『藤田嗣治 ―7つの情熱』SOMPO美術館で「自己表現」「女性」「子ども」など7つの視点でフジタの創作の源を読み解く

藤田嗣治《自画像》1960年個人蔵(フランス)© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2024 E5785

『藤田嗣治 ―7つの情熱』SOMPO美術館で「自己表現」「女性」「子ども」など7つの視点でフジタの創作の源を読み解く

3月31日(月) 2:30

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2025年4月12日(土)より、SOMPO美術館では、『藤田嗣治 ―7つの情熱』展を開催する。藤田研究の第一人者として知られるシルヴィー・ビュイッソン氏の監修のもと、藤田嗣治(レオナール・フジタ1886-1968)の芸術を、7つの視点(情熱)で紹介する展覧会だ。

東京美術学校(現在の東京藝術大学)卒業後の1913年、26歳の時に渡仏し、「乳白色の肌」の裸婦像でパリ画壇の寵児となった藤田嗣治。第二次世界大戦で帰国を余儀なくされてからは、迫力ある戦争画で日本の美術界をリードしたが、敗戦後に戦争責任を問われて再度フランスに渡った。1955年、フランスに帰化。4年後、洗礼を受けてキリスト教徒となった彼は、以後レオナール・フジタとして81年の生涯を閉じた。 藤田嗣治《マドレーヌの肖像》1932年個人蔵(エルサレム、イスラエル)© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2024 E5785

そんな彼の創作源を読み解く「情熱」は、以下の7つ。丸メガネにオカッパ頭、口髭、イヤリングといった外観に象徴される他者とは一線を画す「自己表現」、パリの裏道から中南米まで訪れた先で描いた世界各国の「風景」、フォーヴィスムやキュビスムなど、藤田がフランスで接した「前衛」芸術。さらに芸術の都パリに生きる日本人画家として日々意識し続けた「東方と西方」、乳白色の裸婦像の着想源となり、藤田が愛した「女性」や、再渡仏後に藤田が数多く描いた空想の中の「子ども」たち。そして晩年キリスト教徒になった藤田の、キリスト教に対する情熱を物語る「天国と天使」である。

オーソドックスに時系列で藤田の作品を追うのではなく、「7つの情熱」という新しい切り口から見ることで、藤田嗣治という画家の魅力を改めて知ることができるだろう。

また同展では、第二部として、渡仏してしてすぐに藤田が頼った川島理一郎や、1930年代に百貨店やカフェの装飾画を競作した東郷青児など、これまで藤田展ではあまり紹介されてこなかった、しかし実は関わりの深い日本人作家の作品も紹介する。藤田が同時代に果たした役割や日本の画家たちに与えた影響についても考える。

<開催概要>
『藤田嗣治 ―7つの情熱』

会期:2025年4月12日(土)~6月22日(日)
会場:SOMPO美術館
時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで)※最終入場は閉館30分前まで
休館日:月曜(5月5日は開館)、5月7日(水)
料金:26歳以上事前購入1,700円、当日1,800円/25歳以下事前購入1,100円、当日1,200円※高校生以下無料
公式サイト:
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2024/tsuguharu-foujita/
※画像写真の無断転載を禁じます

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