駒澤大学旧図書館が国の登録有形文化財に関東大震災復興後の図書館として希少な現存事例

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駒澤大学旧図書館が国の登録有形文化財に関東大震災復興後の図書館として希少な現存事例

3月28日(金) 2:26

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東京・世田谷区にある駒澤大学の「駒澤大学旧図書館(禅文化歴史博物館・耕雲館)」が、このほど開催された国の文化審議会で、国の登録有形文化財(建造物)として登録されることが決まった。

駒澤大学旧図書館は、ライト風建築(旧帝国ホテルを手掛けたフランク・ロイド・ライトの影響を受けた“建築と自然との融合・調和”を特徴とする建築様式)の第一人者・菅原榮蔵氏の設計で、1923(大正12)年に発生した関東大震災後の復興建築として建設され、1928(昭和3)年に開館した。1973年に図書館が完成してからは、宗教行事も行う癒やしの場「耕雲館」としての役割を担い、1999年に東京都の歴史的建造物に選定された。2002年からは、「禅文化歴史博物館」として一般公開されている。

同館は、玄関のクリンカータイル、屋内のテラコッタ装飾、屋外のスクラッチタイルなど旧帝国ホテルに近いデザインを用いる一方で、中央吹き抜けの大閲覧室の構造や天井のステンドグラスなど建築家の独創性を感じさせるつくりになっている。日本最初の図書館用品の総合商社・間宮商店製の棚や、菅原氏の設計による家具類など、開館当時の什器類をそのまま使用しており、震災復興後の図書館としても大変希少な現存事例とされる。今後、官報告示を経て、正式に国の登録有形文化財に登録される予定。

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