55歳母の昼食はいつも“カップうどん”らしいです。食費を切り詰めているようですが、生活費を援助すべきでしょうか?

55歳母の昼食はいつも“カップうどん”らしいです。食費を切り詰めているようですが、生活費を援助すべきでしょうか?

3月15日(土) 14:00

親が経済的に余裕のない生活を送っている可能性がある場合、子どもとして援助すべきなのか悩まれることもあるでしょう。 自分たちの生活のことも考えなければならないので、親への援助が本当に必要かどうかをよく話し合って決めた方がよいかもしれません。 本記事では、親への援助を検討するにあたって確認すべきことについて詳しくご紹介します。

現在の経済状況を確認する

親への援助が必要かどうかを判断するにあたって、まずは現在の親の経済状況を確認しておいた方がよいでしょう。今回の事例では「55歳の母」ということで、まだ老齢年金を受給する年齢ではありません。また、シングルであると仮定して考えていきましょう。
 
まず、母親の収入だけで生活費が賄えているのかどうかが重要なポイントになります。総務省統計局の「2024年 家計調査(家計収支編)」によると、35~59歳女性の単身世帯における1ヶ月の平均消費支出は18万7円ということです。
 
現在の母親に、この金額相当を賄えるだけの収入や貯金があるかを確認しておきましょう。
 

老後にかかる費用を確認する

次に、今後かかる可能性のある費用について確認することをおすすめします。仮に、現在就いている仕事が65歳で定年をむかえるとして、その後の生活にいくらくらい必要なのかを調べてみましょう。
 
同調査によると、65歳以上単身無職世帯の1ヶ月の実収入の平均は13万4116円、消費支出の平均は14万9286円ということです。1ヶ月当たり約1万5000円不足する計算になります。仮に、65歳から90歳まで生きたとして、25年間で450万円ほど足りなくなる可能性があります。
 
500万円以上の貯金があればある程度は安心かもしれませんが、貯金が足りていないようであれば、月々の生活費を切り詰める必要性も出てくるでしょう。
 

生活状況を確認する

さらに、母親の現在の生活状況を確認しておきましょう。今回の事例では「昼食はいつもカップうどんを食べている」ということですが、本当に生活費を切り詰めるためにカップうどんで我慢しているのかを確認するとともに、朝食や夕食にはどのようなものを食べているのか聞いてみた方がよいかもしれません。
 
「昼食は節約しているが、朝や夜は栄養のあるものをしっかりと食べている」ということであれば、今すぐ援助を検討しなくてもよい可能性があります。
 
また、35~59歳女性の単身世帯における1ヶ月の平均消費支出の内訳は表1のようになっています。
 
表1

項目 金額
食料 4万1502円
住居 2万6543円
光熱・水道 1万3358円
家具・家事用品 5576円
被服および履物 6200円
保健医療 8026円
交通・通信 2万2240円
教養娯楽 2万2244円
その他の消費支出 3万4320円

出典:総務省統計局「2024年 家計調査(家計収支編) 単身世帯」を基に筆者作成
 
食費以外の生活費に関しても、平均と比べてどのくらい差があるか確認しておくとよいでしょう。
 

親の生活費を援助すべきかは経済状況や老後に必要な生活費などを確認したうえで検討した方がよい

離れて暮らす親が、食費を切り詰めるために栄養のある食事を取っていない可能性がある場合、援助を検討する人もいるでしょう。
 
しかし、そのことで自分たちの生活が苦しくなることは避けた方がよいので、親の現在の収入や貯金などの経済状況や生活状況を確認するとともに、老後の生活に必要な費用についても調べておくことをおすすめします。
 
そのうえで、援助が必要かどうかを家族で話し合い、親にも確認したうえで、仕送りなどの援助をするかどうか決めるとよいでしょう。
 

出典

政府統計の総合窓口(e-Stat) 総務省統計局 2024年 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 第2表 男女,年齢階級別、第6表 職業別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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