<山田洋次監督特集>「息子」「たそがれ清兵衛」「東京家族」など…家族の絆や日常を描く5作品の見どころを紹介

「たそがれ清兵衛」より/(C) 2002 松竹/日本テレビ/住友商事/博報堂/日販/松竹ブロードキャスティング

<山田洋次監督特集>「息子」「たそがれ清兵衛」「東京家族」など…家族の絆や日常を描く5作品の見どころを紹介

3月22日(土) 3:00

「たそがれ清兵衛」より
【写真】松たか子“時子”の腕を掴んで必死に訴えかける黒木華“タキ”<小さいおうち>

BS松竹東急(全番組無料放送・260ch)では開局3周年と松竹創業130周年を記念して、無料テレビ初放送となる映画「こんにちは、母さん」を中心に、山田洋次監督作品計10タイトルを放送する。本記事では、3月24日(月)~28日(金)にかけて放送される前半5作品のあらすじや見どころを紹介していく。

■ろうあ者に恋する息子と田舎の父親のヒューマンドラマ「息子」

3月24日(月)夜8時からは、名優・三國連太郎さんが山田監督とタッグを組んだヒューマンドラマ「息子」(1991年)をノーカット放送。岩手の山村に住む、妻に先立たれた初老の男性・浅野昭男(三國さん)は、上京した次男・哲夫(永瀬正敏)が東京の下町にある小さな鉄工場でアルバイトをし、不安定な生活をしていることに不安を覚えていた。一方哲夫は得意先の倉庫で働く少女・征子(和久井映見)のことが気になっており、彼女がろうあ者であることを知り驚きながらも交際について真剣に考える。そんなある時、昭男が戦友たちとの集まりで上京することになり――。

椎名誠氏の原作「倉庫作業員」を、“家族”や“故郷”といった日本人の等身大の姿を描き続ける山田監督が、珠玉のヒューマンドラマに仕上げた本作。日本の“どこかに居そう”な登場人物に目を付け、そこで描かれる絆の物語に息を吹き込むことで、見る者の共感を呼ぶ作品となっている。

ちなみに本作で主演の昭男役を演じた三國さんは、憎まれ口を叩く父親を滋味深く演じ、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞、キネマ旬報のベスト・テン主演男優賞などを受賞した。
「息子」より


■国内映画賞総なめ、真田広之主演の本格時代劇「たそがれ清兵衛」

3月25日(火)夜8時からは、日本アカデミー賞12部門最優秀賞受賞の本格時代劇「たそがれ清兵衛」(2002年)をノーカット放送。舞台は幕末。庄内の小藩の平侍・井口清兵衛(真田広之)は、病気で妻を亡くし、幼い子どもたちの世話をしていたため、仕事が終わるとすぐに帰宅してしまうことから“たそがれ清兵衛”と陰で噂をされる。そんなある日、清兵衛は友人の飯沼倫之丞(吹越満)から、彼の妹で清兵衛の幼馴染でもある朋江(宮沢りえ)が“嫁ぎ先の相手・豊太郎(大杉漣さん)から暴力を振るわれて離縁させた”という話を聞く。その後清兵衛は、そのことに不服を抱く豊太郎と果たし合いをする羽目になり――。

山田監督が挑んだ初の本格時代劇として知られる本作。庶民の視点を大切にする監督ならではの、出世よりも家族愛を重んじる地方の小藩の下級武士を主人公に据え、つつましく生きようとする姿や心理描写が細かく描かれている点に注目したい。愚直に生きる清兵衛役を、ドラマ「SHOGUN 将軍」の真田広之が好演したこともあり、第76回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされた。

3月26日(水)夜8時からは、60年もの歳月を経てある恋愛事件に隠された真実が明らかになる「小さいおうち」(2014年)をノーカット放送。大学生の健史(妻夫木聡)は、ある日亡くなった大叔母であるタキ(倍賞千恵子)から“自叙伝”を託された。そこに描かれていたのは昭和初期の日本。当時タキ(黒木華)は小説家の屋敷に1年ほど勤めた後、東京の郊外にある平井家に家政婦として仕えることとなる。平井家には玩具会社で働く雅樹(片岡孝太郎)とその妻時子(松たか子)、一人息子の恭一が住んでいた。そんなある日、雅樹の会社の板倉(吉岡秀隆)が自宅を訪ねてきて――。

本作は、直木賞作家・中島京子氏のベストセラーを映画化したもので、昭和時代のタキを演じた黒木華が第64回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(女優賞)を受賞したことでも知られる。松たか子演じる時子の秘密を知ったタキの葛藤や苦悩が優しい目線で描かれており、山田監督も制作において「現実は厳しいとしても、ああ、よかったな、ホッとするなという結末の映画をつくり続けたい」というコメントを残している。

「東京家族」より

■久しぶりに再会した家族のふれあいとすれ違いを描く「東京家族」

3月27日(木)夜8時からは、瀬戸内海の小島から上京した夫婦と子どもたちの物語「東京家族」(2013年)をノーカット放送。平山周吉(橋爪功)と妻・とみ子(吉行和子)は、子どもたちに会うために東京へやって来る。その後郊外で開業医として働く長男・幸一(西村雅彦)、美容院を経営する長女・滋子(中嶋朋子)、舞台美術として働く次男・昌次(妻夫木聡)ら家族全員が集まった。しかし島暮らしの両親と都会暮らしの子どもたちは生活リズムが異なり、徐々に溝ができていく――。

巨匠・小津安二郎監督の名作「東京物語」をもとに、監督生活50周年を迎えた山田監督によって作品を踏襲しつつ現代のアレンジが加えられた本作。オリジナル作品を彷彿とさせるオマージュが随所に散りばめられている。

そして3月28日(金)夜8時からは、吉永小百合と大泉洋が親子役を演じた「こんにちは、母さん」(2023年)をノーカット放送。大会社の人事部長であり、家では妻や娘との関係に悩む昭夫(大泉)は、親友で同期の木部(宮藤官九郎)から、“屋形船を借りて同窓会をしたい”と相談を受ける。これをきっかけに昭夫は2年ぶりに母・福江(吉永)が住む実家を訪れると、彼女はどうやら誰かに恋をしているようで…。

あたたかみのある人間模様を描くことを得意とする山田監督が、昭夫と娘・舞(永野芽郁)の関係や福江の恋模様など、複数のエピソードをユーモアを交えて描いた人情物語。大泉と吉永の息のあった掛け合いは見どころの一つとなっている。
「こんにちは、母さん」より



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