デビュー間もない新人声優から、ネクストブレイクの期待が膨らむ若手まで、声優のパーソナリティにフィーチャーする特集「“未来の推し声優”名鑑」。声優という職業を目指したきっかけや役者としての持ち味、素顔がうかがえるプライベートな部分までを紹介し、“推し”の新たな魅力を発見する。
今回は、2024年のTVアニメ「リンカイ!」で主要キャラクターの平塚ナナ役を演じ注目を集める葵あずささんを紹介。2025年は4月から放送予定のTVアニメ「プリンセッション・オーケストラ」でメインヒロインの一人である空野みなも / プリンセス・リップル役に抜擢され、同アニメ初のユニット「オルケリア」としてオープニングテーマも担当するなど、さらなる飛躍が期待される注目株だ。そんな葵さんに、声優を志すきっかけになった大切な作品や、こよなく愛する“ニワトリ”の魅力、これからの挑戦について話を訊いた。
■今回紹介するのは……「葵あずさ」(あおい・あずさ)さん
誕生日:12月31日
出身地:大阪府
特技:イラスト / 料理
趣味:ウクレレ / ニワトリグッズ集め
■「魔法陣グルグル」で気づいた“魔法使いな職業”
――声優に興味を持ったきっかけ、プロを目指したきっかけをそれぞれ教えてください。
【葵あずさ】「魔法陣グルグル」という作品をみて「魔法使いになりたい!」と思ったことがきっかけでアニメや声優に興味を持ちました。たくさんの作品を観ていくうちに、声優は収録のときはキャラクターになれること、その間は本当に魔法が使えること、私の考える中で“一番魔法使いに近い職業は声優”だと思いプロを目指しました。
――声優を目指してからデビューするまでに、印象的だったエピソードはありますか?
【葵あずさ】想像以上に狭き門だと思いました。なりたい人がたくさんいて「みんなに勝たなければならないんだ」と現実を知って焦った記憶があります。ボロ負けしてしまった日に「絶対なってやるー!!」と覚悟を決めました。
――お芝居をする中で好きだったり得意な役柄・ジャンルを挙げるなら?
【葵あずさ】不器用な子が得意だと感じています。自分自身が不器用な性格なので、そういったところが似ているキャラクターは気持ちが理解しやすく演じやすいです。今まで担当してきたキャラクターも、ちびっ子だったり、クールな子だったり、優しい子だったり、タイプはさまざまですが、共通して不器用なことが多いなぁと感じていました。
――声優として「自分の特長はこれ!」と思う点は?
【葵あずさ】のんびりまるっこい声をしているので、自分で言うのもおこがましいですが優しいキャラクターを演じることが得意であり強みだと思います。
■実感が伝わる、葵さんの好きと苦手
――ご自身の性格を一言で言うなら?
【葵あずさ】マイペースです。
――イラストと料理が特技だそうですね。
【葵あずさ】イラストのほか、和菓子の練り切り菓子を作ることも特技です。
――好きなものを教えてください。
【葵あずさ】好きなものは動物です。生まれたときからどうしようもなく動物が好きで、動いているだけで、一生懸命生きてくれるだけで、私まで幸せな気持ちになります。本能で好きなんだと思います。
――反対に、苦手なものは?
【葵あずさ】苦手なものは、水場のぬめりです。潔癖というわけでもないのですが、本能的に苦手みたいでどうしても顔に出てしまいます。得意な方もいないかもしれませんが……(笑)。本当に本当に苦手で、どれだけ頑張っても顔に「苦手」が出てしまいます。
■「魅力は無限大」と語る葵さんのニワトリ愛
――Fandomplusは「推し」がテーマのメディアです。葵さんに“推し”と呼べるものはありますか?
【葵あずさ】ニワトリです。昔、ヒヨコからニワトリを育てていました。ニワトリのすべてが愛おしいです。推せるポイントはたくさんあるので箇条書きにて失礼いたします。
(1)カクカクした動き。首をゆっくり動かさずに奇想天外な動きをするところが奇妙で好きです。
(2)顔の産毛。ちょっとしか生えていない「ちょろっ」と感がたまらなくかわいいです。
(3)プルプルのとさかと肉だれ。冬場ひんやりしているトサカと肉だれをあたためるのが好きです。
(4)「こけ」だけじゃない鳴き声。「けー」「ううっ!」「ほー」「ぐわんぐわん」などいろいろ鳴きます。私は「ぐわんぐわん」が大好きです。
(5)おむつみたいなお尻。羽の種類が部位によって違って、お尻だけ羽毛なんです。ふわふわでとてもかわいいです。
(6)威嚇する時に広がる襟巻き。オス同士が喧嘩する時に首元の毛を広げて自分を大きく見せるんです。一生懸命威嚇してる姿がカッコよくて好きです。
(7)くちばし。どんぐりと触り心地が似ていて好きです。ヒヨコのころは卵を割るための硬い部分がクチバシの先端についているのですが、しばらくすると取れるので取れたときはヒヨコが大人になった気がして感動したのを覚えています。
(8)翼。立派で、カッコよくて、好きです。
(9)意外と人懐っこいところ。名前を呼ぶと走ってきたり、ソファで一緒に寝てくれたり、一緒に木登りしてくれたり、意外とそばにいてくれます、かわいいです。
(10)素嚢(そのう)。食物をためて、消化するための器官なのですが、その日食べたものが透けて見えて「ごはんちゃんと食べてくれたんだなぁ」と安心できて好きです。
(11)サイズ感。ギュッと抱きしめれるサイズなのが安心感があって好きです。
(12)ケヅメ。オスのみ脚についている大きな爪です。カッコよくて好きです。
(13)足音。足が硬いので「カチッ、カチッ」と音が鳴るのがかわいくて好きです。
キリがないのでここで抑えますが、もっともっとあります。ニワトリの魅力は無限大です。
■「家族が追いきれないくらいたくさんの作品に」葵さんのこれから
――人生の中で特にかけがえのない作品を挙げるなら?
【葵あずさ】声優を目指す最初のきっかけになった「魔法陣グルグル」です。おもしろくて、ずっとワクワクしてしまう作品。声優になって困難にぶつかることも多いですが、そのときは魔法陣グルグルを観ます。「作品を観た人がおもしろいと感じたらそれが正解だ!」と初心にかえることができます。迷ったときに光をくれる作品です。
――今後演じてみたい役柄や、挑戦したいお仕事は何ですか?
【葵あずさ】動物やマスコット役をやってみたいです。自分が担当しているキャラクターのおしゃべりぬいぐるみが発売されたらうれしいです。
――プライベートでやってみたいことは?
【葵あずさ】ぬいぐるみ部屋を作りたいです。ぬいぐるみをかなりコレクションしているので、ぬいぐるみを飾る専用の部屋を作って幸せを感じたいです。
――最後に、これからの目標を教えてください。
【葵あずさ】家族が私の出演作を全て追うのが難しくなるくらいたくさんの作品に出演したいです。
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