【写真】スタイルも抜群!吉岡里帆、映画賞授賞式で“美背中”映えるドレス姿2024年11月に公開された映画「正体」で「第48回日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞を獲得した吉岡里帆。2025年も、大きな反響を呼んだ出演ドラマ「御上先生」(TBS系)が3月に最終回を迎えるのと同時期に、柳楽優弥主演のヴィレッジ・サイコスリラー「ガンニバル」(ディズニープラス)のシーズン2がスタートし、前シーズンと同様“強き母”役を好演するなど活躍が続いている。今回は、人気と実力を兼ね備えた吉岡のキャリアを振り返ってみたい。
■“朝ドラ”「あさが来た」で一躍脚光
1993年1月15日、京都府生まれの吉岡。両親や祖母の影響で幼いころから映画や舞台に多く触れ、歌舞伎や日本舞踊、落語など日本の伝統文化にも親しんできた。独学で芝居の勉強を始め、限界を感じたことから、高校3年生のときに養成所に通い始めた。地元で学生製作の映画に参加した経験もある。
演劇に本格的にのめり込んだのは大学時代。三島由紀夫や唐十郎の作品を上演する劇団に大いに刺激を受けた。学生演劇のほか、自主製作映画にも参加し、2012年公開の映画「天地明察」にエキストラとして出演した際、滝田洋二郎監督に上京を勧められた。その後、京都の大学に通いながら東京の養成所でレッスンを受ける生活を送った時期もあった。
2015年は大きな転機に。同年6月に上京し、東京を拠点とする生活がスタート。「美女と男子」(NHK総合)に出演した他、2015年9月から2016年3月まで放送された連続テレビ小説「あさが来た」(NHK総合ほか)に出演。波瑠演じるヒロイン・あさの娘である千代(小芝風花)の学友・田村宜を演じて大きな注目を集めた。
2016年には「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)、「死幣-DEATH CASH-」(TBSほか)、「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」(フジテレビ系)など、異なるジャンルのドラマに出演。作品ごとに新たな挑戦を重ね、多彩な一面を見せたが、視聴者に強い印象を残したのは2017年1月期放送の「カルテット」(TBS系)だろう。
松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平が出演した坂元裕二脚本作品で、吉岡は元地下アイドルでライブレストラン「ノクターン」のアルバイト・来杉有朱を演じた。「目が笑っていない」癖の強いキャラクターで、視聴者視点では“悪役”とも言えるような役柄だったが、その強烈な存在感で視聴者の記憶に深く刻まれた。役だけでなく、“俳優・吉岡里帆”としても注目を集めた。
ちなみに、2017年5月からは日清食品「どん兵衛」のCMに星野源と共に出演し、愛らしい“どんぎつね”役でますます人気を博した。

■「きみが心に棲みついた」で連続ドラマ初主演
2018年には「きみが心に棲みついた」(TBS系)で連続ドラマ初主演を果たし、新人ケースワーカーの成長を描いた「健康で文化的な最低限度の生活」(フジテレビ系)でも主演。主人公・義経えみるの奮闘をしっかりと演じ切った。
映画では「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」でヒロイン・明日葉ふうかを演じ、振り切った姿を見せた。2019年に公開された韓国映画のリメーク「見えない目撃者」では視力を失った女性・浜中なつめを熱演。この作品には「ガンニバル」に出演する高杉真宙や酒向芳も登場している。
そして、「見えない目撃者」と「パラレルワールド・ラブストーリー」の演技が評価され、2020年の「第43回日本アカデミー賞」で新人俳優賞を受賞した。
2022年には辻村深月の同名小説を映画化した「ハケンアニメ!」で主演を務め、「第46回日本アカデミー賞」の優秀主演女優賞を受賞。そして、2022年12月から配信され、“人が喰われるらしい”とうわさされる村を舞台にした過激な作品として話題になったドラマ「ガンニバル」で、柳楽演じる警察官・阿川大悟の妻・有希を演じた。
2023年には舞台「ガラスの動物園/消えなさいローラ」に出演。上演台本・演出を渡辺えりが手掛け、出演者は尾上松也、和田琢磨、渡辺、吉岡の4人のみ。テネシー・ウィリアムズの名作「ガラスの動物園」と、その後日譚を描いた不条理劇「消えなさいローラ」(別役実・作)を組み合わせた世界初の二本立てで、上演時間は3時間45分(休憩15分)に及んだ。この経験を通じて、俳優としてさらなる進化を遂げたのではないだろうか。
2024年11月に公開された映画「正体」で安藤沙耶香を演じ、2025年3月14日に授賞式が行われた「第48回日本アカデミー賞」で最優秀助演女優賞を獲得。「この作品は私にとってとても重要な作品になりました」と思いを語っていたことも記憶に新しい。さらに、3月23日に最終回を迎えた日曜劇場「御上先生」での副担任教師・是枝文香もハマり役となった。
「御上先生」の最終回直前となる3月19日にスタートした「ガンニバル」シーズン2には、前シーズンと同じく大悟(柳楽)の妻・有希役で出演。シーズン1では、暴走しがちな大悟を諫め、言葉を発しなくなった娘・ましろ(志水心音)を守るために気丈に振る舞うなど、存在感のある演技で多くの視聴者を引きつけた役どころだ。
シーズン2では、初週から警察官に扮(ふん)して銃撃してきた“後藤家”のスパイを撃退するという、強い一面を見せた。ましろを守るためなら何でもする“強き母”としての決意を感じさせる姿だった。
しかし、ホッとしたのもつかの間、その後すぐに警察官の車で移動中、後藤家の武闘派が運転する大型トラックに突っ込まれ、捕らわれの身になってしまった。
それでも大悟の妻である、ましろの母として常に気丈に振る舞う姿は見ていて応援したくなる。今後どういう展開を迎えるのか、楽しみでならない。
◆文=田中隆信

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