まだ人が降りているのに電車内へ突進…リュックを鎧にした“ぶつかりおじさん”に大迷惑「ドミノ倒しが起きてもおかしくなかった」

※写真はイメージです

まだ人が降りているのに電車内へ突進…リュックを鎧にした“ぶつかりおじさん”に大迷惑「ドミノ倒しが起きてもおかしくなかった」

3月27日(木) 6:53

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移動に欠かせない交通手段のひとつである電車。しかし、通勤や通学の時間帯は混雑するため、殺伐とした雰囲気がある。車内では譲り合いの精神を持って、お互い気持ちよく過ごしたいものだ。

今回は、満員電車で遭遇した迷惑客に“ムカついた”という2人のエピソードを紹介する。

“降りる人が先”というマナーを守らない突進者

渡辺翔子さん(仮名・40代)は、都内で会社勤めをしていた頃、満員電車に乗ることが日常だった。

「各駅に止まる度に乗客が入れ替わるため、電車の中で多くの人が動きますよね。ほとんどの人は、車内の状況に応じて動くことが当たり前だと思っていました」

しかし中には、「状況に合わせて動く」「周りにならって動く」ことができない人がいたという。

「とくにムカついたことが、“降りる人が先”という順番を守らないだけでなく、リュックをお腹側にかけて、まるで鎧をつけたように前進する“突進者”がいたんです」

いま、都内の駅などでは“ぶつかりおじさん”が話題となっているが、その類かもしれない。

渡辺さんが遭遇した“突進者”は、人が降りているときでも電車内に突進してくるという。突進された人はリュックに押され、押されるままに動くしかなかったようだ。

「自分が立ちたい場所の位置取りをすることだけを考え、ときには悲鳴が上がることもありましたね」

状況が見えない人からは怒号が上がることもあったそうだ。

リュックは“周りを排除する武器”

「一歩間違えればドミノ倒しが起こり、圧迫による大事故にもなりかねない状況だったと思います」

渡辺さんは、リュックが邪魔にならないようにお腹側にかけることは理解できるというが、その突進者は“周りを排除する武器”として前にかけていたと話す。

「周りが見えていないような視線の送り方なので、ほかの人も関わらないようにしている状況でしたね」

さらに突進者は、自身が降りるときも突進するのみだった。突進者と同じ駅で下車する人は、順番に降りているにもかかわらず、彼はまっさきに駅のホームに降りていたそうだ。

「私が見た人は、それなりに社会経験があるだろう年代だったことがショックでした。どんなに危険な行為をしているのかを理解していないことにムカつきました」

渡辺さんは今でも思い出すと腹立たしい気持ちだという。

大声で電話する高齢女性

山下武さん(仮名・60代)は、会社帰りにいつものように満員電車に乗っていた。

「私は定年間近の会社員ですが、スーツを着ているためか、誰も席を譲ってはくれません。そのときはつり革につかまっていました」

山下さんの目の前の座席には、大きなカバンを抱えた高齢の女性が座っていた。突然、カバンの中から、大きな着信音が鳴ったそうだ。

「まさかと思ったんですが、おばあさんは電話に出て大きな声で話しはじめたんです」

周囲の視線が一斉に彼女に集まり、車内は静まり返った。聞こえるのは“おばあさんの大きな声”だけだったという。

「私は徐々にムカついてきました。でも、誰も何も言いませんし、私も言えませんでした」

その会話はどうでもいいような内容ばかりだった。山下さんのムカつきが増幅する中、事態はさらに悪化する……。

「私のこと睨んでんのよ」と言いがかりをつけられ…

なんと、彼女は山下さんを指さして、電話の相手にこう言ったのだ。

「ねえ、聞いてよ! 目の前に立ってるおじいさん、私のこと睨んでんのよ」
「何も悪いことしてないのに。怖い、どっか行ってほしいのよね」

乗客の視線は山下さんに集まった。

「これじゃ、私が何かやったみたいだ!」と山下さんは思った。「冗談じゃない、あんたのこと見てるの私だけじゃないよ。みんな見てるよ!」と心の中でつぶやくことが精一杯だったという。

この場から一刻も早く離れたかったが、満員電車では身動きがとれなかったようだ。

周りの視線を感じながら、ただ耐えるしかなかったのだが、この“ムカつき”はこれで終わりではなかった。

目の前の席を奪われ“ムカつき”が頂点に

「おばあさんの電話がやっと終わって安堵したのも束の間、席を立つと私の顔を睨みながら『ふんっ』と鼻を鳴らして降りていったんです。私のムカつきが頂点に達しましたが、何も言えませんでした」

そして、気を取られている隙に、山下さんの前の空いた席を隣に立っていた若い女性が奪ったという。

「おいおい? そこに座るのは、目の前に立っていた俺だろう……と思いました」

女性の口元が、“してやったり”と言わんばかりに見えたと怒りをあらわにする山下さん。

「くそ! 何なんだよ、今日は」

先ほどとは違った“強いムカつき”が込み上げてきたそうだ。

「このやり場のない怒りは、ビールを飲まないとやってられないな」と山下さんは駅前の居酒屋でうっ憤を晴らすことになった。

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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