俳優の浅野忠信が3月29日、東京・日比谷のTOHOシネマズ シャンテで行われた主演映画「レイブンズ」の公開記念舞台挨拶に、共演する瀧内公美、監督・脚本を務めたマーク・ギル(「イングランド・イズ・マインモリッシー、はじまりの物語」)とともに登壇した。
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伝説の天才写真家・深瀬昌久(浅野)の半生を軸に、妻洋子(瀧内)との波乱万丈の50年愛を、実話とフィクションを織り交ぜて大胆に描いたラブストーリー。フランス、日本、ベルギー、スペイン合作映画で、昨年には第37回東京国際映画祭「Nippon Cinema Now」部門に出品されている。
浅野は「主人公を演じて、こうして舞台挨拶に立つの、そういえば久しぶりなはず」と挨拶し、「全然(主演を)やっていないってことですよね?日本の監督、全然誘ってくれないんで」と笑いを誘い、「いろんな役を演じながら、自分の引き出しの中に、主人公を演じるプランがいっぱい詰まっていたので、今回はそれを使いたかった」と“主演”に対する思い入れを語った。
「SHOGUN 将軍」に出演し、第82回ゴールデングローブ賞で日本人としては初となるテレビドラマ部門助演男優賞を受賞。受賞後に記者会見を行ったが、ファンに直接受賞を報告するのは、この日が初めてとなり、祝福の声に満面の笑みを浮かべた。
コロナ禍の影響で、カナダで撮影されていた「SHOGUN 将軍」の製作スケジュールが変更になった結果、「レイブンズ」の撮影も一度は延期になってしまったといい「たっぷりと役作りの時間があった」と述懐。「『レイブンズ』を撮るんだから、早く帰してくれって、カナダで泣き叫んでいたんですけど(笑)、結果的に『レイブンズ』を撮れて、賞もいただいた」と、「SHOGUN 将軍」への感謝も述べていた。
妻の洋子を演じた瀧内は「いつか浅野さんみたいな表現をしてやろうと思いながら、経験を重ねてきた私が、まさか浅野さんと対峙する日が来るとは」と、憧れの存在との共演に感無量の面持ち。夫婦として激しくぶつかり合う関係を演じ、「どんな演技を投げても、ただ、投げ返すんじゃなくて、すごい投げ方をしてくれるので、それが面白かった」(浅野)、「何でも受け取ってくださるので、私も何でも投げちゃう感じでした」(瀧内)と、振り返っていた。
そんなふたりのやり取りに、ギル監督は「とにかく浅野さん、瀧内さんの素晴らしい演技を見てほしい。おふたりに出会えて幸運だった」と感謝の言葉。浅野については、「浅野さんがこれまで演じてきた役の全てが合わさったのが、深瀬という人物。撮影中は、浅野さんが泣いたり、笑ったり、その演技に感嘆できる最高の日々だった」と称賛を惜しまない。
瀧内とギル監督から激賞され、浅野は「最高ですね。褒められるの大好きなので」と再び笑顔。長年にわたり第一線で走り続けるキャリアを「わがままで良かったんだなという気がする」と振り返り、「ラッキーだったのは、父親と仕事をしていて、いまは離れていますけど、わがままを言える環境だった」と話していた。
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レイブンズ
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