【写真】小田井涼平、名著にちなんだ“明湯”の幻想的な明かりにうっとり
小田井涼平がMCを務める「小田井涼平の温泉にゆこゆこ」(毎週木曜夜8:00~9:00、BS10)。今回のみ3月22日の放送となった同番組が向かった先は、神奈川県西部に位置する湯河原温泉だ。夏目漱石、国木田独歩といった数々の文豪たちが愛した温泉地で、幻想的な温泉や日本一に輝いたグルメを堪能した。
■図書館並みの冊数と幻想的な温泉・夢十夜
今回の旅は夏目漱石の「明暗」にも登場する落差15mの滝、「不動滝」の景観から始まった。「みなさん、ここどこかわかりました?」と茶目っけたっぷりに質問を投げかけた小田井は、すぐに「湯河原からお送りします」と旅の開始を告げる。
湯河原温泉は神奈川県西部に位置する、東京から電車でおよそ1時間半で訪ねられるアクセス抜群の温泉地だ。江戸時代に作られた温泉番付で上位に名を連ねた名湯としても知られ、昔から多くの人に愛されてきた。
「不動滝」で癒されたあと、階段を降りた先にあるのは和を感じられる佇まいの「不動滝茶屋」。温泉のプロ「ゆこゆこ」が最初に提示したスポット・名瀑「不動滝」間近にある癒しの足湯だ。明治43年から続く「不動滝茶屋」では足湯に浸かりながら、甘酒やおしるこ、味噌田楽などをいただくことができる。
歴史ある同店で小田井はおしるこを注文。「2025年初おしるこですねぇ」とほくほく顔で、温かい甘味を堪能する。足湯と滝のせせらぎを聞きつつ、贅沢な時間を満喫した。
続いてのスポットは、一歩踏み入れると幻想的な世界が広がる温泉施設。独特な暖簾には「夢十夜」と書かれているのを見た小田井だったが、「なんか聞いたことある気がする…」「作品名じゃ…」と考えながらとりあえず中へ。すると出迎えてくれたのは四方八方に埋め尽くされた本、本、本…さすがの小田井も驚いたようで、館内を隅々までじっくり見渡していた。天井から吊り下げられた本、壁の装飾となっている本、オブジェと化した本など、どこを顔を向けても本が目に飛び込んでくる。
文豪ゆかりの地である湯河原「夢十夜」は、本や文学をふんだんに使用したコンセプトの温泉旅館。数ある名著のなかでも夏目漱石の短編「夢十夜」を店名に冠したのは、「夢のような時間を味わっていただく」という思いが込められているのだとか。築100年の建物をリノベーションして作られており、日帰りでも利用できる宿泊室には100冊もの本が置かれている。館内全体では4000冊から5000冊ほどの本があり、館内の至る所で名著に触れることが可能だ。
ちなみに細かいことだが、温泉も夏目漱石の長編「明暗」にかけて“明湯”と“暗湯”が用意されている同宿。小田井は明湯を選んだのだが、温泉施設内にはステンドグラスが美しい明かりを取り込んでいる。幻想的な空間に癒された小田井は、「幻想的。まさしく」としばらく興奮覚めやらぬようすだった。
■出来立ては極上・日本一に輝いた湯河原グルメを堪能
湯河原を流れる千歳川沿いは、桜並木の名所で200mにわたってソメイヨシノと大島桜が並ぶ。しばらく散策した小田井だったが、温泉のあとだからかにわかに空腹が襲ってきたという。折しも旅のしおりに案内された次のスポットは「日本一に輝いた湯河原グルメ」だ。
「日本一に輝いた湯河原グルメ」は湯河原に来なければ食べられないグルメで、できたては極上…というのがゆこゆこの推奨ポイント。「湯河原十二庵」と書かれた目的の店にやってくると、小田井は店のロゴを見て”手に持っているものは時代的にノートパソコンにしか見えない”とジョークを交えながら店内へ。
入って早々、同店が豆腐屋ということを知った小田井。スタッフに店のロゴについて質問すると、「豆腐小僧」という妖怪が豆腐を持っている姿と聞いて謎が解けた。赤と白のロゴだったため、豆腐小僧の持っていた豆腐がノートパソコンに見えたらしい。
せっかくなので日本一になったという豆腐をいただくことに。同店の豆腐は宮城県産の「香り豆」という品種を使っており、名前のとおり香りに特徴があるという。できたてをいただけるということでワクワクしていた小田井だが、器が温かく、手で揺らすと普通の豆腐よりもプルプルと動くなどできたてならではの要素に感動しきり。
できたてならではの風味・食感は、冷えて少し固まった豆腐とは味わいが異なる。いざ実食した小田井は、思わず「うぉぉぉ、うま」と笑顔。深い香りと濃厚な味わい、そのなかに隠れている甘みに舌鼓を打つ。
ちなみに同店の代表である浅沼さんオススメの食べ方は、最初は豆腐だけ…続いて塩、ごま油と段々加えていくというもの。これは実際に試した小田井も「うわ…この味変やばいな。より深い…濃厚な味がさらにワンランクツーランク上るんですよ」「ひと言でいうと、エヴォリューションです。進化してます」と大喜びだ。味わい尽くしたあと、フリップに「香り豆と湯河原の水のよせ豆腐笑顔も“よせ”る至福の一品」と感想をまとめていた。
小腹を満たし、目指す次なるスポットは奥湯河原最古の宿「青巒荘」。創業から間もなく100年を迎える歴史を感じる建物が特徴的で、野天風呂と呼ばれるお風呂が楽しめる。“野天”という名前のとおり自然のままで形を変えずに作られており、景色に溶け込んでいるのが特徴。白龍の滝が近いため、最高の温泉でありながら絶景も同時に楽しめる贅沢な空間だ。
今回の旅も「ゆこゆこ」のしおりに誘われ、存分に堪能した小田井。次回の「小田井涼平の温泉にゆこゆこ」は4月3日(木)放送となっている。「箱根湯本温泉情緒を満喫の旅」をテーマに、小田井が全力で楽しむ姿が見られる。
■最高の旅計画をさらに楽しませる小田井
“温泉のプロ”集団であるゆこゆこが監修するしおりの完成度は、毎度120点をつけたくなるスポットを案内してくれる。ただそれぞれの場所がより楽しそうに見えるのは、小田井が持つ独特の感性から出るコメントや着眼点にあるように思う。
老舗でおしるこをいただけば、「甘い」「うまい」といった“商品に関するコメントが多くなりそうなもの。しかし小田井は「2025年初おしるこ」と“旅を楽しむ自分”にフォーカスした言葉で、旅の要素として取り込む。魅力アピールに努めるのではなく、あくまで小田井は旅を楽しむ側の視聴者目線。自然体で素直に旅の体験を堪能するからこそ、小田井の言葉は視聴者に響くのかもしれない。
全力で旅を満喫する小田井が見せる温泉旅。思いもよらない各地の名湯やグルメを、今後も小田井の素直な言葉で表現していって欲しいものだ。
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