4月2日の「ニンテンドーダイレクト」で、新ハード「
Nintendo Switch 2
」の詳細情報が明かされるとあって、巷ではその性能やローンチタイトルの噂でもちきりです。Nintendo Switchは発売から8年という長寿のハードだったため、久々の新ハードにはワクワクしますね。
このワクワク感、振り返ると35年前にもありました。7年続いたファミコンから、1990年11月にバトンを受け継いだ
スーパーファミコン
。どれだけ“スーパー”に進化したのか、胸を高鳴らせながら電源スイッチを入れたのを覚えています。
というわけで今回は温故知新、Switch 2の発売前にスーパーファミコンをクイズ形式で振り返ってみたいと思います。アラフォー・アラフィフには超常識、でも当時生まれていなかった30歳以下で全問正解ならかなりのツワモノです。
Q1スーパーファミコンのコントローラのAボタンはズバリ何色?
A1:
ファミコンからスーパーファミコンへの大きな進化は、「A・B」ボタンに加えて「X・Y」ボタンが追加されたこと。さらに人差し指には「L・R」ボタンも割り当てられました。この「4ボタン+L・R」のインターフェイスは、35年経ったSwitch2にも基本的に受け継がれているのがすごいですね。
配色は「
A(赤)・B(黄)・X(青)・Y(緑)
」。スーパーファミコンのテーマカラーにもなっているポップな色使いでした。ちなみに北米版のSuper NESはこの配色が採用されず、「A・B(ダークブルー)・X・Y(ライトブルー)」とクールな見た目になっています。コントローラのイメージはハードにとって重要です。
Q21990年に発売されたスーパーファミコンの価格はいくら?
A2:
1990年は、世界的には冷戦の終結が決定的となった年。『
ゴルビーのパイプライン大作戦
』(1991年)でおなじみのソ連・ゴルバチョフ氏がノーベル平和賞を受賞しています。日本では新年から日経平均の下落が止まらず、いわゆる失われた30年の始まりの年となりました。
そんな1990年11月21日に発売されたスーパーファミコンの希望小売価格は
2万5000円
。価格が
1万4800円
だったファミコンからは約1万円値上がりました。
ちなみにNintendo Switchは
2万9980円(税別)
。Nintendo Switch 2は
400ドル(約6万円)
程度という噂もありますが、はたしていくらになるでしょうか。
Q3スーパーファミコンのローンチタイトルは2本です。1本は『スーパーマリオワールド』、ではもう1本は?
A3:
ハードと同時に発売されるローンチタイトルは、そのハードのマシン性能や新機能のデモンストレーションする役割も担っています。
スーパーファミコンでその大役を果たしたのは『
スーパーマリオワールド
』と、新顔の『
F-ZERO
』でした。(コトブキシステムの『
ボンバザル
』はハードから10日後の発売)。
『F-ZERO』はその異次元のスピード感と浮遊感がプレイヤーに衝撃を与え、当時のゲーム雑誌でも高評価を得たSFカーレースゲーム。スーパーファミコンの性能の高さを見せつけました。
プロデューサーは宮本茂さん。また、のちに『
スターフォックス
』シリーズや『
ゼルダの伝説 ムジュラの仮面
』を手掛けるアートディレクター
今村孝矢さん
のデビュー作でもあります。
Q4スーパーファミコンのグラフィック面で売りとなった機能は「拡大」「縮小」と何?
A:4
新ハードにまず求められるのは、どれだけグラフィックが向上しているか。スーパーファミコンの特徴のひとつが、背景の画像を「拡大・縮小・回転」して表示できる描画モード「
モード7
」でした。
前述の『F-ZERO』では、拡大・縮小・回転を上手く活用して未来感を演出していました。個人的には『
ファイナルファンタジーIV
』の飛空艇が飛び立った感覚を表現するワールドマップの拡大・縮小演出や、『
ファイナルファンタジーV
』の冒頭の隕石落下シーンが強く印象に残っています。
Q5次のうち、スーパーファミコンからその歴史が始まった任天堂の人気シリーズはどれ?
(1)『ゼルダの伝説』
(2)『星のカービィ』
(3)『マリオカート』
A5:
『
ゼルダの伝説
』は1986年に発売されたディスクシステムのローンチタイトル。クリアしたあとに遊べる「裏ゼルダ」も話題になりました。
『
星のカービィ
』の第1作は1992年のゲームボーイ。ゲームクリエイター・桜井政博氏が初めてディレクターを務めた作品で、当初は『
ティンクル☆ポポ
』という題名だった……という有名なエピソードがあります。
マリオカートシリーズの初代はスーパーファミコンの『
スーパーマリオカート
』。マリオと仲間たちがカートでバトルする内容は初心者でも親しみやすく、日本国内市場で一番売れたスーパーファミコンソフトとされています。
『マリオカート』といえば、2017年にNintendo Switchでリリースされた『
マリオカート8 デラックス
』が全世界累計6735万本を記録し、Nintendo Switchのタイトルでは堂々の1位(2024年12月末現在)。
ちなみに、Switch 2の予告映像に『マリオカート』らしきゲーム画面が映っていたことから、Switch2のローンチタイトルは『マリオカート9』ではないかと囁かれています。『マリオカート』シリーズの成功がハードの運命を握っているといっても過言ではないでしょう。
以上、5問のクイズでスーパーファミコンを振り返ってきました。みなさんは全問正解できたでしょうか?
<文/卯月 鮎>
【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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