦になんかなってどうするんだろうね」「時流に乗り遅れた絶滅危惧種」と陰口。
詩穂は離れたところから、その言葉を聞いてしまい肩を落とした。
すると後日、詩穂のマンションの隣の部屋に引っ越してきたのは、なんと礼子の家族。2人は顔を合わせるや否や、互いに気まずい表情。少し窮屈なご近所さん生活がスタートすることになった。

■礼子の息子・篤正がベランダから転落寸前!
それから2年。ある日、詩穂がベランダで外を見ていると、隣の部屋のベランダで1人遊んでいる礼子の息子・篤正(寿昌磨)を発見。しかも、おもちゃを取ろうとベランダから身を乗り出していた。これを見て、詩穂はすぐに隣の家へ。すると、篤正によって家を閉め出されてしまった礼子がドアの前でぼうぜんと立ち尽くしていたのだ。
この事態に詩穂は、焦って篤正を救出。礼子は「ごめんなさい、迷惑かけて」とつぶやいた。礼子は篤正の妹・星夏(吉玉帆花)が発熱してしまったために別の保育園に通う篤正のことも引き取ってきたのだと言う。それに対して詩穂は「子どもを小児科に連れていくって結構しんどい仕事じゃないですか?」とねぎらう。しかし礼子は「世間から見たらそれは仕事じゃない」と強く言い返すのであった。
しかし、そのいっぱいいっぱいな表情に詩穂は「うちで篤正くんを預かりましょうか?」と提案。礼子は“気楽でいいな”と思っていた専業主婦の詩穂の申し出を受け入れることにしたのだ。
■礼子は、SOSを出せず「ゲームオーバー」寸前に
そんな毎日に礼子はへきえきとしていた。そして、子どもを寝かしつけた後でマンションの屋上へ。身を乗り出そうとしていたところを詩穂に止められる。
そして詩穂はさらに高いところへ登ってみないか、と提案。これを聞き「怒られるでしょ?」と焦る礼子。しかし、詩穂は「いいじゃないですか!怒られたって。ちょっとくらいルール違反しても、ゲームオーバーになるよりマシです」とポジティブに返答した。
実は礼子、篤正に家を閉め出された際「ゲームオーバー」とつぶやいていたのだ。
そして礼子は詩穂に「家事なんて片手間でできるってバカにした、専業主婦なんて絶滅危惧種だって」と言い、毎日の過酷な日々を告白。「朝が来るのが怖い」と初めて弱音を吐いた。これに対して詩穂が「たかが家事じゃないですか。手抜いたってなんとかなります」と励ますと、礼子は「助けて!誰か助けて…」「このままじゃ本当にゲームオーバーになっちゃう」と日頃の不安を口に。
また、2年前のことを謝罪。「でも、怖かったの。仕事も家事も両方やるって自分で決めた。私は間違っていないって」「でも、自分の選択は間違っていたんじゃないかと思うと怖くって」と本音を明かした。これには詩穂「自分だけが世界から取り残された気がして、こうやって話せる人もいないし。私だけ置いて行かれたみたいで」「でも、専業主婦を選んだのは自分だから、つらいとか寂しいとか言っちゃいけないような気がして、怖かったんです」と専業主婦の立場からの不安を明かした。

お互いの胸の内に2人は安心したような表情。2人は和解したのであった。これに対してSNSでは「どっちが大変とかないよね」「自分が選んだからって不満を言えない気持ち分かるな」と共感の声が上がった。
さらに1話の終盤には、厚生労働省の官僚で育休中の“エリート官僚パパ”中谷達也(ディーン・フジオカ)も登場。次週以降、“対岸”にいる中谷のパパっぷりがどのように描かれるのか期待を寄せる声も見受けられた。

◆文=於ありさ
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