中条あやみ、日本文化に興味を持つことで「世界が広がった」地元・大阪で初開催の『日本国宝展』に期待すること

中条あやみ

中条あやみ、日本文化に興味を持つことで「世界が広がった」地元・大阪で初開催の『日本国宝展』に期待すること

3月27日(木) 8:30

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まぶしいほどに艶やかな着物姿で、取材場所となったとある茶室に現れた俳優・モデルの中条あやみ。大阪市阿倍野区出身の中条が、幼いころから何度も訪れた場所だという大阪市立美術館で開催される『日本国宝展』のオフィシャルサポーターを務める。

『日本国宝展』は、その名に違わず参考出品を除く展示作品、約130件すべてが国宝という豪華な展覧会。縄文から江戸まで、幅広い時代と多様なジャンルの国宝で、日本の美の歴史を辿っていく。「この機会に私も日本の歴史や文化をより深く学んで、その魅力をお伝えしたい」と意気込む中条だが、彼女自身は4年程前、茶道を習い始めたことをきっかけに日本文化への興味が広がったと話す。

「実は茶道を始めた動機はすごく浅はかで、和菓子が食べてみたいと思ったからなんです(笑)。でも実際に始めてみると、茶道を知ることで、歴史はもちろん日本のおもてなしの精神や“わびさび”といったものに触れて、すごく世界が広がりました。お茶室は、刀を持って入ることを許されなかったという平和な空間ですし、目には見えない神聖なものがそこに集まっています。私にとっては、茶道は五感で楽しいもの。日本のいいところがぎゅっと詰まっていると思います。それと、例えばお仕事で地方に行ったりしたときに、その土地の焼き物に興味を持ったり、お城があったら見に行ったりと歴史にも興味をもつようになりました。お着物などもそうですが、こうした日本の伝統文化を残していきたいという気持ちが芽生えて、そのためにはもっと知らなければと思うようになったんです」

着物については、モデルの仕事や茶道などで普段から身に着ける機会もある。「着物はまだまだ初心者なので勉強中です」と謙遜するが、当日は白と黒の地に松竹梅が華やかに刺繍で施されたシックな着物を美しく着こなしていた。

「この着物は、あえて色を引くことで、刺繍の美しさがより一層引き立っていて、そのバランスや足し引きが絶妙だなと思って選びました。『国宝展』ということで、今日は人間国宝の北村武資さんの帯を着けさせていただいているんです。周りからは”着物を着ると人が変わるね”ってよく言われるんですよ(笑)。着物を着ているときは、作った方の思いだったり、芸術を着てるっていう気持ちがあるので、身が引き締まりつつも、気持ちが上がるというところもありますね」

『日本国宝展』は大阪で開催される初めての「国宝展」。改修のため長らく休館していた大阪市立美術館のリニューアルオープン、そして大阪・関西万博の開催を記念し、考古遺物から絵画、刀剣、書跡や陶磁器など多彩なジャンルの国宝が一堂に集うほか、大阪にゆかりのある国宝も紹介される。

「私が子どもの時から何度も訪れたことのある大阪市立美術館に、何百年、何千年と守り抜かれ、日本の美と時間と心がやどった130もの国宝が一堂に集まる、そんな贅沢な瞬間はきっと、訪れた皆さんにとっても宝物になると思います。出品作品のなかで私がぜひ実物を目の前で見てみたいと思ったのは、金印「漢委奴國王」。教科書などで目にして知ってはいましたが、それが実際に存在していて、間近で見られるんだと思うと、とても楽しみです。驚いたのですが(一辺が)2cmくらいしかないんですよね?でも、きっとものすごいオーラを放っていると思います」

東京で活動する現在でも必ず月に1度は帰省するというほど大阪をこよなく愛する中条。幼い頃から何度となく通った美術館で、大阪・関西万博に合わせて開催される展覧会だけに、やはり思い入れも強くなるようだ。

「前回の大阪万博にもたくさんの方がいらっしゃったと聞いていますし、今回も改めて日本の魅力を発信する機会になると思います。大阪の魅力は、人と人の距離が近いところ。「安くてうまい」ものもたくさんありますし、海外からいらっしゃる皆さんにも、気に入ってもらえると思います。万博には人や文化の交流を深める意味もあると思いますし、大好きな大阪で、万博と国宝展が開かれるので、たくさんの方に楽しんでいただけるとうれしいですね」

日本美術に限らず、プライベートも美術館や博物館に足を運ぶ機会も多いそう。最近の鑑賞体験で感じたことについても話してくれた。

「先日、東京都現代美術館で開催されている坂本龍一さんの展覧会(『坂本龍一|音を視る 時を聴く』)を見に行きました。美術館や博物館での鑑賞体験は、アーティストが生きた証を見ることができる機会でもあると思います。ちょっと目にするだけ世界観が変わったり、心が動いたり、そういう魅力的な展示がたくさんあると思いますし、いろいろな文化に触れることで、世界が広がり、楽しさもより広がると私は思っています。みなさんもぜひ気軽に、ワクワクした気持ちで美術館に行って欲しいなと思います」

取材・文:内田涼

<開催概要>
大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展『日本国宝展』

2025年4月26日(土)~6月15日(日)、大阪市立美術館にて開催

公式サイト:
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/kokuhou2025/

Profile

中条あやみ(モデル/女優)
1997年2月4日生まれ、大阪府阿倍野区出身。映画・ドラマ・雑誌・CMを中心に幅広く活動中。「君と世界が終わる日に」(NTV)、「TOKYO MER」(TBS)、映画「あまろっく」などの話題作に出演。自身初のフォトエッセイ「明日へのことば」(幻冬舎)が現在発売中。

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