板垣李光人とHey! Say! JUMP・中島裕翔がW主演を務めるドラマ「秘密~THE TOP SECRET~」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)。3月28日にカンテレ・大阪本社で行われた取材会に板垣と中島が出席。クライマックスに向けて、最終章の見どころや、“かつてないほど切ないバディ”を演じた互いへの思いなどを語った。
【写真】板垣李光人「自然に泣けた」泣きのシーン
■記憶を映像化する「MRI捜査」を行う物語
清水玲子氏による同名漫画を原作に、科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”を舞台に、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛(まきつよし)と、新米捜査員の青木一行(あおきいっこう)のバディが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていくヒューマンサスペンス。板垣が薪剛役を、中島が青木一行役と、かつての第九メンバーで薪の親友以上の存在だった鈴木克洋役の一人二役を演じる。そして、二人の大学時代からの友人で、亡くなった鈴木の婚約者でもある解剖医・三好雪子(みよしゆきこ)役を門脇麦が演じる。
■「バディが李光人でよかった」(中島)
地上波プライムタイム連続ドラマで初主演を務めた板垣は「とても貴重な経験をさせていただきましたし、その作品が『秘密』で僕は幸せでした。バディである裕翔さんもそうですし、すてきな出演者・スタッフの方々に囲まれて作品を作ることができた尊い時間でした。“薪剛”という役との出会いにも、ご縁というか運命を感じています。今まで僕は家に帰ってからも“役を引きずる”ということがあまりなかったのですが、今回は約3ヶ月の撮影期間を通してずっと薪と溶け合っているような感覚があり、そうした感覚をこの作品で味わうことができたのは、役者としても貴重な経験でした」と振り返る。
鈴木と青木の一人二役を演じた中島は「(一人二役は)初めてではありませんが、今回は今回でとても難しい演じ分けが必要だなという不安やプレッシャーがありました。でも先ほど(板垣が)言ってくれたように、バディが李光人でよかったなと思いますし、W主演ではありますが、李光人がとても頼もしく“薪さん”としてそこにいてくれて、“鈴木”と”青木“に接してくれていたので、全身全霊で(芝居を)渡してくれる俳優さんだなと思いました。そうしたものをバシバシと浴びながら、受けながら、自分も“鈴木”と“青木”に集中できたと思います」とはにかんだ。
撮影現場の雰囲気について、板垣は「(合間の)会話は本当に明るい内容ばかりでした(笑)。作品自体は重いのですが、現場はコメディーを撮っているのかなと思うくらい」と明かし、中島も「スタッフさんも含めてワチャワチャして賑やかでしたね(笑)」と、笑って振り返った。
■中島の演じる役を思い浮かべ「自然に泣けた」(板垣)
初共演となった2人だが、たびたび“バディでよかった”と口にする。中島が「李光人は自分が演じた鈴木に対してとても思いを乗せてくれました。(鈴木が亡くなって)青木を演じる番になった時に自分が演じた鈴木がこれほど、李光人の中で生きているんだと感じられました。すごく感受性が豊かですし、アンテナは広いし、全部拾ってくれて。鈴木を思って泣くシーンとかもとても感情が乗っていて、うれしいと同時に、すごく信頼できるなと思いました」と話すと、板垣も「薪として生きている時間は、ずっと(バディでよかったと)思っていましたね。薪は…大体2話に1回は泣いているのではないかというほど、泣くシーンがとても多くて。(演技をする上で)“台本に書いてあるから、そこで気持ちを作ります、泣きます”という(手段をとる)こともありますが、(今回は)鈴木なり、青木なりの顔、声、全てを思い浮かべて自然に泣けて。芝居をしている上では幸せなことだと思っています。(鈴木としての出演は)1話と2話の半分、1.5話分ほどでしたが、ずっと薪の中で大切に生き続ける鈴木を作っていただきました」と互いをたたえあった。
また、そんなお互いを思いあう姿勢はクライマックスでもいかされているようで「最終話はそれこそ…感情移入しあったシーンがあります。“この関係値でないとできないよね”というシーンです」と中島がほのめかす場面も。
■「ジェットコースターのように急下降する」第10話
なお、3月24日に放送された第9話では、入院していたはず元捜査員・瀧本(眞島秀和)が“第九”に復帰。さらに青木が家族に雪子を初めて家族に引き合わせたその日に、青木の姉夫婦が殺害されるという衝撃的な展開を迎えた。3月31日(月)放送の第10話では、青木の姉夫婦が殺された“本当の理由”が明かされる。
そんな10話の見どころについて板垣は「ノンストップで一回どん底に下り始める、ジェットコースターのように急下降するのが10話です。 薪は第九を離れてしまうのか、という展開もあります。最終章は“ある人”との直接対決もあります。どん底から、最後の最後は救いのあるような結末にはなっていると思うので、それを希望に楽しんでいただけたらと思います」と語り、中島は「(青木は) “薪さんを支えたい”のですが、薪さんはいつも一人で抱え込んでばかり。ですが今度は第九が恩返しに行く。第9話で青木の姉夫婦が殺害されて、第10話はお葬式のシーンから始まります。姉夫婦が殺害されてしまった理由にも薪さんが関わっていて、薪さんはまた秘密を一人で抱え込んでしまう。事件と瀧本が第九に戻ってきた理由も複雑に絡みあっていて、情報過多になるかもしれませんが、丁寧にひも解いて描いているので、しっかりとついていきながら、驚きながら見ていただきたいなと思います」と呼びかけた。
■第10話あらすじ
青木の姉・和歌子(佐津川愛美)が夫とともに自宅で殺された。夫婦の脳は第九でMRI捜査されることになり、変わり果てた姉の姿を見た青木は「これまでの捜査で自分が人の死を利用してきたせいだ」と、和歌子の亡骸を前に号泣する。そして、弔問に訪れた薪に「自分を捜査から外さないでほしい」と懇願するが、それを聞いた母・千枝(神野三鈴)は激高。突然娘を失った悲しみとやり場のない怒りを青木にぶつけ、傍らにいた薪もまた、恐れていた事態が青木の身に起きてしまった絶望感で、青ざめた表情のまま動けずにいた。
条件つきで捜査に加わることを許されたものの、姉夫婦の殺害現場の写真を見て、残酷な現実を受け止めきれない青木。その様子を見た瀧本は、「鈴木はもっと冷静で思慮深い男だった」と皮肉めいた言葉を投げかけ、さらにかつて鈴木が胸の内に秘めていた“薪への思い”を代弁して挑発する。
そんな中、和歌子のMRI映像を見た薪は、そこに映っていた犯人と思わしき人物の姿を見てハッとする。それは、第九の中でも薪だけが知る、ある事件の被疑者だった。映像の中の手紙を見た薪は、それが自分宛のメッセージだと察知。和歌子たちが殺された本当の理由に気がつく。
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