アジア全域版アカデミー賞「第18回アジア・フィルム・アワード」(以下AFA)の授賞式が、香港・西九龍(ウエストカオルーン)文化地区の戯曲センター(Xiqu Centre)で3月16日に行われる。このほど、審査委員長を務めるサモ・ハンが、審査に関するコメントを発表した。
今年、73歳を迎えたサモ・ハンは、第5回AFAにて助演男優賞(「イップ・マン 葉問」)を受賞し、第16回開催時には生涯功労賞を受賞。第18回では、アジアの映画製作者や観客と出会えることに喜びを感じているようだ。審査に関しては「映画鑑賞は、非常に主観的な問題で、人それぞれに感情や意見があります。私が審査するときは、自分の意見を率直に述べ、確かな評価をします。それがクリエイターに対するリスペクトの表れだと信じているからです」と語る。
「審査とは意見を述べるだけでなく、お互いにコミュニケーションをとることだ」とコメント。「審査では自分の意見を直接述べる必要がありますが、他人の意見に耳を傾けることも大切です。長年の撮影現場で学んだことのひとつは、映画はチームワークの芸術だということ。撮影であれ、審査であれ、一人だけの判断ではいけません。他の審査員の意見にも耳を傾けるし、彼らとも話し合います。 最終的な決定は、誰もが納得するものであることを願っています」と述べた。
本年度の審査委員長であるサモ・ハンのもと、国際的な映画界の権威や専門家からなる7名の審査委員に加え、各部門にノミネートされた250名以上の優れた映画製作者たちの投票結果も踏まえて、各賞の“最優秀作品”が決定する。
今年度の審査員メンバーは、以下の通り。
Sabrina Baracetti(ウディネ ファーイースト映画祭・創立者、チェアマン)
Roger Garcia(映画祭キュレーター、プロデューサー、作家)
石坂健治(東京国際映画祭・シニア・プログラマー)
Jennifer JAO(台北市電影委員会・総監、AFCNet副主席)
ナム・ドンチョル(釜山国際映画祭 プログラミング・ディレクター)
Briccio SANTOS(Film ASEANチェアマン)
Janet WU Yanyan(中国映画基金会-呉天明若手企画基金会・総監)
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イップ・マン葉問
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