【写真】ロモン“ウノ”の抱える秘密も物語の鍵に…二転三転する展開
2024年に韓国で配信され、大きな反響を呼んだ名作ドラマ「ブランディングイン聖水洞」。“入れ替わり”というテーマを主軸にしたラブロマンスに、ヒロインの命を狙う犯人との攻防というサスペンス要素を加えた意欲作だ。3月21日(金)夜11時にはCS放送「衛星劇場」で日本初放送されることが発表された同作品の魅力を、放送前に改めて振り返る。
■難役を演じる実力派俳優たち
「ブランディングイン聖水洞」は、韓国のソウル・聖水洞にあるタイトルどおり「ブランディング」をおこなうマーケティング会社を舞台に展開されるラブロマンスストーリー。気難しい最年長チーム長であるカン・ナオン(キム・ジウン)と、最年長インターン生であるソ・ウノ(ロモン)が出会い、惹かれ合うようすが描かれる。
本作のヒロインとなるカン・ナオン役は、「チェックイン漢陽」や「わずか1000ウォンの弁護士」で知られる女優キム・ジウンが、カン・ナオンと入れ替わるソ・ウノ役は「番人!~もう一度、キミを守る~」、「僕たちの復讐ノート」で活躍したロモン(2020年までの芸名はパク・ソロモン)が務めている。
キム・ジウンといえば、2024年公開のドラマ「チェックイン漢陽」でも存在感を見せたばかり。問題児チーム“ハオナ四人衆”の1人として、男装して旅閣「龍天楼」で働くホン・ドクスを演じた。彼女が潜入した理由は無念の死を遂げた父のため。決意を胸に秘めながらも、ケンカが絶えず問題ばかり起こす“ハオナ四人衆”の面々とさまざまな縁を結んでいく。
とにかく“胸に思いを秘めている”演技が上手いキム・ジウン。先述の「チェックイン漢陽」でも父の死に対する復讐を胸に秘めた役を演じたが、同じくドラマ「黒い太陽~コードネーム:アムネシア~」でも父の死の真相を追うべく国家情報院入りしたエリートを好演した。明るく聡明な“キャラクターが演じる表面の顔”と、ふと見せる張り詰めた表情…そのコントラストを見事に演じ、ストーリーに強い説得力と没入感をもたらした。
またロモンはドラマ「今、私たちの学校は…」を始め、担当したほとんどの役で“顔が良い”という扱いになる美貌の持ち主。シチュエーションや方向性は違えども「学園のアイドル」「誰もが振り向く超絶イケメン」といった属性のほか、天才ハッカーや陰で復讐代行を務めるダークヒーロー役などしっかり実力を持った役で出演することが多い。
ロモンの演技力を裏付けるのは、たゆまぬ役作りへの執念。ドラマ「家族計画」においてはハッカーという役柄のイメージを強調するために7kgもの減量を果たし、「代理リベンジ」では“キックボクシングの腕がプロ並み”という役に合わせて撮影の数カ月前からアクションの練習とウェイトトレーニングを欠かさなかったという。
そんな2人が「ブランディングイン聖水洞」で共演。クールビューティーな実力派女子とワンコ系温厚男子を演じるのだが、あるキャラクターには意外な“裏の表情”を持っていて…。「入れ替わり」がキーワードになるタイトルであるため、主演2人がお互いのキャラクターを解釈して演じ分けるところに注目だ。
■エンタメ要素がてんこ盛り
“生きる神話”とも言われるほどさまざまな企画を成功させ、最年少の女性チーム長となったカン・ナオン。しかし厳しすぎる性格が影響して、周囲には敵も多かった。そうした性格が災いしてなのか、昇進を目前に濡れ衣を着せられたナオンは左遷の憂き目にあってしまう。
だが問題はそれだけではない。ナオンがポンコツだと思っていた最年長インターン生のソ・ウノとの不意なキスにより、お互いの意識が入れ替わってしまった。ウノは端正な顔立ちの青年で、おっちょこちょいな愛されキャラ。仕事中毒のナオンからすれば、取るに足らない存在だった。
しかし入れ替わってしまったからには仕方がない。困惑しながらも入れ替わり生活を続ける中、これまで友情や愛よりも自身の成功を重んじてきたはずナオンに変化が…。なぜかウノが気になってたまらなくなってしまう。
一方で、ウノは嫌な上司だと考えていたナオンが常に向き合っていた“チーム長としての重責”を知る。そうしてウノの中にもナオンへの思いやりと尊敬が生まれ、お互いに対する見え方が大きく変わっていく。
奇妙な状況のため、互いにひとつ屋根の下で暮らすことにした2人。距離がゆっくり縮まっていく…というラブロマンスを主題にしつつ、オフィスドラマとしても楽しめるのが特徴だ。工場のリブランディング、ブランド会社同士特有の問題など、マーケティング会社としての仕事もしっかり描かれる。
さらに面白いのは、サスペンス要素まで詰め込んだ全部盛りっぷり。周囲に敵が“多すぎる”ナオンがなぜか命まで狙われるハメになり、その理由と犯人を突き止めるべく奔走する。また入れ替わりも一度きりではなく、何度も戻っては入れ替わる…といった不可思議な事態が発生。仕事×大人の恋愛×入れ替わりファンタジー×サスペンスと、エンタメがぎゅうぎゅうに詰まった作品なのだ。
韓国では大きな人気を博した「ブランディングイン聖水洞」。日本初放送は衛星劇場にて、3月21日(金)夜11時から。
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