【写真】男装で潜入するディリラバ“長歌”とウー・レイ“隼”のロマンスも魅力
昨今、漫画の実写化は決して珍しいものではなくなった。中国のドラマ「長歌行」は、雑誌「ウルトラジャンプ」などに掲載されていた中国人漫画家の作品を原作にしたドラマだ。同作は中国を代表する女優の1人・ディリラバを旗頭に、全49話という大構想で制作。アクションやロマンスなどエンタメてんこ盛りの実写化ドラマの魅力を、いま振り返る。
■圧倒的美貌を誇るディリラバをヒロインに起用し原作の世界観を忠実に再現
「長歌行」の魅力を挙げるとすれば、まず真っ先に思い浮かぶのが豪華なキャスト陣だ。ヒロインの李長歌役は中国を代表する女優・モデルとして活躍しているディリラバが務め、知的で冷静な復讐者としての顔と、時折感情を抑えきれなくなる少女性の両面を見事に演じ分けた。
またカリスマ的な将軍であり、長歌とは敵対関係にありながらも徐々に信頼関係を築いていく阿詩勒隼(アシラ・シュン)役をウー・レイが熱演。長歌と阿詩勒隼の関係は、お互いの立場や価値観の違いを乗り越えていく点が大きな魅力だ。だが元々は敵対する者同士として出会ったこともあり、その関係性は一筋縄ではいかない。
さらに長歌に対して密かに想いを寄せる幼馴染の文官・魏叔玉をファン・イールン、長歌の従妹にあたる唐の天真爛漫なドラマオリジナルキャラクター・李楽嫣役をチャオ・ルースーが演じている。
そうそうたる俳優陣のなかでも、やはり目に留まるのはディリラバの圧倒的な美貌と演技力。ディリラバは原作漫画「長歌行」のヒロインと同じ位置に黒子があるため、ファンからも「原作から抜け出てきたようだ」とたたえられていたという。またアクションで有名なディリラバだけに、“武術の才能は男性に引けを取らない”というヒロインの強みも正確に表現できる。
人気キャストを揃え、人気の漫画を原作にしたら売れるだろう…そんな単純な商売っ気を感じさせない、原作愛と“より良く描こう”という強いこだわりを節々に感じる同作。ドラマ「長歌行」が愛された理由の1つは、間違いなくその点にあるだろう。
■復讐心と同時に揺れ動く長歌の心情がストーリーに深みを与える
「長歌行」の舞台は唐代初期。主人公の李長歌は皇太子・李建成の娘という高い身分にあったが、ある日クーデターが起こり叔父・李世民の手によって父が殺されてしまう。親を亡くした長歌は朝廷から追われる立場となり、叔父に対して強い復讐心を抱いて街を出た。
長歌は旅の途中でさまざまなピンチに遭遇するが、そうした場面のなかで出会ったのが阿詩勒隼。彼は遊牧民族の将軍で王族でもあり、長歌とは奇妙な縁で何度も顔を合わせることに。交流のなかで阿詩勒隼は長歌の素性に気づきつつも、同時に2人の間には特別な信頼関係も生まれていく。
「長歌行」には、家族を殺された復讐というストーリーが大きな柱としてある。正体を知られないように男装する長歌の行動や、まだまだ安定しない各国各地域の政治情勢から起こる騒動、身一つで唐の皇帝を狙うための綱渡りの軍略…などなど、緊張感のある展開が続く。
しかしその一方で、旅を通じて“民のために生きる道”を見いだしていく長歌の成長ドラマとしても楽しめる。聡明かつ武術の腕もたしかな勇敢な長歌は、父母に死をもたらした叔父への復讐というドス黒い炎に焼かれていた。だが復讐の旅のなかで人と出会い、物の見方を変え、さまざまな経験を経て心情を変化させていく。
そうした変化のなかで、長歌と阿詩勒隼、そして長歌の幼馴染である魏叔玉の三角関係が最高のスパイスに。復讐に焼かれる心を癒す友情と恋、そして立場と家族を守るために愛する人へ剣を向けなければならない葛藤…複雑にからみあう人間関係もまた、同作の強い魅力の1つだ。
また、唐の時代の史実をベースにしつつフィクション要素も加えられているため、歴史好きにとっても楽しめる内容となっている「長歌行」。全49話におよぶ見応え抜群の同作は、Huluで配信中。
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