3月7日(金) 20:00
スニーカー投資とは、人気のスニーカーを抽選などで購入し、値段が上がったときにプレミア価格で売却することで「売買差益」を得る投資方法です。
「StockX」などのスニーカーやアパレル等の転売サービスが登場したことで、投資に活用する人が登場しています。過去には、定価の10倍以上のプレミア価格がついたスニーカーも多数登場しています。
例えば、ナイキの「エア ジョーダン1 LOW Travis Scott x Fragment」というスニーカーがあります。米国人気ラッパーであるトラヴィス・スコット氏とのコラボシューズで、定価は1万8150円のところ、2025年2月現在の流通価格は19万4600円と10倍以上の価格になっています。
人気スニーカーを購入するとなると、抽選であっても倍率が高く入手は困難です。しかし、入手できたスニーカーの価格が高騰すれば、スニーカー投資を行った場合、大きな売買差益を得ることも夢ではありません。
投資と言えば「株式」「債券」「投資信託」などの金融商品を対象にするのが一般的ですが、スニーカー投資には金融商品とは違った特徴やメリットがあります。
スニーカー投資は、金融商品への投資よりも気軽に始められるのがメリットの1つです。株式やFXのデイトレードと違ってその日のうちに売却する必要はなく、不動産投資のようにローンを組んでまで投資することも基本的にありません。
プレミア価格がつきやすい点も大きなメリットです。
全てのスニーカーが値上がりするわけではなく、ニーズ調査などの情報収集は必須であるものの、長期的に人気が出る銘柄は高確率で値上がりし、プレミア価格がつきやすいでしょう。
また、StockXという売買専門サイトの存在によって、定価で購入後すぐにプレミア価格で売却できる強みもあります。値上がりするスニーカーの目利きさえできれば、手堅くすぐに現金化できる投資にもなり得るでしょう。
スニーカーは新品以外に中古も流通していますが、中古であっても保存状態が良好であれば値崩れしにくいというメリットもあります。
スニーカーの生産数は一定量で決まっており、人気モデルは時間が経過するほど購入が難しくなります。そのような状況下で中古品を出品できるため、中古品でも高値を維持しやすくなっています。
スニーカーによっては、「抽選」で購入権を手に入れる必要があります。
その場合、抽選に当選しないと狙っているスニーカーを購入できませんが、抽選そのものは無料なので何度でも挑戦できます。ノーリスクで抽選に参加できるため、気軽にエントリーできるでしょう。
趣味の延長線上として始められ、購入した商品が流行に乗れば一気に値上がりすることも可能なスニーカー投資。
一方で、やはり投資にはリスクやデメリットがつきものです。ここからは、スニーカー投資を始める前に知っておきたいデメリットを解説します。
スニーカー投資の最大のデメリットは、抽選に参加して当選しないと購入できない点です。
限定モデルや中古の人気モデルなど、人気や希少価値が高いスニーカーは値上がりする可能性が高い反面、応募が殺到することから入手が難しくなります。
スニーカー投資は、「これを買えば絶対にもうかる」と決まっているわけではなく、その年の流行によって価格が左右される側面があります。
例えば、人気のスニーカーは多色展開をする傾向にありますが、消費者に飽きられて価格が上がりきらないこともあるようです。
スニーカーは高額ラインやコラボスニーカーなら全て値上がりするわけではありません。商品知識や市場分析をもとに、売れ筋のスニーカーを予想できるくらいのレベルになることが必要になります。
スニーカー投資は趣味の延長線上で気軽に始めることができ、大きく値上がりするスニーカーを購入できれば10倍以上の金額で売却できるチャンスもあります。
市場動向やニーズまで分析できるようになれば「抽選に当選すれば高確率で利益が出る」という状況まで持っていける可能性がある魅力的な投資です。
一方、値上がりするスニーカーを購入するには「商品知識と分析」「抽選に当選する運」などが必要というデメリットもあります。メリット・デメリットを把握したうえで、無理ない範囲で始めることが大切になります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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