【写真】弓弦(堀田真由)の手に手を当てて涙を浮かべる悠子(常盤貴子)
松坂桃李主演の日曜劇場「御上先生」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の最終回が3月23日に放送された。弓弦(堀田真由)が罪の重さを実感し、母・悠子(常盤貴子)に「母さん、あたし、殺しちゃったの…」と泣き崩れる姿に涙が止まらなくなった。(以下、作品のネタバレを含みます)
■日本教育にはびこる腐った権力に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”
本作は、とある高校を舞台に権力争いや国の思惑、大人社会の要素を入れ込んだ学園ドラマ。官僚派遣制度によって私立高校への出向が命じられた東大卒のエリート文科省官僚・御上孝(松坂)が、令和の時代を生きる18歳の高校生たちを導きながら、権力に立ち向かっていく姿を描く。
学園ドラマではありながらも、子供が生きる「学校」と大人がもがく「省庁」という、一見別次元にある2つの現場を中心に物語が展開。制度を作る側の官僚では変えられない現状に対し、御上は学校から声を上げ、制度の内部から日本の教育をぶっ壊そうとする。
未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実に、一人の“官僚教師”と令和の高校生たちが共に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。教育のあるべき真の姿を描いた、これまでとは一線を画した新たな学園ドラマとなっている。
■脇を固める豪華俳優陣と総勢29人の生徒役キャスト
主人公である官僚教師・御上孝を松坂が演じるほか、御上が担任を務める隣徳学院3年2組の副担任・是枝文香役を吉岡里帆、御上の同期である文科省官僚・槙野恭介役を岡田将生、御上の上司である文科省総合教育政策局局長・塚田幸村役を及川光博、ある出来事がきっかけに隣徳学院を去った元教師・冴島悠子役を常盤貴子、隣徳学院理事長・古代真秀役を北村一輝が務める。
さらに、本作の真の主役とも言える隣徳学院3年2組の生徒役には、オーディションで選ばれた期待の若手俳優29人が決定。報道部の部長でクラスのカリスマ的存在・神崎拓斗役の奥平大兼のほか、蒔田彩珠、窪塚愛流、吉柳咲良、豊田裕大、上坂樹里、高石あかり、八村倫太郎、山下幸輝、夏生大湖、影山優佳、永瀬莉子といったキャストが物語を盛り上げていく。
■文科省官僚の御上孝は県内トップの進学校・私立隣徳学院へ教師として赴任する
文科省官僚の御上孝(松坂)は、新たに設けられた官僚派遣制度により、東大進学率県内トップの進学校・私立隣徳学院へ教師として赴任。彼が担任を受け持つことになった隣徳学院3年2組の生徒たちは、突然現れた“官僚教師”御上の言動にさまざまな反応を見せる。
そして、御上による授業が始まる。その場にいる29人の生徒はそれぞれの思いをもって向き合っていくが、御上が投げかけたある「問い」が波紋となり、生徒たちを突き動かしていく。
■弓弦「母さん、あたし、殺しちゃった…殺しちゃったの…」
弓弦は母・悠子と面会する。悠子はちゃんと言葉にして伝えたかったと言い、「私も言わなきゃいけないこと、忘れないように」と文書を広げる。「1つ、面会については弓弦の医師を尊重します。2つ、でも、すべての裁判に出席し、必要とされたら証言台に立つことを許してほしい」と読み上げる悠子。
さらに「3つ、あなたが償いを終えるまでどんなことがあっても健康に過ごします。生きてあなたに会いたいから。弓弦も生きてすべての意味で償ってほしい。命を奪ったことの意味を本当の意味で知ってほしい。どれほど悶え苦しんでも、取り返しのつかないことがあるってこと」と悠子は弓弦の目を見て語りかける。
弓弦は嗚咽してガラスに手を当てると、悠子が手を当て返す。悠子は「私も一緒にどこに居ても」と言ってうなずく。すると弓弦は「母さん、あたし、殺しちゃった…殺しちゃったの…」と言って子どものように泣き崩れるのだった。
弓弦が罪の重さを実感すると同時に、母に心を開いた姿に思わず涙が止まらなくなった。
◆構成・文=入江奈々
※高石あかりの「高」は「はしごだか」が正式表記
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