旅行直前に「インフルエンザ」に! 飛行機を「キャンセル・変更不可」で予約済みだけど、チケット代10万円は諦めるしかない?「診断書」があれば、全額返金される場合もあるの?

旅行直前に「インフルエンザ」に! 飛行機を「キャンセル・変更不可」で予約済みだけど、チケット代10万円は諦めるしかない?「診断書」があれば、全額返金される場合もあるの?

3月28日(金) 20:00

旅行直前にインフルエンザにかかり、やむを得ずキャンセルすることになった場合、航空券はどうなるのでしょうか? いわゆる早割を使った場合や格安航空会社のチケットの場合は、払い戻し手数料が高額、または払い戻しが一切受けられないケースがあり、諦める人も多いかもしれません。 しかし、航空会社によっては、病気ややむを得ない事情がある場合に特別な対応をしてくれることがあります。場合によっては、航空券全額の返金を受けられるかもしれません。 本記事では、航空券のキャンセルに関する各社の対応や、キャンセル時にすべきことについて解説します。

ANAやJAL、スカイマークは診断書があればキャンセルが可能

例えばANAでは、搭乗予定者本人や同乗者が病気やけがで搭乗できなくなった場合、キャンセル料なしで全額払い戻しを受ける、もしくは出発予定日から30日以内の便へ変更することが可能です。
 
医師の診断書など当初の旅程で搭乗できない状況であることが明記された書類を用意した上で、変更を希望する場合はANA電話窓口またはANA国内線空港カウンターへ相談、払い戻しを希望する場合は専用フォームにてWeb上で手続きをします。
 
なお、この手続きは搭乗予定便の出発前に行わなければならないこと、通常の手段でキャンセルした場合は正規のキャンセル料がかかり、「やむを得ない事情による変更・キャンセル」の対象外となることに注意が必要です。
 
キャンセルの場合、書類に不備がなければ1週間から10日ほどで払い戻し手続きが行われます。不備があった場合はメールで連絡が来るので、見逃さないようにしましょう。
 
JALやスカイマークでも、ANAと同様に診断書を提出すれば払い戻しや日程変更が認められることが明記されています。具体的な条件は各社によって異なるため、病気によるキャンセルの可能性がある場合は、あらかじめ公式サイトで詳細を確認しておくと安心です。
 

格安航空会社の対応は異なることも

格安航空会社の場合、大手航空会社とは異なり、病気などのやむを得ない事情によるキャンセルについて明確に示されていないことが多く、対応が会社ごとに異なります。
 
例えばジェットスターでは、公式Webサイト上に「特別な事由による予約変更」に関する問い合わせ窓口(9時から21時)が設けられています。具体的な対応内容は明記されていませんが、全額返金などの特別措置が受けられる可能性があるため、まずは問い合わせてみるとよいでしょう。
 
格安航空会社の場合、購入する搭乗券の種類によって「変更・キャンセル一切不可」となることもありますが、実際に問い合わせた結果、特別な対応を受けられたという事例もあるようです。もちろん、「返金はできない」と言われるかもしれません。それでも、「格安航空だから無理」と決めつけず、一度問い合わせて確認する価値はあるはずです。
 

身内の不幸や同乗しない家族の入院などでのキャンセルは?

ANAやJAL、スカイマークでは、搭乗者本人や同乗者の病気やけがで搭乗できない場合には特別な対応が受けられますが、同乗しない家族の入院や身内の不幸を理由としたキャンセルについては、対応が明記されていないことがほとんどです。
 
一方でスカイマークの公式サイトでは、「身内の不幸により、予約の変更や取り消しはできますか?」という問いに対し、「ご搭乗されないご親族等のご病気やけがなどが理由でご予約便にご搭乗できない場合の航空券の特別な取扱いはございません」と明記されており、身内の事情によるキャンセルには対応しない方針を取っていることが分かります。
 
とはいえ、過去にはある航空会社で身内の不幸を理由に、キャンセル料なしで払い戻しや変更に対応してもらえたという体験談も見られるため、可能性がゼロとは言い切れません。こうしたケースでも、まずは航空会社に問い合わせてみるとよいでしょう。
 
また、航空券の支払いに使用したクレジットカードに「キャンセル補償サービス」が付帯している場合、利用できる可能性があります。カードによっては「1親等以内の親族の死亡や入院」を理由としたキャンセルにかかる航空券代を補償してくれることもあるため、契約内容を確認してみるとよいでしょう。
 

航空券のキャンセルは、諦める前に確認を

いくつかの大手航空会社では、搭乗者本人や同乗者の病気やけがであれば診断書の提出によって、キャンセル料なしで払い戻しや搭乗便の変更に対応してもらえることが明記されています。ただし、通常のキャンセルとは手順が異なるため、航空会社に問い合わせながら間違いのない手続きを行いましょう。
 
また、対応が明記されていない航空会社であっても、実際に問い合わせてみると特別な対応をしてもらえたという事例もあります。「返金は無理だろう」と決めつけず、まずは航空会社に確認する、購入時の支払いに使用したクレジットカードに付く補償が使えないかを確認するなど、諦めずに行動する価値はありそうです。
 

出典

全日空 【国内線】体調不良(病気やけが)のため、予定の便へ乗れません。どうしたらいいですか。
日本航空 突然の怪我や病気で予約便に搭乗できなくなった場合、取消手数料はかかりますか。
ジェットスター ご請求・お支払いに関するお問い合わせ
スカイマーク 【国内線】身内の不幸により、予約の変更や取り消しはできますか?
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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