ウィル・スミスが、2022年のアカデミー賞授賞式で起きたクリス・ロックへの平手打ち事件について、20年ぶりのアルバム「Based on a True Story」収録曲の題材にしていることがわかった。米バラエティが報じた。

事件は、2022年のアカデミー賞授賞式で発生。司会者のロックが、スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスについてジョークに。これに激怒したスミスは、突然ステージに上がりロックの顔を平手打ちし、席に戻ってから「俺の妻の名前を口にするな！」と怒鳴った。スミスは主演男優賞を受賞したものの、のちにアカデミー賞授賞式に10年間出席禁止になるなど余波が広がった。

新アルバムの1曲目「Int. Barbershop — Day」は、いきなり「Will Smith is canceled（ウィル・スミスはキャンセルされた）」という歌詞でスタート。スミスのかつての相棒であるDJジャジー・ジェフと、B・シモーネが参加しており、異なる声のピッチで彼についてのうわさや意見が次々とフリースタイル風に語られていく。「ウィル・スミスは何様だと思ってるんだ？」というセリフに、別の声が「俺はあいつがやったことを絶対に許さない」と返すような内容になっているという。

2曲目「You Lookin' for Me?」でも事件への言及が見られるとのこと。「多くを失ったが、今は頂点に戻った／お前らもそろそろ慣れろよ／止まらねえ、俺の音はまだ熱い／ノミネートされなくてもな」という歌詞があるようだ。

「Based on a True Story」は、2005年「Lost and Found」以来のソロアルバム。晴れの舞台での暴力事件は大きな物議をかもしたが、その数カ月後にはApple製作の歴史ドラマ映画「自由への道」に出演し、マーティン・ローレンスと共演したシリーズ第4弾「バッドボーイズ RIDE OR DIE」は世界中で4億ドル以上の興行収入を記録した。

【作品情報】
・ バッドボーイズ RIDE OR DIE

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