「車を降りて運転席の窓をノック」あおり運転してきた男性が直立不動で“失禁”しながら謝罪するまで

※写真はイメージです。

「車を降りて運転席の窓をノック」あおり運転してきた男性が直立不動で“失禁”しながら謝罪するまで

3月8日(土) 23:53

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ニュースなどで頻繁に取り上げられる「あおり運転」。被害者の精神的苦痛は深刻であり、トラウマにもなりかねない。

自動車損害保険を扱うチューリッヒ保険の『2024年あおり運転実態調査』によれば、あおり運転をされたことがあるドライバーは72.5%であった。2023年の53.5%よりも大幅に上昇し、半年間でも24.1%と多くのドライバーがあおり運転に遭遇していることがわかった。

今回は、実際にあおり運転に遭遇したという2人のエピソードを紹介する。

追い越し車線は空いているのに…

町田智弘さん(仮名・50代)は、車通勤のため週7日間運転をしている。ある日、町田さんは寝坊をしたため、一般道ではなく2車線の有料道路を利用した。

「制限速度は70キロだったので、若い頃だったら90~100キロまで速度を上げていたかもしれません。でも、免許を取得してから、やっと“ゴールド免許”になったので、安全第一を心がけていました」

そんな中、後ろからパッシングをしながら近づいてくる青い車が目に入ったという。そのとき、町田さんは走行車線を走っており、追い越し車線は空いている状態だった。

「追い越せばいいのに……」と町田さんは思った。町田さんが速度を上げる理由はなかったが、青い車はパッシングとクラクションを鳴らして接近してきたそうだ。

「私は、『威嚇されてる?』と思いましたが、『まあ、いいや』とアクセルを踏むことはありませんでした」

すると、青い車は蛇行運転をし始めた。町田さんは仕方なく追い越し車線へ移動したのだが、青い車も町田さんの車に並走してきたという。

それでも、町田さんは安全運転を心がけ、スピードを上げることはなかった。

「すみません」と何度も謝る運転手のパンツを見ると

「私には心当たりがなかったので無視していましたが、突然、青い車の窓が下がり、中の男性が怒鳴ってきたんです」

「バカヤロー!」

男性は、町田さんの前方に入り蛇行運転を繰り返しながら、ブレーキランプを光らせた。「あおり運転されている」と気づいたと同時に、“怒り”が湧いてきたという。

その後もあおり運転は続いたが、次第に飽きたのか青い車は加速して、町田さんの前から消えていったのだ。町田さんは自制心を保ちながら一般道に降りた。そのとき……。

「先ほどの青い車が、信号待ちで私のすぐ前に停車していたんです。私は無意識のうちに車を降りて、運転席の窓をノックしていました」

驚いたことに、運転手の男性は何度も頭を下げていた。道路脇に車を止め、町田さんは男性の言い分を聞くことになった。

「私が何か悪いことした?」
「……いいえ」
「なぜ、あおった?」
「……急いでいたので。すみません。すみません……」

「“すみません”を繰り返すだけの男性が哀れに思いましたね。直立不動の男性は震えながら、なんと“股間を濡らし始めた”んです。おそらく出勤前だったのでしょう。スーツ姿でした」

男性の状況を見ながら町田さんは、「気をつけて運転してね」と言うしかなかったようだ。

「ハンドルを握ると人格が変わる人がいるとは聞きますが、まさに“彼”でした。男性は濡れたパンツで出勤したんでしょうか。心配になりましたが、私の心はスカッとしました」

ちなみに町田さんは、身長175センチで体重95キロのガッシリ体型。色黒で丸刈り。基本的に“強面”と言われがちだという。

なぜか減速して距離を詰めてくる白いワンボックスカー

営業職に就いている吉田孝さん(仮名・40代)は、ほぼ毎日、車で営業先を回っている。ある日、2車線の道路で右側を走行しているときに“あおり運転”に遭遇した。

「左車線から白いワンボックスの社用車が猛スピードで走ってきました。路駐している車を避けようとクラクションを鳴らしながら、急に右車線にはみ出してきたんです。そして白い車は、私の少し前を走ることになりました。すると、相手は徐々に減速して、距離が詰まる状況になりました」

カーブに差しかかり、白い車の前方に目を向けたが、とくに混んでいるわけではなく、減速した理由がわからなかった。

「白い車が減速することで、私の後方を走っている車は、左車線から追い抜かなければならないような状況になりました」

吉田さんも左車線に移動しようかと考えながら走行していると、シルバーの車が左車線から追い抜いてきたという。

追い抜いていったシルバーの車の正体は…

「白い車は突如スピードを上げて、追い越したシルバーの車を“あおり始めた”んです」

白い車からようやく離れられたと一安心した吉田さん。しばらく走って信号で止まると、予想外の光景を目の当たりにしたという。

「先ほどの白い車とシルバーの車が路肩に止まっていました。シルバーの車を見ると、じつは“覆面パトカー”だったらしく赤色灯がついていました」

2台の車の前後にもパトカーがおり、大ごとになっていたことは明らかだった。

「白い車の後方のドアは開けられていて、荷台の段ボールを警察官が確認しているようでした。何かを調べていたんでしょう。偶然だったんですが、取り締まってもらえてスカッとしました」

自己中心的な運転が思わぬ事故につながってしまうのだ。私たち一人ひとりが交通ルールを守り、周囲に配慮して運転する必要がある。

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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