長男が6歳を過ぎたころから気になったのが、就寝時のいびきでした。それは、寝ている私が長男のいびきで目が覚めてしまうほどの大きさ。夫も気になっていたようですが、鼻水が出ていたので鼻づまりがひどいなと思うくらいで、そのたびに耳鼻科を受診させていました。やがて、いびきがますます大きくなったため検査をしてみると、思いもよらぬ診断を受けることになったのです……。
就寝時の異常ないびき…耳鼻科医の意外なひと言
あるとき、鼻風邪を診てもらうときに、耳鼻科の先生に「最近、寝るときにいびきがひどいのですが、それも鼻づまりですか?」と質問しました。長男が生まれてからずっとかかりつけでお世話になっている先生なのですが、いびきについての質問をしたのはこの日が初めてです。
すると先生からは「鼻づまりというより、扁桃腺が大きいからじゃないかな」と予想もしなかったひと言が! 「扁桃腺が大きいと喉を塞ぐことになるから、いびきが大きくなることが多いよ」とのこと。
扁桃腺の大きさをほかの子どもと比較したこともなく、自分の子が平均よりも大きいなんてまったく想像していなかったのでびっくりしました。
診断結果で手術へ…鼻と喉の異常の原因は?
「手術になると、うちには設備がないから」とかかりつけ医から紹介状を書いてもらい、総合病院を受診しました。そして診断結果は、扁桃腺肥大とアデノイド肥大。「扁桃腺とアデノイドを切除するには手術になります」と先生から説明を受けました。
扁桃腺は平均より大きくても10歳ごろには小さくなるので、扁桃腺切除手術は「扁桃腺が原因の発熱頻度が多かったり、食べ物が飲みこみにくい」など生活に支障が出るかどうかを判断材料にしてくださいとのこと。
そして夫婦で話し合い、アデノイド除去と一緒に扁桃腺切除の手術もお願いすることに決めました。その理由は、長男は実際にいびきがかなり大きく、ひどかったからです。
また、検査で睡眠時無呼吸症候群である数値が出たことと、小学校に進学して寝不足のままでは授業中に困るのではないかと思ったことも要因です。医師が挙げた例とは異なるものですが、いずれも生活に支障が出るという点で判断しました。
手術のリスクは不安があるものの、担当医からも「喉奥と鼻の奥に塊がある状態なので、空気の流れはかなり狭くなっているはず。この年齢で切除手術をすると改善するデータが多い」という説明が後押しとなりました。
手術は1週間の入院となり、発熱や喉の痛みで術後しばらくは長男は大変でした。ただ、術後にいびきをかかなくなり、朝眠そうにしている様子が減った長男を見ると、手術をおこなってよかったです。けれど、ただの鼻づまりだろうと思わずに、もっと早めに相談をしていればよかったのかもしれないと反省しています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:秋本かなこ/30代女性/2019年生まれと2021年生まれの兄弟のママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
監修者・著者:助産師 松田玲子 医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
【関連記事】
<恐怖の誤飲事故>子どもの不慮の誤飲事故…。ニュースで知った私は不安で検索魔に。それなのに私は。
<熱性けいれん>「けいれんしてない…!?」寝ようとしていたら子どもが急に震え始めて…
<2歳児の手術入院>「基本的に子どもはしないんです…」え?保育士の予想外な言葉にショックを受け