【BL漫画】「男も好きになれるってこと?」…男子校で芽生えた恋…繊細で透明感あふれるBLに「ドキドキ」と話題に
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、高校1年生の男子生徒が初めて一目ぼれした美少年と距離を縮めていくピュアなボーイズ・ラブの物語が面白いと話題の「美津留と静一」 (X投稿作品名は「長男気質の高校生×男子校の宝と呼ばれる美形同級生」)をピックアップ。なお、本作は、「風の色まで憶えてる」(出版:一迅社)からの抜粋である。
作者の飾(かざり)さんが2025年2月16日にX(旧Twitter)に投稿したところ、1 万2000件を超える「いいね」を獲得し、「すんごい良い」「最高」「透き通った感じというか、静かに流れるような作品大好き。続編あると良いな。」「ドキドキした」「うっすらと青く涼やかな空気が流れているようで、清々しい上に春の陽だまりのなかにいるような、心地よい読後感」「自分の気持ちに疑問を持ち世間とか価値観とかに葛藤するところはピュアLOVEのいいところ」という反響が寄せられた。本記事では、飾さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
■道音静一に一目ぼれする森美津留
高校1年生の春。男子校に通う森美津留は、生まれて初めて同じ1年生の男子高校生・道音静一に一目ぼれをした。道音はクラス内でも「美人」と噂されており、連絡先を知りたいクラスメイトが多かった。そんな中、森は自分が聞くと宣言する。道音の顔を見た瞬間、心臓がドクンと高鳴った。
帰り道。森は道音を見た瞬間、春雷に打たれたような衝撃を受けたとさえ思った。そして、出会ったその瞬間に「結婚したい」とさえ感じた。翌日も学校で道音のことが頭から離れず、「恋人はいるのかな」と独り言をつぶやく。しかし、あまりに接点がなく、どうすれば道音のことをもっと知ることができるのかと悩む。そんな時、予定されているLGBTQに関する講義のパンフレットが目に入る。
森は自問する。「俺って男も好きになれるってこと…?」 しかし、自らの心に正直になれば、男が男を好きになるのは間違いではないはずだ。むしろ、この気持ちには確かな手応えがある。だからこそ、簡単に手放したりはしない――そう強く心に誓う。
ある日、学校で道音の話題があがる。道音がアルバイトを始めるらしく、そのせいで、最近はクラスメイトの遊びの誘いも断っているという。森は普段、ガソリンスタンドでアルバイトをしている。更衣室に入ると、そこにはなんと道音がいた。驚く森に、道音は「森くんだ」と微笑みながら声をかける。
その後、先輩のスタッフから「道音には、カフェで働いてもらう」と聞かされる。さらに、「ロッカーの使い方や朝礼ノートの記入方法を教えてあげて」と指示される。そんな中、道音がふと森を見つめ、「ユニフォーム姿、大人みたいで格好いいね」と言った。森は心の中で思う。「こんな偶然、受け取っていいのか…?」胸の高鳴りを抑えられず、頬を赤らめながら道音と握手を交わすのだったが…。
男子高校生の自問自答しつつ、春雷に打たれたような恋心を抱くピュアなボーイズ・ラブの作品に、「こんなBL初めて…と尊さに天を仰ぐ」「一目惚れから始まる恋……良き」「BL漫画でこんなにキュンとしたのはじめてです!続きが気になりすぎます」「めちゃ好き」など多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
■「言葉は人物を象る重要な要素なのでセリフの言葉選びには気を配っていました」作者・飾さんが語る創作の裏側とこだわり
――「美津留と静一」(「風の色まで憶えてる」)のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか。
元々は同人誌で作っていた美津留と静一(この頃はまだ名前はついていませんでした)のイラスト集が草稿となっています。イラスト集のテーマを「相思相愛」としていましたので、そのテーマを引き継ぎながら漫画へと発展させていったかたちです。
――本作では、作風が淡いタッチで描かれ、それがピュアな主人公の心情を際立たせています。表現上、工夫された点はどこでしょうか。
絵的なことで言うと2人とも黒髪、学ランと画面の中で黒を占める割合が大きく、重い印象になりがちなので背景には黒ベタで表現する部分はなるべく減らすようにしていました。
――森の独白とストーリー展開がスリリングです。シーン全体を描く上で飾さんがこだわった点がございましたら、教えてください。
言葉は人物を象る重要な要素なのでセリフの言葉選びには気を配っていました。また、セリフの無い場面でも表情だけで人物の心の動きが伝わるような表情づくりは心がけるようにしていました。
――本エピソードで、飾さんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください。
単行本でのエピソードになりますが、「相思相愛」を思い描いた通りに表現できたなと感じているのが、両想いになったあとのやりとりです。大事にされる嬉しさをただ受け止めて終えるのではなく、自分も同じようにそれに応えようとする静一の「おれも森くん大事にするよ」というシーン。これからの2人の関係性を物語るようなお気に入りのシーンです。
――本作で読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。
美津留との親密度の変化に伴い移り変わっていく、静一の表情が解けていく様子は見ていて微笑ましいものになっていると嬉しいなと思っています。
――最後に、本作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつも応援いただきありがとうございます。
本作はとても優しい穏やかな恋物語になっていると思います。読後に少しでもあたたかな気持ちになっていただけたら嬉しいです。
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