3月30日(日) 19:50
日本クレジット協会の「クレジットカード発行枚数調査」によると、2024年3月末時点でのクレジットカード発行総数は3億1364万枚で、前年比 1.6%の増加でした。
また、20歳以上の1人あたりのクレジットカード平均保有枚数は3.0枚となっています。つまり、多くの人が1枚だけでなく、3枚のカードを使い分けているということになります。
特に30~50代は利用シーンが増えることもあり、多めに持つ傾向があります。一方で、20代では1~2枚程度にとどまるケースが多いと考えられ、中でも学生や新社会人などクレジットカードの利用履歴が浅い層では1枚のみという人も多くいるでしょう。
このように、ライフステージや収入、利用目的によって保有枚数には個人差があります。
多くの人が、クレジットカードを複数所有しています。2枚以上のクレジットカードを所持すると多くのメリットがあるものの、デメリットもあります。2枚目のカードを作る前に、デメリットも把握しておくとよいでしょう。
ここでは、2枚目のクレジットカードを所持するメリットとデメリットについて解説します。
クレジットカードを2枚以上持つ主なメリットは、以下のとおりです。
●カードごとの特典やサービスを受けられる
●使える場所が多くなる
●トラブルがあっても安心である
クレジットカードによって、付帯している特典やサービスが異なります。2枚以上のクレジットカードを所持することで、より多くの特典やサービスを受けられるでしょう。
2枚以上のカードを所持すると、使えるお店が増えるのもメリットです。お店によって対応しているブランドがあるため、種類の違うクレジットカードを所有すると使い分けができるでしょう。海外旅行をする人にとっては、特に重要だといえます。
また、クレジットカードが2枚以上あると、トラブル時にも備えられます。例えば、所有している1枚に破損・盗難・磁気不良といったトラブルがあっても、2枚以上所持していれば代用も可能です。
クレジットカードを2枚以上所持する主なデメリットは、以下のとおりです。
●管理が大変になる
●年会費の支払いが負担になる
●ポイントが分散され、貯まりづらくなる
クレジットカードを2枚以上持っていると、引き落とし口座ごとの残高・引き落とし日・暗証番号などをカードごとに把握しなくてはなりません。ただし、最近では、カード会社から専用のアプリが出ていることが多く、スマホでいつでも利用履歴を確認できることがほとんどです。口座をひとつにしたりアプリをインストールしたりして、こまめにチェックするようにしましょう。盗難等のリスクも上がるため、持ち歩きの際は必要な1枚だけにするなど、対策してください。
年会費といったコスト面にも気を配りましょう。ポイント還元率が高いからといって年会費が有料のカードを2枚以上持っていると、あまり利用していないにもかかわらず年会費ばかりがかかる恐れがあります。また、クレジットカードを複数枚持つことで利用金額やポイントが分散し、効率的に貯めることが難しくなります。
クレジットカードの2枚目を選ぶ際は、それぞれ異なる特徴を持つカードを選ぶことが大切です。似たような特徴のカードを持つと、どちらか一方しか使わなくなってしまう可能性があります。
メインカードとして選ぶクレジットカードは、使いやすさやポイントの貯まりやすさを重視しましょう。「よく使うお店で利用すると、ポイント還元率が高くなる」といったカードがおすすめです。
サブカードは利用頻度が低いため、年会費の安さや付帯しているサービスに重きを置いているものがよいでしょう。また、メインカードと国際ブランドを分けることで、使用できるお店が増えて利便性が向上します。
クレジットカードは、20歳以上の人が平均3枚程度所有しています。複数のクレジットカードを所持することで便利になる一方、コストがかかる、管理が大変になるなどのデメリットもあります。
2枚目を作る際はメリット・デメリットを把握したうえで、自分に合ったクレジットカードを選びましょう。
出典
一般社団法人日本クレジット協会 クレジット関連統計
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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