3月31日(月) 19:20
軽自動車検査協会が公表する平均使用年数推移表によると、軽自動車の平均使用年数は16.21年(乗用車/自家用)です。この数値はあくまで平均のため、適切なメンテナンスを行えば20年以上乗り続けることも可能といえそうです。
これを踏まえれば、50代で乗り換えた場合、75歳の免許返納まで乗れるケースもあるでしょう。
一般的に軽自動車の耐久性は10万~15万キロメートルが目安とされています。しかし、バッテリーやブレーキパッドなどの定期的な点検・交換といった適切なメンテナンスをしていれば、20万キロメートル以上走行できる可能性は高まります。
軽自動車の平均使用年数を超え、少しでも長く乗るためのメンテナンスの目安時期やポイントは以下の通りです。
・エンジンオイルの定期交換:5000キロメートルごと、または6ヶ月ごとが目安
・タイヤの適切な交換:3万キロメートルごと、または4~5年ごとが目安
・車検時の細部チェック:ブレーキパッド、バッテリー、ベルト類の点検など
・サビ対策の実施:塩害を受ける地域ではサビ止めを使用し、傷にこまめに対処する
ファミリーカーから軽自動車に乗り換えると、一般的に維持費を大幅に節約できます。特にガソリン代や車検費用の違いが大きく、長期的なコスト削減につながるでしょう。
普通車と軽自動車の燃費は図表1の通りです。
図表1
車種 | 燃費(km/L) |
走行距離1万kmあたりのガソリン代
(184円/L) |
---|---|---|
ファミリーカー
(普通車) |
10~20km/L | 約18万4000円~9万2000円 |
軽自動車 | 20~25km/L | 約9万2000円~7万3600円 |
国土交通省、経済産業省資源エネルギー庁HPより筆者作成
ガソリン代は資源エネルギー庁が公表した2025年3月3日時点の店頭現金小売価格調査の結果(184.1円)より、184円としています。軽自動車は普通車に比べて車体が軽く、燃費も良いため、年間2万円から10万円以上の節約が期待できます。
普通車(総排気量1.5リットル超~2リットル以下)と軽自動車の自動車税は図表2の通りです。普通車の自動車税額は、初回登録令和元年9月30日以前のものです。
図表2
車種 | 自動車税(年額) |
---|---|
普通車
(1.5ℓ~2.0ℓ) |
3万4500円 |
普通車
(1.5ℓ~2.0ℓ/13年以上) |
3万9600円 |
軽自動車 | 1万800円 |
軽自動車(13年以上) | 1万2900円 |
東京都主税局、総務省HPより筆者作成
普通車と比べると軽自動車の税金は大幅に安いです。13年以上だと支払う税金が普通車で15%、軽自動車では20%増えます。
中古で購入する場合は、なるべく新しい軽自動車を選ぶことが維持費を抑えるのに役立ちます。
車検時の定期点検・整備料金の目安は図表3の通りです。
図表3
軽自動車の平均使用年数は16.21年であり、適切なメンテナンスを行えば20年以上乗り続けることも可能です。長く乗り続けるためには、定期的な検査や部品の交換を欠かさず、車に負担をかけない丁寧な運転を心がける必要があります。
また、軽自動車は燃費・維持費を抑えられるため、老後の家計負担を軽減できるのも大きなメリットです。13年を超えると自動車税が上がるため、中古で購入する場合はなるべく新しい軽自動車を選ぶと維持費用が抑えられるでしょう。
軽自動車検査協会 平均使用年数推移表 2005-2024全国計
国土交通省 自動車燃費一覧(令和6年3月)
国土交通省 自動車の使用実態
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
東京都 主税局 自動車税
国土交通省 自動車重量税額について
一般社団法人日本自動車整備振興会連合会 平成27年度国産自動車点検・整備料金実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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