北欧アイスランドから届いた愛と喪失のドラマ…『突然、君がいなくなって』6月より公開決定!

アイスランドの俊英ルーナ・ルーナソン監督の最新作『突然、君がいなくなって』/[c] Compass Films , Halibut, Revolver Amsterdam, MP Filmska Produkcija, Eaux Vives Productions, Jour2Fête, The Party Film Sales

北欧アイスランドから届いた愛と喪失のドラマ…『突然、君がいなくなって』6月より公開決定!

3月28日(金) 3:01

第77回カンヌ国際映画祭ある視点部門のオープニング作品に選出されたアイスランド映画『突然、君がいなくなって』が6月20日(金)より公開。ポスタービジュアル、予告編、場面写真が解禁となった。
【写真を見る】アイスランドの首都レイキャビクの幻想的な光が差しこむ『突然、君がいなくなって』ポスタービジュアル

【写真を見る】アイスランドの首都レイキャビクの幻想的な光が差しこむ『突然、君がいなくなって』ポスタービジュアル

アイスランドのレイキャビクの美大に通うウナには、大切な恋人ディッディがいる。しかし、2人の関係は秘密だ。彼には遠距離恋愛をしている長年の恋人、クララがいた。ある日、ディッディがクララに別れを告げに行くと家を出たあと、事故に巻き込まれ帰らぬ人となってしまう。誰にも真実を語ることができないまま、一人愛する人を失った悲しみを抱えるウナの前に、なにも知らないクララが現れる。行き場のない気持ちに翻弄されるウナの姿、徐々に近づいていく“愛する人を失った”2人の距離を、狂おしいほどの緊張感とかつてない繊細さで映しだす。

監督のルーナ・ルーナソンはこれまで3作の長編映画でカンヌ、サン・セバスティアン、ロカルノなど数々の国際映画祭の賞や招待を受け、短編映画『Two Birds』ではアカデミー賞にノミネートされるなど、世界的に注目を浴びている。本作では誰もが経験しうる身近な人の不在、そして集団の中での個と個の儚くも美しいつながりを、真っすぐに描き切る2024年のカンヌ国際映画祭ある視点部門オープニング作品として上映されるや、絶賛の声が集まった。秘密を抱えた主人公ウナを演じるのは、映像、音楽作品で広く活躍するエリーン・ハットル。親密さを持った繊細かつ力強い演技で、2025年のベルリン国際映画祭にてヨーロッパ・シューティングスター賞を受賞している。

関係を秘密にしていた大切な恋人ディッディを突然の事故によって失ったウナ

今回解禁されたのは、アイスランドの首都レイキャビクの幻想的な光が差しこむポスタービジュアル、場面写真2点、そして予告編。ポスタービジュアルに描かれるのは、主人公ウナが愛する人と過ごした愛おしい時間と、誰とも共有できないやり場のない悲しみを抱えた表情。そのコントラストと、「わたしを“秘密”にして、恋人が死んだ。」というウナの心の叫びともとれる一文が胸に突き刺さる。サブコピーからは、ほとんど日が沈まないというアイスランドの夏の白夜=“暮れない”夜に喪失から生まれる新たな絆が予感される。

予告編は、長いトンネルを抜けていく先に揺らめく光とともに、鳴り響く電話の発信音が不穏さを感じさせる映像から始まる。続いて、海辺で過ごすウナと恋人ディッディの姿。2人の関係が周囲に知られてはいけない関係であることが明かされながら、ディッディは遠距離恋愛をしているクララとは別れるつもりだと告げる。互いへの愛を確信している様子だが、ディッディが帰らぬ人となってしまい、その後の緊迫した人間関係が映しだされる。

関係を秘密にしていた大切な恋人ディッディを突然の事故によって失ったウナ

立場は違いながらも”愛する人”を失った気持ちに向き合う中で、ウナとクララの距離はどうなってゆくのか。「驚くほど感動的!」(The Hollywood Reporter)、「シンプルな脚本とほとんど説明のないストーリー。だからこそ素晴らしい!」(IndieWire)といった海外評が、ウナの心情を追体験するような本作が如何にして世界中の人々の心を揺さぶってきたかを表している。あわせて、作品の雰囲気と映像美を感じられる場面写真2点も公開された。

アイスランドの俊英、ルーナ・ルーナソン監督が描く愛と喪失のドラマ『突然、君がいなくなって』。北欧映画ならでの映像美にも期待したい。

文/平尾嘉浩


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