3月20日(木) 2:00
農林水産省の発表によると、鳥インフルエンザの拡大は2025年の1月だけで23事例、418万羽の感染という異常な事態になっていることが分かりました。さらに、鶏のエサが高騰している点も、卵の高騰に影響しているようです。
株式会社リサーチ・アンド・イノベーションの調べによると、エサである飼料は2019年と比べて、1.5倍ほど価格が高騰していることが分かりました。飼料の高騰は、新型コロナや原油価格高騰、ウクライナ侵攻などが影響していると考えられています。
また、一般社団法人日本養鶏協会によると、2024年12月の卵の値段は290円でしたが、今年の2月には315円に値上がりしていることが分かりました。地域別に見る、2025年3月6日時点の卵相場は、以下の表1の通りです。
表1
地域 | Mサイズの基準値 |
---|---|
東京 | 320円 |
大阪 | 305円 |
名古屋 | 335円 |
福岡 | 305円 |
※JA全農たまご株式会社「相場情報」を基に筆者作成
JA全農たまご株式会社によると、2025年3月6日時点の卵の相場は、おもな都市で300円台を超えていることが分かります。
ここからは卵を安く購入できる可能性のある方法をご紹介します。
ドラッグストアは、卵をスーパーより安く購入できる傾向にあります。チェーン店を多数展開しているドラッグストアは、購入頻度が高い商品を安くすることで、スーパーとの差別化を図っているようです。
株式会社リサーチ・アンド・イノベーションの調べによると、あるドラッグストアでは、ほかの販売店と比べて卵を80円程度安く購入できる時期があったことが分かりました。時期によって価格の変動はあるようですが、ドラッグストアでは比較的安く卵を購入できる可能性があります。
小さいサイズの卵は「冬場に価格が高騰する」といわれていますが、1パック10個として見た場合、重量が軽いため通年安く購入できる傾向があるようです。ただし、小さい卵は中身の量も少ないため、卵焼きやオムレツを作る際は損をするといわれています。
安くて小さい卵は、ゆで卵や目玉焼きに向いているようです。卵がメインの料理をする際は、大きめの卵を選ぶと、食べ応えもあるでしょう。
鳥インフルエンザの発生が異常事態ということもあり、2025年も卵の高騰が予測されます。また、世界情勢によるエサの高騰も、価格の高騰に影響しているようです。
実際に、昨年12月の卵の値段が290円だったのに対して、今年の2月には315円に値上がりしていることが分かりました。また、現在でも主要都市において、300円台を超える相場となっています。
卵を利用する家庭でできる対策は、ドラッグストアの活用などが挙げられます。さらに、作る料理に合わせて卵のサイズを変えると、お得に購入できて食べ応えにも満足できる可能性があるでしょう。
農林水産省 江藤農林水産大臣 冒頭メッセージのポイント
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一般社団法人日本養鶏協会鶏卵価格の年次別月別推移(全農:東京M、円/㎏)
JA全農たまご株式会社 相場情報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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