『エミリア・ペレス』
3月11日(火) 3:00
3月28日(金) に公開される映画『エミリア・ペレス』より、新たな本編映像が公開された。
本作は、本当の自分になりたいと願い女性として新たに生きることを決意したメキシコ最恐の麻薬王と、彼女との出会いで運命を切り開いていく3人の女性たちの姿を、名匠ジャック・オーディアール監督がミュージカル仕立てで描いた異色の感動作。
公開されたのは、エミリア(カルラ・ソフィア・ガスコン)とリタ(ゾーイ・サルダナ)が数奇な再会を果たすシーンだ。
弁護士リタは、メキシコの麻薬王マニタスから「女性としての新たな人生を用意してほしい」という極秘の依頼を受ける。リタは完璧な計画を練り上げ、マニタスの妻と子どもたちをスイスに用意した新居へ安全に移送。「麻薬王・マニタスは亡くなった」という事実を作りあげ、マニタスの存在を完全に消すことに成功した。それから数年後、リタはイギリスへ移住し、新しい生活を送っていた。
ある日、食事会に招かれた彼女は、ひとりの女性と出会う。同じメキシコ出身という話題で盛り上がる最中、ふと目の前の女性が、二度と会ってはいけない人物だと気付いてしまったリタ。「あなたなの?」と震える声で問いかけると、見た目も声もマニタスとは全く異なる女性が、穏やかな微笑みを浮かべながら「……ビンゴ(正解)」と返す。そこにいたのは、麻薬王・マニタスではなく、新しい存在として生きるエミリア・ペレスだった。楽しい食事から一転、証拠隠滅のため消されるのではないかという一抹の不安がリタを襲う。この再会で過去と現在が交錯し、ふたりの運命が大きく変化していく。
カルラ・ソフィア・ガスコンは、エミリアとマニタスという正反対のふたつの人格を演じ分ける難しさについて「できる限り自分とはかけ離れた役を演じたいという思いがあり、マニタスというキャラクターはまさにその挑戦のひとつだった」と語るが、マニタスの変わりたいという思いや、子どもたちに愛情を抱いている点には共感できたという。エミリアは献身的、マニタスは自由を象徴する存在。その対比を演じることは大きな挑戦だったが、緻密な演技によってマニタスとエミリアというふたつの存在がスクリーン上で鮮やかに描かれている。
『エミリア・ペレス』 本篇映像〈再会〉
<作品情報>
『エミリア・ペレス』
3月28日(金) 公開
公式サイト:
https://gaga.ne.jp/emiliaperez/
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