「キャベツが500円!?」物価高騰で、栄養よりコスト重視に?子育て世代の買いもの事情

「まとめ買い」が多数派/(C)KADOKAWA LifeDesign

「キャベツが500円!?」物価高騰で、栄養よりコスト重視に?子育て世代の買いもの事情

3月10日(月) 4:00

最近よく耳にする「物価高騰」のニュース。実際にスーパーで買い物をしていると「コレ、こんなに高かったっけ…!?」と驚くことも多く、様々な食材の値上がりを肌で実感しますよね。何かと物入りな子育て世代にも影響はあるのでしょうか?彼女たちの買いもの事情について,レタスクラブWEBが調査しました。
【画像を見る】中学生になると、家族との外食が減るってホント!?グラフで確認
(2025/1/9~2025/1/16実施:回答者831人のうち「女性・既婚・子どもあり・23歳~50歳」の145人の回答を抽出)
■背に腹は代えられない?食事作りは「栄養よりも、安さを重視」する方が増加
「まとめ買い」が多数派

子育て世代の買いもの事情、まずは「買い物の回数は週にどのくらいですか?」と質問をしてみました。最多の回答は「週1~2回(51.0%)」、逆に一番少ない回答は「毎日(4.1%)」となり、食材などを毎日購入せず数日分まとめ買いをしている傾向が。買い物の頻度を上げると、嗜好品の”ついで買い”や、ガソリン代などがかさんでしまうケースもあるため、まとめ買いには節約効果もありそうですね。

物価高騰の影響?食事作りでも「コスト」を気にする人が増えています

続いて、具体的にどのような購買行動をとるのか調査を進めました。皆さんは食材を購入する際に何を重視しますか?価格や栄養価、はたまた家族の好み…ご家庭によって優先順位がありますよね。そこで「食事作りで一番大切にしていること」を質問したところ、前年の調査結果に比べて「コスト」の回答率が2倍にアップ。(2024年 4.5%→2025年 8.3%)反対に大幅ダウンしていたのは「栄養」でした。(2024年 52.2%→2025年 42.8%)家族の健康を気遣いたいのは山々だけれど、食材の価格高騰の影響かコスト(低価格)を優先している家庭が増えてきたようです。
衣料品やスキンケア用品の費用、家計からは出しにくい?

前問から、食事作りでのコスト意識が高まっていることが分かりましたが、日々の生活では実際に何を買い控えているのでしょうか?「この1年間で消費が減ったもの」を聞いたところ、多く見られた回答は「衣料品(15.2%)」でした。前年度、同じ質問をしたところ「衣料品」と答えた方は9.0%だったので、2倍近くの方が衣料品を買い控えています。同様の傾向は「スキンケア」の回答でも見られました。(2024年調査3.0%→2025年調査9.7%)毎日の食事ですら「コスト重視」の方が増えている昨今、物価高騰のしわ寄せは「身だしなみ用品の節約」という形で表れているのかもしれません。
冷凍食品にかける費用が大幅アップ!

前問とは逆に「この1年間で消費が増えたもの」も併せて調査しました。すると、前年比で「冷凍食品」が11.6ポイントもアップ。(2024年調査20.1%→2025年調査31.7%)同様に前年度から伸びている回答は、カット野菜やミールキットなどの「半調理食品」、レトルトやお惣菜といった「加工食品」が躍進。少人数のご家庭なら、食材から買って調理するよりも冷凍食品の方が割安というケースもありそうですよね。また、節約術として冷凍食品を使ったお弁当を職場に持参している方も多いのでは?
また、食料品以外で伸びていたのは「教育費」でした。(2024年調査10.4%→2025年調査18.6%)中学受験や習い事が過熱していると言われる昨今、子育て世代にはどうしても削ることのできない必要経費なのかも。
■子育て世代の食費をセキララ大調査!みんなは月にいくら使ってる?
気になる!子育て世代の毎月の食費

多くの方が気になるヨソのお宅のお財布事情、まずは家計で大きなウエイトを占める「食費」から調査しました。家族構成により「食べ盛りの中学生男子がいる」や「未就学児なので、子どもの食費はあまりかからない」など金額に偏りが出る可能性があるため、末子の年齢別に「ひと月あたりの食費」の比較。
毎月の食費が「3~5万円」という回答は、末子が小学生以下(0~11歳)の世帯が多いという結果に。(小学生以下42.5%、中学生以上27.6%)逆に、「5~8万円」は末子が中学生以上(12歳以上)の世帯が多くなりました。(小学生以下21.8%、中学生以上25.9%)
■中学生になると、家族と外食するヒマがない?
続いて、外食や中食といった食事のアウトソーシングについても質問をしました。
テイクアウトの利用、「週1~2回」が最多

テイクアウト(お惣菜を含む)の利用頻度については、「週に月1~2回」が42.1%と最多に。時間に追われがちな子育て世代の皆さん、半数近くの方が毎週テイクアウト食を利用しているというのは納得感がありますよね。
1日の調理回数、「2回」の回答がトップ!

多くの方がテイクアウト食を活用していることが分かりましたが、自炊の回数に変化はあるのでしょうか?そこで「1日に何回調理しますか?」という質問を前年の回答と比較すると、前年は「3回」が最多だったのに対し、今年は「2回」がトップに。逆転をした原因は、「家事の手”間”抜き」という価値観が広まり「賢くテイクアウトや外食を利用しよう」と考える方が増えている可能性も。また、コロナ禍で増えた在宅ワークが減りはじめ、自宅以外で昼食を摂る機会が多くなったこともあるかも?
中学生の子どもは、あまり家族と外食しない?

続いて「家族での外食の頻度」について聞いてみると、子どもが中学生になると家族で外食する頻度が下がるという結果が。末子の年齢別に比較したところ、外食の頻度が「月1回程度」という回答では、グループ別の差は大きく開きませんでした。
・未就学児(0~5歳):57.4%
・小学生(6~11歳):60.0%
・中学生以上(12歳以上):50.0%

しかし「週1~2回」だと、末子が中学生以上の世帯の回答率がダウン。
・未就学児(0~5歳):40.4%
・小学生(6~11歳):40.0%
・中学生以上(12歳以上):25.9%

中学生は「遅い時間まで部活でヘトヘト…夕飯は家で」「土日は友人とお出かけ」など、家族と外食する時間が小学生の時よりも減るのは想像に難くありません。子どもの成長が嬉しい半面、喜んで外食についてきた頃を思い出して少し寂しいような…?
■メイクアップ用品にかける費用が前年より減少。予算は月に1,000円未満?
スキンケア用品にかける費用、毎月1,000~3,000円が最多

毎月1,000~3,000円をヘアケア用品に使う人が多い

食費以外の支出、とりわけ子育て世代の女性の美容費について調査を進めました。
スキンケア、メイクアップ、ヘアケアについて月にかける費用を聞いたところ、「1,000~3,000円」が最多だったのはスキンケア(34.5%)と、シャンプーや白髪染めなどのヘアケア(42.1%)。メイクアップは「1,000円未満(47.6%)」でした。
メイクアップ用品に使う金額は、毎月1,000円未満

編集部が注目したのは、メイクアップにかける費用が前年より少なくなっていた点です。「1,000円未満」が8.0ポイント増加、「1,000~3,000円」が11.3ポイント減少しており、前年よりも予算を割いていないことが見てとれます。
お肌の悩みを解消してくれる商品なら、財布の紐が緩んじゃう?

続いて「お肌の悩み解消に”大きな効果が得られる”商品がある場合、いくらなら買いますか?」という問いには意外な結果が。前年と比べて「1,000円未満」「3,000円未満」の回答が減り、それ以上の金額の回答は全て増えていたのです。中でも大きく減ったのが「3,000円未満」(2024年調査39.6%→2025年調査26.9%)、逆に増えた回答は「5,001~8,000円」(2024年調査5.2%→2025年調査10.3%)でした。効果があるものには、より大きな予算をかける方が増えているようです。
美容情報、どうやって調べている?

最後に、「美容に関する情報はどこから得ていますか?」との質問には、「WEBサイト(57.9%)」「雑誌(36.6%)」「口コミ(35.2%)」という回答が続きます。「特にない」という方は12.4%に留まり、9割近くが何かしらの下調べをして美容情報を得ていることが分かりました。

■止まらない物価高騰、正直しんどい…でも、良いことにも目を向けてみませんか?
今回の調査では、物価高騰の影響もあってか前年以上に節約を意識している方が多い印象を受けました。子育て世代を取り巻く経済状況は決して楽なものだとは言えず、「今日の夕飯は栄養価よりも安さ優先で」「洋服を新調するのはガマンしよう」など、モヤモヤを感じるシーンが増えたかもしれません。しかし、ネガティブな面ばかりではなく「長年の家計のムダをスリム化できた」「食材を無駄なく賢く使い切るテクニック獲得!」といった、前向きな側面もきっとあるはず。見過ごしがちな「良いこと」にも目を向けてみるのも、気持ちを上げていく方法のひとつかも。

文=編集N


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