50代で子どもが独立したので、「ファミリーカー」から「軽自動車」に乗り換えたい! 75歳で免許返納を考えてるけど、今から20年以上乗り続けることはできる?

50代で子どもが独立したので、「ファミリーカー」から「軽自動車」に乗り換えたい! 75歳で免許返納を考えてるけど、今から20年以上乗り続けることはできる?

3月31日(月) 19:20

子どもが独立し夫婦2人の生活となったとき、これまで使用していたファミリーカーの必要性が薄れ、維持費の安い軽自動車への乗り換えを検討する人もいるでしょう。乗り換え時期が50代であれば、免許返納予定の75歳まで乗り続けられるかも、車選びの指標の一つになるかもしれません。 本記事では、軽自動車の耐久性や車選びのポイント、普通車から軽自動車に乗り換えた際の燃費・税金について解説します。

軽自動車の平均使用年数は約16年! メンテナンス次第で20年乗ることも可能

軽自動車検査協会が公表する平均使用年数推移表によると、軽自動車の平均使用年数は16.21年(乗用車/自家用)です。この数値はあくまで平均のため、適切なメンテナンスを行えば20年以上乗り続けることも可能といえそうです。
 
これを踏まえれば、50代で乗り換えた場合、75歳の免許返納まで乗れるケースもあるでしょう。
 

走行距離の目安は?

一般的に軽自動車の耐久性は10万~15万キロメートルが目安とされています。しかし、バッテリーやブレーキパッドなどの定期的な点検・交換といった適切なメンテナンスをしていれば、20万キロメートル以上走行できる可能性は高まります。
 

20年乗るためのポイント

軽自動車の平均使用年数を超え、少しでも長く乗るためのメンテナンスの目安時期やポイントは以下の通りです。

・エンジンオイルの定期交換:5000キロメートルごと、または6ヶ月ごとが目安
 
・タイヤの適切な交換:3万キロメートルごと、または4~5年ごとが目安
 
・車検時の細部チェック:ブレーキパッド、バッテリー、ベルト類の点検など
 
・サビ対策の実施:塩害を受ける地域ではサビ止めを使用し、傷にこまめに対処する

ファミリーカーから軽自動車に乗り換えると維持費はどれくらい変わる?

ファミリーカーから軽自動車に乗り換えると、一般的に維持費を大幅に節約できます。特にガソリン代や車検費用の違いが大きく、長期的なコスト削減につながるでしょう。
 

燃費比較|ファミリーカーと軽自動車でどのくらい違う?

普通車と軽自動車の燃費は図表1の通りです。
 
図表1

車種 燃費(km/L) 走行距離1万kmあたりのガソリン代
(184円/L)
ファミリーカー
(普通車)
10~20km/L 約18万4000円~9万2000円
軽自動車 20~25km/L 約9万2000円~7万3600円

 
国土交通省、経済産業省資源エネルギー庁HPより筆者作成
 
ガソリン代は資源エネルギー庁が公表した2025年3月3日時点の店頭現金小売価格調査の結果(184.1円)より、184円としています。軽自動車は普通車に比べて車体が軽く、燃費も良いため、年間2万円から10万円以上の節約が期待できます。
 

自動車税・重量税|13年経過すると軽自動車も増税

普通車(総排気量1.5リットル超~2リットル以下)と軽自動車の自動車税は図表2の通りです。普通車の自動車税額は、初回登録令和元年9月30日以前のものです。
 
図表2

車種 自動車税(年額)
普通車
(1.5ℓ~2.0ℓ)
3万4500円
普通車
(1.5ℓ~2.0ℓ/13年以上)
3万9600円
軽自動車 1万800円
軽自動車(13年以上) 1万2900円

 
東京都主税局、総務省HPより筆者作成
 
普通車と比べると軽自動車の税金は大幅に安いです。13年以上だと支払う税金が普通車で15%、軽自動車では20%増えます。
 
中古で購入する場合は、なるべく新しい軽自動車を選ぶことが維持費を抑えるのに役立ちます。
 

車検費用|軽自動車のほうが安い

車検時の定期点検・整備料金の目安は図表3の通りです。
 
図表3

図表3

 
一般社団法人日本自動車整備振興会連合会 平成27年度国産自動車点検・整備料金実態調査より筆者作成
 
普通車と比べて軽自動車に乗り換えると20年で約12万円の節約が期待できるため、長く乗る場合コスト削減効果は大きいです。
 
なお点検で修理や部品の交換が必要となった場合は、さらに費用がかかります。例えばエンジンオイル、タイヤ、バッテリーの交換などで年間2~3万円、20年乗り続けると40万円~60万円かかる可能性があります。
 

まとめ

軽自動車の平均使用年数は16.21年であり、適切なメンテナンスを行えば20年以上乗り続けることも可能です。長く乗り続けるためには、定期的な検査や部品の交換を欠かさず、車に負担をかけない丁寧な運転を心がける必要があります。
 
また、軽自動車は燃費・維持費を抑えられるため、老後の家計負担を軽減できるのも大きなメリットです。13年を超えると自動車税が上がるため、中古で購入する場合はなるべく新しい軽自動車を選ぶと維持費用が抑えられるでしょう。
 

出典

軽自動車検査協会 平均使用年数推移表 2005-2024全国計
国土交通省 自動車燃費一覧(令和6年3月)
国土交通省 自動車の使用実態
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
東京都 主税局 自動車税
国土交通省 自動車重量税額について
一般社団法人日本自動車整備振興会連合会 平成27年度国産自動車点検・整備料金実態調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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